ムー大陸の音楽探検

ボカロP・ムー大陸が紹介する音楽のアレやコレや

新・赤盤/青盤のリミックスの衝撃

ムー大陸です

 

 

先般、ビートルズの新・赤盤/青盤について書きました。この新盤はいくつかの特徴がありましたけど、その内の一つが2023年Mixです。収録されている曲の全部ではないですが、多くの曲が新たなミックスが施されています。今回はその新赤盤青盤の2023年Mixの感想を書きたいと思います。

 

ビートルズの最後の新曲「Now And Then」の完成の裏にはピーター・ジャクソンとそのチームの技術があったというのは既に色んなところで言われています。2021年のビートルズドキュメンタリー映画「Get Back」を制作したメンバーです。AIとマシンラーニングを利用したデミックスと呼ばれるその技術は、特定の音をAIに繰り返し学習させて、その音を取り出すことが可能だそうです。自分で説明しててよく分かりません。

アンソロジープロジェクトの際には「Now And Then」のデモテープのジョン・レノンの声をピアノの音と分離出来ずに制作を断念したのですが、今回はその技術によりクリアにジョンの声を取り出し、完成に至ったのです。「Now And Then」のジョンの声を聴いた方はその技術の凄さがわかると思います。

 

 

今回の新赤盤青盤はその技術を使ってリミックスしたというものです。特に赤盤は殆どの曲がこの技術によるリミックスバージョンです。アルバム「Revolver」と「Paperback Writer」は、さすがに昨年リミックスされたばかりですから、それがそのまま収録されています。しかし、それ以外は全て最新リミックスです。

つまり、これはビートルズ初期作品のリミックスに手を付けたことを意味します。ビートルズのリマスター、リミックスは何度となく行われて来ましたが、初期の作品についてはミックスが困難でした。

 

と言うのも、初期作品は当時モノラル録音だったからです。それを後年ステレオ化したものがビートルズのステレオ盤であり、皆さんよくご存知だと思いますが、右と左に変に分離した状態で聴こえて来るんです。右が演奏、左が歌で、片方ヘッドホン外すとカラオケみたいな感じのように。一方、モノラル盤は録音当時の自然な姿であり、ビートルズ自身が送り出したそのものですから、音に一体感があります。ファンの中にはモノラル推しの方少なくありません。私もモノラル好きです。無理に左右に広げる必要あるのかと思うことも多いです。

 

そのバランスが随分と改善された曲も沢山あるんです。何しろ何度もリマスター、リミックスされてますから。でも、極初期の作品はマスターテープ自体失われているため、今では修正が効かず、リミックスは事実上不可能。左右に分離したステレオかモノラルという選択肢しかなかったと聞いてます。

ところが、この技術を使うと、歌と演奏を自由に分離出来るわけですから、制限なくトラックを組み直すことが出来るのです。実際、今回のリミックスバージョンはどれも自然なステレオバージョンが出来ています。これが最大の驚きです。

自然なステレオバージョンっていうのは、つまり、真ん中に歌が聴こえて、大体リズム隊もほぼ中央。リズムギターやシンバルなんかは左右に振られる。後はバランスをとりながらミックスです。つまり現在の新曲の制作過程で行われているような普通のミックスをし直すことが出来るのです。

「I Saw Her Standing There(2023Mix)」

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で、聴いてみた結果、先ず歌が大きく聴こえました。実際に大きいのかは定かではありませんが、そう聴こえたのは確かです。例えば、今まで手が付けられなかった代表格「I Saw Her Standing There」は従来は右から歌、左から演奏とかなり分離していました。最初のカウントがそもそも右からでしたね。今回は中央に歌がありました。声も息づかいまで聴こえるような感覚で素晴らしい出来ですね。それとドラム、これもほぼ中央付近で鳴っているから聴きやすい。スネアの音がそこで叩いているような臨場感がありますよ、本当に。

 

一方で、あの歌には手拍子が入っているでしょう、あれが聴きにくくなりました。あれ結構重要じゃないですか。そこは慣れていないのかも知れませんが、手拍子小さい気がしました。ひょっとして今まで不必要に大きかったのかも知れません。左から派手に聴こえてたから。各曲そういう感じで一長一短あり、好き嫌い分かれるところもあると思います。ただ、この技術を使ったリミックスは面白い。おそらく今後ビートルズの全ての曲をリミックスし直すのではないでしょうか。期待します。先ずはアルバム「Please Please Me」から順番でどうでしょうか。よろしくお願いします。

それでは、また。

 

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「鬼火」

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プルトニウム

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ビバ!歌謡曲⑧〜「夢は夜ひらく」

ムー大陸です

 

私のオススメの歌謡曲を紹介するビバ!歌謡曲です。

今回は、

 

「夢は夜ひらく」

 

です。

 

ヒット曲にはカバーがつきものです。当然ですね、名曲のカバーならヒットしやすいように思えますから。カバーは基本的にはオリジナルに敬意を払って行われますから、アレンジは変わりますが、メロディや歌詞はそのままです。

しかし、カバーの度に歌詞が変わっていくものがたまにあります。念入りに曲名の前に「⚫︎⚫︎の」とわざわざ歌手名を入れて、個性を強調するというケースまであります。代表的なものは二つ。「夢は夜ひらく」と「ズンドコ節」です。この2曲を今回と次回で取り上げます。

 

さて、「夢は夜ひらく」です。

この歌は先ず園まり氏の歌唱で世に出ます。これがオリジナルなので、タイトルに名前はつかず、ただ「夢は夜ひらく」です。歌詞は男と女のたわいないやり取りが中心、アイドルにしては踏み込んだ歌詞ですが。ビブラート効かせた園まり節で歌いこなし、これが大ヒット。

園まり盤

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この直後から競作ブームが始まります。と言うのも、これは彼女のために書かれた新曲ではなく、東京少年鑑別所、通称ネリカンで口ずさまれていたメロディを曽根幸明氏が採譜したと聞きます。彼自身が「ひとりぽっちの歌」というタイトルで歌ったのが本当の初出。

なので、ヒット性も高く、それでいて権利上の制約が少なかったためか色んな歌手がカバーすることとなったのではと想像します。緑アコ盤、梅宮辰夫盤などそこそこ話題のものもありましたが、オリジナルに及びませんでした。

 

オリジナルから3年後、決定版とも言えるカバーが登場します。それが藤圭子氏の「圭子の夢は夜ひらく」です。このカバーが重要なのは初めて「圭子の」と歌手の名前が付いたことです。この後踏襲する歌手が増えます。

 

藤圭子

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「赤く咲くのは芥子の花 白く咲くのは百合の花 どう咲きゃいいのさ このあたし 夢はひらく」は名フレーズです。しかし、その他の歌詞は今聴くと多少古臭いです。特に男の名前を羅列する部分、マー坊とかジョージとかってネーミングがさすがに恥ずかしい感じがします。やさぐれた女のリアリティを示したのですが、そういうのは時代とともに変わりますから。

 

とは言え、この後園まり盤と藤圭子盤が並び立ち、カバーは3種類になります。園まり盤か藤圭子盤か新たな歌詞をつけるか、です。その後、園まり盤より藤圭子盤のカバーが圧倒的に増えます。本来、藤圭子盤をカバーするなら、タイトルは「圭子の夢は夜ひらく」とすべきですが、ただ「夢は夜ひらく」とする歌手もいます、そこはちゃんとして欲しいです。また、新たな歌詞をつけた場合、「⚫︎⚫︎の夢は夜ひらく」として欲しいところです。そう言う傾向にありますが、そうしていない歌手もいるので、出来ればつけて欲しい。その方がどれを取り上げたのか一目で分かるので。

 

そうしたカバーで注目のものを紹介します。 

先ず、フォークシンガーの三上寛氏のもの。これは異色です。実際、聴いてみると分かりますが、歌詞の中身は「夢は夜ひらく」と無関係です、少なくとも私にはそう思えます。タイトルと絡めた歌になってません。その上自慰行為の描写などにより放送が控えられた筈です。歌いっぷりもエキセントリックです。一度は聴いてみましょう。でも一度でいいと思う方もいるかも知れませんが。タイトルに「三上寛の」は付いてませんが、絶対付けた方がいいです。

三上寛

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アレンジの斬新さで言うと、八代亜紀氏のカバーは面白いです。これは歌詞的には藤圭子盤のカバーですが、圭子のは付いてません。付けるべきです。サウンドはジャズ。八代亜紀氏の歌唱力のおかげでやさぐれ女の迫力充分です。藤圭子氏に負けない歌唱力はさすがです。彼女は他にもカバーがありますけど、これを推します。

八代亜紀

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定番と言うと、梶芽衣子盤でしょうか。もちろんタイトルは「芽衣子の夢は夜ひらく」。やさぐれ感は藤圭子氏に負けてません、さすがです。歌詞もオリジナルで、なかなかです。ただ、歌はちょっと迫力に欠けるかな。

梶芽衣子

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最後はロック界より、ソウル・フラワー・ユニオンです。歌詞は藤圭子盤をベースにしつつ、自分たちにそぐわない部分を変えてます。完全オリジナルとは言い難いですが、いい出来です。名付けて「ソウルフラワーの夢は夜ひらく」。

ごめんなさい音はありません。

 

ジャンルを越えて多くの歌手がカバーしてきました。これからも歌い継いで欲しいです。歌詞もドンドンオリジナルで作って、「⚫︎⚫︎の」とタイトルに入れて下さい。それこそ歌ってみた感覚でいいと思います。下世話ですが宇多田ヒカル氏は歌わないかな。

それでは、また。

 

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「混沌(カオス)」

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「I Sing」

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クイーン+アダム・ランバート見ましたか?

ムー大陸です

 

明けましておめでとうございます。

今年も宜しくお願いします。

 

さて、新年第一回目の話題はタイトル通りです。紅白歌合戦についてです。

私、もちろん音楽好きなんですけど、紅白歌合戦は見ないです。と言うか、基本的にテレビを見ないので、それは年末であっても同様です。

ただ、昨年末はちょっと事情が違いました。

そうです、クイーン+アダム・ランバートが紅白に出演すると聞いて、ちょっと見てみようと思いました。まぁ、伝説のロックバンドですから、その時間にテレビをつけて見ましたよ。

 

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まず、普通に思ったこと、上手いね、歌。圧倒的な実力ですね。日本にはコンサートでやって来たらしいですけど、あれなら、相当なクオリティで、多くのファンは満足するでしょう。演奏したのは「Don't Stop Me Now」でした。まぁ、無難なところです。本当は「Bohemian Rhapsody」とか聴いてみたいけど、アレ演奏自体大変ですから、無理ですかね。あるいは「Under Pressure」とか、あれもボウイとのデュエットだから、やりませんよね。

 

とは言え、やはり、私としてはクイーンを見たとは全く思えませんでした。クレジットはクイーン+アダム・ランバートなんです。これクイーンにアダム・ランバートをヴォーカリストとして迎えている訳ではないんですね。それだと、ただクイーンとクレジットすれば済みますから。+アダム・ランバートとなるのは、あくまでコラボということです。色んな思いや事情はあるでしょうが、やはり、クイーンのヴォーカリストフレディ・マーキュリーであるというファンの思いがあるのだと思います。私も以前このブログで書きました。フレディのいないクイーンは私にとってクイーンではありません。

 

当然ですが、ブライアン・メイがクイーンを名乗る、その権利も資格もあるのです。もちろん、彼らが商売でやっていることも重々承知です。ただね、これロックじゃないですか、それが正論であっても、権利とか主張しちゃうんだと感じるんです。そこまでしてクイーンの名前で商売したいんだと感じるんです。憧れのミュージシャンには年取ってもカッコよくあって欲しい。何故クイーンにこだわるのでしょう?新たにブライアン・メイバンドを結成して、再び世界を掴んだらいいのに。それがロックだと思うんですけど、それは期待し過ぎですかね。

 

例えば、ポール・マッカートニーって、レジェンドの中ではバラッドも多く、売れ線にこだわるロック色の薄い存在と思われがちですが、ビートルズ解散後、ウィングスを作って、それでもう一度世界目指したじゃないですか、ウィングスが空中分解した後はソロでもてっぺん目指す。今でも実験的な音作りは健在だし、新作を引っさげてツアーに出る。それって実にロックだと思うんです。基本的にそれがあるから、この前の「Now And Then」みたいなビートルズプロジェクトも企画として受け入れられる。

かつて「これがロックだ」なんて言っていたポールよりも余程硬派な連中が、実は今になって昔のバンド名にこだわる姿を晒すなんて珍しくありません。結構、がっかりするんですよね、そういうの。何て言うか、武士は喰わねど高楊枝みたいなの見せてよと思います。

 

クイーンの場合、フレディを失ったが、他のメンバー同士仲違いした訳でもないので、そのまま活動継続する選択はありでしょう。そのメンバーで継続して活動するなら、私としては別のバンド名にして欲しいと思います。イアン・カーティスを失ったジョイ・ディヴィジョンニュー・オーダーになったでしょう、あれがあるべき姿だと思うんです。いや、繰り返しますけど、それは私の勝手な願望であって、全然彼らにはクイーンを名乗る資格はありますよ。そして、もし、クイーンの名前を使うなら、また、わざわざ気を使って+アダム・ランバートとクレジットするのなら、

 

クイーン-フレディ・マーキュリー+アダム・ランバート

 

になりますかね、長いけど。公式みたいだな。

それでは、また。

 

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「ノンフィクションロード」

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「楽しんだモン勝ち!」

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良いお年を!

ムー大陸です

 

今年一年お世話になりました。

と、言っても、まだこのブログを始めて1年も経ってませんが。

引き続き音楽、映画、漫画などの話題を中心に記事を挙げていきたいと思います。

基本的には水曜日、日曜日更新です。少しズレることもあるかも知れませんが、

週2回の更新はキープしたいと思っています。

 

YouTubeチャンネルの方は、開始して約10か月で10曲アップすることが出来、

こちらも満足しています。まだまだ、再生回数はさびしいものですが、来年は

そちらも強化していきたいと思います。このブログ同様、ご贔屓下さいますよう

お願いします。

 

正月休みは音楽制作します。完成した未発表曲も数多くあります。新作が出来ると

そちらの方に意識が行ってしまって、未発表のままになっている古い曲を忘れがちになってしまうのが悪いくせですかね。1月中に一曲新作公開する予定でいます。

2024年は1月3日が最初の更新の予定です。

それでは、良いお年を。

 

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「あやかし」

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「Evergreen」

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名曲たちの成績表⑧〜「Come On Eileen」

ムー大陸です

 

過去の名曲たちのチャートアクションを振り返る名曲たちの成績表です。

今回のテーマは、

 

「Come On Eileen(カモン・アイリーン)」

 

です。

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これは1982年のデキシーズミッドナイト・ランナーズのヒット曲。デキシーズミッドナイト・ランナーズはイギリスのバンド。ちょっと見ではアメリカのカントリー系みたいな感じがする。この曲にもバンジョーフィドルが入ってるし。しかし、実際にはイギリスとのことなので、カントリーというよりは、ケルト系と捉えた方がいいようです。

 

この曲以外に目立ったヒットは無いけれど、この曲は正に名曲。この一曲だけでベストアルバム買う価値あります。イギリスで1982年に発売されると順調にヒットチャートを上り、1位を獲得。遂にはその年の年間チャートでも1位。イギリスのバンドが元気な時代です。ニューウェイブ真っ只中です。この曲は新しいサウンドではないんですが、誰もやってない音だったんです。フィドルバンジョーを絡めたエスニックなアレンジがとても新鮮でした。また曲自体がキャッチーで、サビの部分は最高です。ヒット要素は満載でした。こういうバンドが突然現れたりするのが当時のイギリスの活気でしょうか。

 

ヴォーカルは好き嫌いが分かれるところでしょうが、曲には合ってます。ザ・カーズのリック・オケイセックを思わせる歌声です。リックよりキーは高いのかな。彼がOKならこちらも大丈夫でしょう。私は苦手なタイプですが、少なくともこの曲については問題無しです。

 

さて、それだけだと、普通に名曲がヒットしただけですが、この曲が翌1983年アメリカでも大ヒットします。1983年と言えば、あのマイケル・ジャクソンのアルバム「Thriller」が大ヒットした年。シングルチャートにおいてもマイケルの勢いは凄まじく、アルバムからの第二弾シングル「Billy Jean」は7週連続1位に輝きます。

 

そして、第三弾シングル「Beat It」が発売。後年までマイケルのミュージック・ビデオにおける定番となる、マイケルを中心にした集団での横並びのダンスを初めて見せたのがこの曲のビデオ。その影響もあってか、物凄い勢いでチャートを駆け上がります。「Billy Jean」は1位を続けている。ひょっとすると、「Beat It」が「Billy Jean」を落として、マイケルが連続1位を達成するのでは、そんな状況になったのです。当時のビルボードはシングル曲のみチャートインが可能で、今と違って一人のアーティストが複数のヒットをTop10に入れるだけでも珍しいことでした。ましてや自分の曲を自分で1位から落とすなんて離れ業はビートルズ以来の快挙ではないでしょうか。

 

1983年4月16日ビルボードで「Billy Jean」は1位をキープ。何と「Beat It」は既に5位まで上がって来ています。ちなみに前週は10位、前々週は14位でした。さぁ、準備は整いました。

翌週4月23日ビルボード、遂に「Billy Jean」は力尽き5位へ。そして、「Beat It」が・・・、アレ?2位?2位なの?そうです、1位を獲得したのは我らが「Come On Eileen」でした。

更に翌週4月30日ビルボードで、「Beat It」は1位を奪い、3週間1位を維持します。「Come On Eileen」はわずか1週で2位へと落ちました。さすがマイケルです。

しかし、当時のマイケルの勢い、その他に強力なヒットが無かった状況を見ると、「Billy Jean」7週、「Beat It」4週、計11週、約3か月マイケルが1位を独占してもおかしくはなかった。わずか1週ではありますが、そこに割って入り、大記録を阻止したのが「Come On Eileen」でした。やはり前年のイギリス年間チャート1位は伊達じゃありません。マイケルの邪魔をしたと怒るところでしょうか?いや、やはり、よくやったと賞賛すべきです。

 

アメリカでは全く無名のデキシーズミッドナイト・ランナーズがマイケル・ジャクソン相手に大立ち回りなんて、やはりこの曲の素晴らしさゆえでしょう。是非楽しんで下さい。

それでは、また。

 

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「死ぬまで生きてくんです」

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映画「BLUE GIANT」ようやく観ました

ムー大陸です

 

 

今日はタイトルの通り

映画「BLUE GIANT」についてです。

 

BLUE GIANT」予告編www.youtube.com

 

これは石塚真一氏の人気漫画の劇場版アニメ映画です。世界一のジャズサックスプレイヤーを目指す主人公と彼のバンドの物語です。

原作の方は、主人公は欧州から米国へ渡り、着実にそのキャリアを進めています。

このアニメ映画は日本にいた頃、それも故郷仙台から東京へ出て来たところから始まります。まぁ、東京編とでも言いましょう。

 

私はこの漫画大好きです。全巻持ってます。何回も読んでます。また、私映画は基本的に劇場では観ないので、配信でしたが有料でした。なので、取り敢えず言いたい事は全部言わせてもらいます。まだ新しい映画なので、ネタバレ気になる方は観た後で読んで下さい。

 

この映画すこぶる評判が良かった。よく意見を参考にしている評論家もたいそう褒めてました。だから、少し期待してました。少しです。と言うのも、私個人的には観る前から、大きな懸念がありました。結論から言うと、やはり私が心配した通り、満足いく内容とは程遠いものでした。

 

映画は面白いです。でも、それは原作漫画が面白いからなんです。原作にある良い台詞だったり、良い場面がそのまま描かれているところは思ったような面白さです。

声優さんたち、良かったです。作品に合ってました。ただ、彼らがずば抜けて良くて、映画が面白くなったなんて事は無い。興醒めするようなマイナスが無いという事です。

音楽も同様です。ひょっとすると、この映画の売りの一つは音楽なのでしょうか?上原ひろみ氏が担当でした。音楽漫画に音を付けるのは難しい。主人公・宮本大のサックスの音は、漫画の中でよく「強い」と言われます。サックス担当の馬場智章氏はそれを意識した演奏でした。とは言え、私が頭の中で鳴らしていた想像の音や勢いとはやはりズレもあって、それほど「強い」とは感じませんでした。結局、私はジャズジャイアンツの音で補完して漫画を読んでいたのかも知れません。ただ、主人公の音のみならず、どのプレイヤーの音も、そしてどの楽曲も作品の雰囲気を壊すことなく溶け込んでいました。

予想以上に素晴らしかったのは作画です。ジャズの演奏シーンの疾走感よく出ていました。風景も人物もリアルで感心しました。この映画の最大のストロングポイントは作画です。

 

なので、悪い所など無く本当は素晴らしい映画になるはずなんです。少なくとも原作読んでいないとか、それほど原作に思い入れが無いということなら、素晴らしい映画と捉えることも可能と言うか、そう考える人の方が圧倒的に多いでしょう。

 

ただ、私には無理でした。

これは結局、漫画実写映画化問題と一緒です。あれだけ長い話を2時間の映画にするのは無理なんです。2時間にするために、省略、変更は数知れずあります。全てを描くわけにいきませんから、シーンを取捨選択するし、辻褄が合う範囲内で設定やストーリーも変更する。本編の原作者が脚本書いてますから、あれがベストなんでしょうが、それでもどうにも許しがたいです。

 

例えば、フェスに出た主人公たちが対バンを意識して激しい演奏をする。原作ではここでドラム玉田の初ソロ。「玉田、お前で勝つ!」とか言って。あそこ東京編で一番好きなシーンなんですけど、何とカット。最後のライブで辻褄合わせ的にドラムソロ登場しますが、意味合いが全く違います。

あるいは、名門ジャズクラブの支配人から来日外国人アーティストの助っ人を頼まれたピアノの雪祈。あれはリハーサルや打ち上げのシーンが良いんだど、残念ながらカット。

この段階で出演クラブがSO BLUEじゃないのはラスト変更の影響でしょう。原作では雪祈はここでSO BLUE出演を果たします。

支配人平氏の思い出。野心を失ったベテランアーティストのわがままに対応する平氏の苦悩なども原作では描かれていました。これが若い主人公たちへの期待に繋がってるんだけど、カット。

雪祈の幼馴染みの葵ちゃん。登場のタイミングが原作と違う。これもラスト変更の影響かな。実際に会うことがないのが残念。

そして、ラスト。まさかの雪祈登場アンコール。つまり、映画ではここでSO BLUE出演を果たします。事故に遭ったままでは味気ないとの判断でしょうか。ただ、このラスト変更は寧ろ許容出来ます。明るく終わるという意図が明確だし。原作の方が現実的でクールなので、好きですけど。

上記はほんの一部です。

そもそも冒頭のシーンで仙台編オールカットであることを知りショックだったのを皮切りに「アレ?」の連続でした。

上述のようにそうなるんじゃないかと観る前から思ってました。まぁ、その通りで残念でした。もちろん、時間の制限があるから仕方ないのは分かります。だとするなら、逆にそうまでして劇場版アニメ映画にする意味ってあるのかと思います。TVアニメで全部やってくれれば良かったんだけど。作り手側には商売という理由があっても、受け手側、いや、少なくとも私には全くありません。なので、この映画は私には「BLUE GIANTより」ってとこです。

それでは、また。

 

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「I Sing」

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レコード大賞やめませんか

ムー大陸です

 

 

今回のテーマはレコード大賞です。

「その年最も活躍したアーティスト、もしくは評価すべき作品」を讃えて、賞という形で栄誉を与える。

これは音楽に限らず、映画、舞台、テレビなどあらゆる分野に浸透した手法です。ただ、近年、この賞というものの存在価値が薄れているように思います。特にかつては日本歌謡界最高の権威レコード大賞の凋落ぶりは顕著です。そこでレコード大賞の必要性について考えたいと思います。

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賞がありがたいのは、そこに権威があるからです。その権威は歴史です。歴代の受賞者がその時々に本当に最も活躍したアーティストであった、最も売れた楽曲だった、あるいは傑作として評価された作品だったなどという事実を積み重ねて来たからこそ権威が生まれる。歴代の受賞者たちが間違いなくその年最も活躍していたとすれば、この賞を獲ることは彼らと同じように一番になることだ、とアーティストや世間が納得してくれれば、それが権威です。仮に名の通った企業が大枚をはたいて賞金を出し権威付けをしようとしても、受賞者に納得性が無いと権威は生まれません。

 

では、最近のレコ大に納得性はあるのでしょうか?中々難しいと思うんです。このレコ大、かつては日本歌謡界の頂点でした。12月31日レコ大を獲ってNHK紅白に出る、これこそ歌手の究極の栄光でした。しかし、時は移り、その権威は見る影も無い程に失墜しました。

何故失墜したか?については色んな原因があると思いますが、最もシンプルに考えれば、レコード大賞が一番ではなくなったからだと思います。

レコ大にも様々な歴史があります。最初は内輪の小さな賞だった。それが10回超える頃には大きな権威となる。実力がある歌手がその年にヒットを出す、それもミリオンクラス、そのレベルが必須でした。演歌やムード歌謡などが主流ではあったが、GSが売れればブルー・コメッツが大賞。70年代吉田拓郎小椋佳などのニューミュージック系のアーティストの作品にだって惜しげもなく大賞を与えました。ピンク・レディーの人気絶頂の年には実力派とは言い難いアイドルであっても大賞に選びました。勢いのある頃のレコ大は権威であっても、一応自らの権威を理由に排除をしなかったんです。

 

もちろん、権威主義の芽はあって、日本一売れた「およげ!たいやきくん」は大賞を獲っていない。子供向けと位置付けたのでしょう。あるいは、歌謡曲歌手への楽曲提供ではなくフォーク系のアーティスト自身の大ヒット、例えば、「神田川」なども賞には縁がない。歌謡曲の歌い手ではないとの思いでしょうか。レコード大賞はこの2曲を無視しました。また、歌謡界的に異端なものは大賞ではなく特別賞や大衆賞という形で評価を与え、認めている体をとるような姑息な手段も取ってました。加山雄三氏の「君といつまでも」は売上ではダントツでしたが、特別賞に。ロックだからでしょうか。

 

でも、そうした体制にも限界が来ます。歌謡曲自体が衰え、かつて異端としていたニューミュージック、更にはロックバンドが日本の流行歌の中心になってしまった。そうなると、最も売れたアーティストがそもそもレコ大を欲しがらない。レコ大の側も出来れば歌謡曲の中から相応しい人に与えたいと思うところもあったかも知れません。そうしてる内に、レコ大受賞者よりも売れてるアーティストがたくさんいるのが当たり前、貰ってくれる人の中から選ぶようになり、益々売れてるアーティストが欲しいと思わなくなる。この悪循環に陥りました。

 

ここは本来、貰ってくれなくても、本当に相応しい人にあげとけば良かった。与えたけど、受賞拒否としておけば良かったと思うのです。レコ大=一番を崩さなければ、時を経てまた欲しがる人が現れたと思います。受賞拒否すらその時代の風潮、「ああ、この頃は受賞拒否多かったんだよ」みたいに後年歴史の一部になり得た。

でも、レコ大=一番を捨てた、それは権威を捨てたんです。レコード大賞に権威があるんじゃないんです、やはり歴史にあるんです。

 

米国のグラミー賞は積極的に賞を与えにいきました。80年代ヒップホップが台頭、この時ヒップホップ部門を強化し賞を増やしました。辟易するほど細分化していきました。当然ですが、ロックもヒップホップも反逆の音楽という面があるので、欲しがらない人はいます、欲しくても、欲しがったらカッコ悪い世界なんで。それでも、あらゆる音楽を網羅する意気込みでヒップホップ部門を設けて、売れっ子の中から受賞してくれる者がいたら成功です。そのうち徐々に抵抗が薄れていき、今に至ります。現在のヒップホップの隆盛を考えた時、もし、80年代にレコ大のような閉鎖的な方針をとったら、音楽シーンとかけ離れた賞になり、権威は大きく失墜していたでしょう。とは言え、グラミー賞もかつてほどに権威はありませんけど。

 

では、今後はどうなるのか?
もちろん、そんな事私には分かりません。

ここまで引っ張って申し訳ありません。

ただ、賞=一番、とかチャートトップ=一番という図式が通じにくい時代に入って来たと思うんです。音楽好きとして今ほど過ごし易い時代は無いですよ。好きな音楽が何でも安く聴ける。もっと言うと、売れてないアーティストの作品、素人の作品、キワモノ、問題作、下手くそ、こんなのでも入手可能、その中から自分の好きな音楽が見つかるなんて普通にあると思いますよ。だから、ボカロPやってられる訳です。

 

そう考えると、これが今年の一番です!みたいのは、一時のちょっとした話題程度にしかならないと痛感します。そう言えば、昨年のグラミー賞覚えてないな。

個人的にはグラミー賞とかもういりません。ましてやレコード大賞はもう邪魔なだけ。今のレコ大は本当に凄かったかつての受賞者まで汚してしまう危険性があります。直ちにやめるべきです。

色んな人の「私の一番はこれです」なんていうのをいくつも見た方が遥かに役に立つし面白い。私のブログも少しは役に立てれば良いけど。

それでは、また。

 

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アニソン魂⑤〜「少年徳川家康」

ムー大陸です

 

私のお気に入りアニメソングをオススメするアニソン魂のコーナーです。今回は、

 

「少年徳川家康

 

です。

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これはアニメ「少年徳川家康」の主題歌です。

そんなアニメあるのか?と言う方もいるかも知れません。ありました。あったんです。大河ドラマにもなった山岡荘八の小説を原作とし、人質だった少年時代を描いています。

 

実は私は歴史好きなんです。歴史ものの映画やドラマは大抵見ます。大河ドラマも毎年見てます。歴史小説も読みますが、学術書の方が多いです、要は学者の書いた論文ですね。場合によっては史料なども読みます。音楽以外で趣味と言えるのは歴史なんです。

 

そんな訳でこのアニメもDVDボックスを持っています。二枚組で一枚に10話収録されてる味も素気もない仕様です。放送当時から大人気というほどではなかったんでしょう。ちなみにこのアニメの後番組があの「一休さん」です。

 

すみません、前置きが長くなりましたね。

その主題歌が感動的に良いのです。作曲は渡辺岳夫氏。アニソンの巨匠です。この曲は彼の代表作である巨人の星の主題歌「ゆけゆけ飛雄馬」に似ています。「バン バン バン バババ」というリズムのマーチです。そして短調でちょっと悲壮感が漂います。軍歌調などと言われる事がありますが、どちらかというと明治・大正の校歌や寮歌に近い。軍歌は実はもう少しモダンです。

 

歌も複数男性のユニゾンです。これも「ゆけゆけ飛雄馬」と同じです。メロディもマイナーチェンジと言えるほど近いかな。ナベタケ氏のお得意のパターンなんでしょう。戦国ものですから、悲壮感漂うマーチが合うとの判断ですかね、ひょっとすると、「巨人の星」みたいな感じでなんて注文があったかも知れません。

 

ただ、ここで取り上げるのは歌詞が素晴らしいからなんです。作詞は伊丹亮一郎という方です。よく知りませんが、この曲と「魔女っ子メグちゃん」の主題歌を作詞してます。どちらも名作ですね。

特にこの「少年徳川家康」は逸品です。

おそらくローティーンへ向けて作られているはずですが、全然遠慮なしです。そもそもこのアニメ自体、原作に忠実に作られており、子供向けとは思えないほどしっかりとした作りです。

ある意味今年の大河ドラマ「どうする家康」より正統派で、本格派です。これは正にその主題歌と言ったところで、言葉使いがたまらなく大人です。

 

「東に鬨(とき)の声上がり 西に沓(くつわ)の音高し」出だしコレですよ。もちろん漢字表記じゃないですけど。「今戦国と人の言う」ここの言い回しなんていいじゃないですか。

2番になると更に加速します。「風雲天を巻き上げて」「嗚呼花園も枯れ果てん」、良いですね。「枯れ果てん」の「ん」がたまらなく良い。そして、「昨日侍大将も今日は敗れて桐一葉」、いやぁ、「桐一葉」ですよ、こんな言葉使っている歌他に無いでしょ。「無情の天下秋悲し」ここから「真心の人欲しや」と繋がる。もちろん、それが竹千代、後の徳川家康なわけです。

 

歴史もののアニメってそんな無いでしょう。その上、それを真正面から描いた主題歌なんて他にありません。例えば、新撰組の歌とかはあるけれど、戦国というのは無いですね。三波春夫氏の講談的な歌謡曲で信長の歌があるくらいかな。唯一無二と思います。ましてや子供向けですから、とんでもない快挙です。

 

元々音楽好きで、歴史好きの私はこの歌を聴いて、ポップスで歴史ものをやりたいと思いました。何曲か戦国時代の戦を描いた曲を作ったりしました。一つの戦の始まりから終わりまでを歌にするんです。そのうち機会があれば、公開したいと思います。

それでは、また。

 

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新•赤盤/青盤の曲目について③青盤

ムー大陸です

 

 

ビートルズのベスト盤にして入門編である赤盤/青盤がリニューアルされました。その2023バージョンには多くの追加曲があります。これを見ながら、ムー大陸の青盤を作ってみるという大胆かつ独りよがりな企画です。今回は青盤です。実際の追加曲目は下記になります、

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1 Within You Without You

2 Dear Prudence

3 Glass Onion 

4 Blackbird

5 Hey Bulldog

6 Oh! Darling

7 I Want You(She's So Heavy)

8 I Me Mine

9 Now And Then

 

はい、これが赤盤以上に不思議な追加曲目です。全く基準が分かりませんね。先ず、「Now And Then」の発売に併せた企画ですから、「Now And Then」を追加するのが大前提でスタートする必要があると思います。なので、これは固定です。

また、これはシングルでもあり、ヒットもしてますから、最後の新曲までのオールタイムベスト盤にするのであれば、不可欠と言えます。しかし、だとすれば、「Free As A Bird」と「Real Love」もヒットチャートに入ったシングルですから、加えるのが筋ですね。もちろんリマスターして。よって、それだけで3曲追加です。

 

また、従来の赤盤青盤ではジョージの曲が少なかったので、今回補強したという話があります。確かにジョージの曲の追加多いです。これには反対です。従来の赤盤青盤で、ジョージの曲はきっちり名曲が選ばれ収録されています。追加曲目はどれも赤盤青盤には不要と考えています。

それだけではなく「Old Brown Shoe」に関しては何故収録されているのか当初から理解出来ませんでした。これは佳曲でありますが、ビートルズのベスト盤に入れるほどではなく、シングルとしてもB面なので、これは「Past Masters」で聴くべきと判断し削除します。

 

なので、1は追加せず。代わりに「Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band」からは「Being For The Benefit Of Mr.Kite」と「She's Leaving Home」を加えましょう。

 

さて、ホワイトアルバムは最も好きなアルバムで、名曲揃いですが、小品かつ多岐にわたる極端な曲が多く、ベスト盤ではなくオリジナルアルバムで楽しむべきと考えます。3はその典型とも言える曲なのでカットし、代わりに「Helter Skelter」を追加。2、4は迷いますが、どちらも風格ありと判断し収録。

 

5は「Yellow Sabmarine」からの選択。この曲大好きですし、2023Mix良かったです。また、同アルバムからの収録はありませんから、気持ちは分かります。ただ、いきなりベスト盤に入れるのは不自然です。同アルバムについては、タイトル曲が赤盤に収録されてますし、この映画の象徴的な一曲「All You Need Is Love」もこの青盤に収録されてますので、それで良しとして、5の収録は無し。

「Magical Mystery Tour」からも追加ないですが、このアルバムはシングルベスト的な構成ですから、元々充分収録ありと考えましょう。「Your Mother Should Know」あたりは加えたいところですが、やや弱い気がします。

 

続いて「Abbey Road」からは6、7ですが、これを加えると、同アルバムのA面が1曲除いて並びますし、2曲とも加えるには弱いと思います。加えるなら、むしろB面かと思います。なので、「Because」を入れる。そして、ビートルズの実質的なラストの意味合いで「The End」を入れたいですが、メドレーなので、「Golden Slumber〜Carry That Weight〜The End」を選びます。

ただ、本来このメドレーは「Because」から始まり「The End」で終わると考えています。その一部を取り出すのは心苦しいのですが、現在、その形でポール・マッカートニーがライブのセットリストに加えているので、アリとしましょう。

 

そして、発売順では最後のアルバム「Let It Be」から「I Me Mine」ですけど、これは上述のように、ジョージの追加は無しです。同じジョージでも加えるなら、「For You Blue」を選ぶけどな。ここは映画「I Am Sam」の主題歌だった「Two Of Us」を加えましょう。

また、「Across The Universe」については「Past Masters」収録のチャリティに提供したバージョンをリマスターして収録したいです。「Love Me Do」もリンゴドラムに差し替えてましたから、アリだと思います。なので、「Get Back」の前に曲順を繰り上げてます。

 

以上が私の希望する青盤。11曲追加、1曲削除。結局、赤盤10曲、青盤10曲でした。実際には赤盤12曲、青盤9曲ですから、ちょっと少なかったですが、満足です。

 

私の青盤は以下のようになります

★が私の独自追加曲

(Disc1)

1 Strawberry Fields Forever

2 Penny Lane

3 Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band

4 With A Little Help From My Friends 

5 Lucy In The Sky With Diamonds

6 She's Leaving Home ★

7 Being For The Benefit Of Mr.Kite ★

8 A Day In The Life

9 All You Need Is Love

10 I Am The Walrus

11 Hello, Goodbye

12 Fool On The Hill

13 Magical Mystery Tour

14 Lady Madonna

15 Hey Jude

16 Revolution

 

(Disc2)

1 Back In The U.S.S.R

2 Dear Prudence

3 While My Guitar Gently Weeps

4 Ob-La-Di Ob-La-Da

5 Blackbird

6 Helter Skelter ★

7 Across The Universe(チャリティアルバム収録版)★

8 Get Back

9 Don't Let Me Down

10 The Ballad Of John And Yoko

11 Here Comes The Sun

12 Come Together

13 Something 

14 Octopus's Garden

15 Because ★

16 Golden Slumber〜Carry That Weight〜The  
     End ★

17 Two Of Us ★

18 Let It Be

19 The Long And Winding Road

20 Free As A Bird ★

21 Real Love ★

22 Now And Then

 

これがビートルズだと言える構成になったと勝手に満足しています。単なる自己満足の妄想ですが、是非プレイリストを作成し、日々聴いてみたいと思います。もし、よろしければ、試してみて下さい。

それでは、また。

 

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新・赤盤/青盤の曲目について②赤盤

ムー大陸です

 

 

先頃発売されたビートルズのベスト盤であり入門編の定番、赤盤青盤の2023バージョンの追加曲目を考えていく企画です。実際の追加曲目を追いかけながら、ムー大陸の赤盤青盤を作り上げようという、大胆かつ独りよがりなものです。すみません。

実際の追加曲目はこちら、まずは赤盤

新赤盤①

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新赤盤②

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追加曲は、

1 I Saw Her Standing There

2 Twist And Shout

3 This Boy

4 Roll Over Beethoven

5 You Really Got To Hold On Me

6 You Can't Do That

7 If I Needed Someone

8 Taxman

9 Got To Get You Into My Life

10 I'm Only Sleeping

11Here,There And Everywhere

12 Tomorrow Never Knows

 

はい、以上です。

まず、1と2は文句なしです。

1はファーストアルバムの1曲目。ビートルズの幕開けですから、是非。問題は2です。基本赤盤青盤はカバーは入れてないですよね。2、4、5を入れるということはカバーを認めることになります。そこは迷うけど、基本カバーは認めない方針で行きたい。

でも2は特別な名曲ですし、ビートルズ盤がスタンダードと思います。また、オリジナルこそビートルズの真髄ではありますが、カバーも前期ビートルズの一面ですから、その紹介も必要でしょう。なので、その象徴的存在として、最高傑作カバー「Twist And Shout」だけ特別に許可。4、5は入れません。代わりにアルバム「With The Beatles」からは「It Won't Be Long」を入れたいです。

 

3、6は痛いとこついて来ますね、大好きなんですが、でも、ベスト盤の風格として外したい。アルバム「A Hard Day's Night」からは「I should Have Known Better」を選びます。で、何故かアルバム「For Sale」と「Help!」からは追加がない。それはいけません。「No Reply」と「The Night Before」を追加。

7はアルバム「Rubber Soul」からの追加。あのアルバムは名曲揃いですが、元々収録されている曲が多く妥当なので7は追加せず。代わりにB面の名曲「Rain」を入れましょう。

 

8以降は昨年リマスターされた「Revolver」から5曲。確かに「Revolver」から「Yellow Submarine」と「Ereanor Rigby」のみが従来曲であり、名盤の割に少ないんです。その2曲すらシングルと考えると、実質ゼロとも言えます。ただ5曲加えると、7曲です。アルバムの半分がベスト盤に、これは入れ過ぎではないかと思います。オリジナルアルバムの楽しみも残したい。よって、9、11、12を入れて、8、10を外します。

 

その代わりに2曲入れるとしたら、多くの候補が上がります。例えば、ファーストからは「Ask Me Why」、セカンドはカバー抜きだと候補無しですね。「A Hard Day's Night」からは「If I Fell」、「Any Time At All」、「Things We Said Today」あたり。「For Sale」からの曲少ないので補強したいです、「Baby's In Black」、「I'll Fllow The Sun」「Every Little Thing」とかですが、やはり弱いかな。「Help!」からは「You'er Going To Lose That Girl」「I've Just Seen A Face」を候補に。ただ上述の「The Night Before」を加えると、既に5曲なんです。しかし、その内シングル曲が3曲なので、あくまでアルバム曲からはまだ2曲。なので、加えてもいいと思いますが、ここは我慢しましょう。赤盤の追加は10曲として、青盤は9曲追加ですから、バランス的にこちらの方が良いと思います。結局、赤盤追加は下記の如くなり、完成形はこちらです、

 

(Disc1)

1 Love Me Do

2 Please Please Me

3 I Saw Her Standing There

4 Twist And Shout

5 From Me To You

6 She Loves You

7 I Want To Hold Your Hand

8 It Won't Be Long ★

9 All My Loving

10 Can't Buy Me Love

11 A Hard Day's Night

12 I Should Have Known Better ★

13 And I Love Her

14 Eight Days A Week

15 No Reply ★

16 I Feel Fine

17 Ticket To Ride

18 Yesterday

 

(Disc2)

1 Help!

2 The Night Before ★

3 You've Got To Hide Your Love Away

4 We Can Work It Out

5 Day Tripper

6 Drive My Car

7 Norwegian Wood(This Bird Has Flown)

8 Nowhere Man

9 Michelle

10 In My Life

11 Girl

12 Paperback Writer

13 Rain ★

14 Eleanor Rigby

15 Yellow Sabmarine

16 Here,There And Everywhere

17 Got To Get You Into My Life

18 Tomorrow Never Knows

 

★がムー大陸版独自 

 

はい、いかがでしょう?

私としてはいい感じと思います。自分で選んでるんで当たり前ですけど。これでプレイリスト作って聴いてみようと思います。

皆さんもいかがでしょう?

さて、青盤ですが、次回へ続くということで。

それでは、また。

 

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新・赤盤/青盤の曲目について① 総論

ムー大陸です

 

 

ビートルズ最後の新曲「Now And Then」に続き、これまでビートルズ入門編として定番だったいわゆる赤盤、青盤がリニューアルされて発売となりました。

その特徴は、

 

①青盤に「Now And Then」収録

②全部ではないが、多くの曲が2023年Mix

③大量に曲目が追加

です。

 

①については「Now And Then」について語った回をご参照ください。

https://blog.hatena.ne.jp/muutairiku/muutairiku.hateblo.jp/edit?entry=6801883189057107719

②については後日リミックスについて書くつもりですので、その時に。

ただ、今回のリミックスは素晴らしいですよ。

特に赤盤の活の良いビートルズの音、凄いですとだけ言っておきましょう。

 

今回のテーマは③についてです。

新赤青盤に多くの曲が追加されました。

赤盤で12曲、青盤で9曲、合計21曲が追加されました。ちなみに削除された曲はありません。

赤盤青盤は長いことビートルズを初めて聴く人が手に取り、ビートルズにハマっていく第一歩の位置にありました。私も初ビートルズは赤盤でした。赤盤は1962年から1966年、ビートルズのオリジナルアルバムで言うと「Please Please Me」から「Revolver」まで。私はビートルズを初めて聴いたはずなのに、聴いた事がある曲ばかりなのに驚きました。特に最初の10曲くらいは全部聴いたことがあって、「何でなんだ!一体ビートルズとは何者?」と衝撃を受けました。

そして、「I Want To Hold Your Hand」を口ずさもうとすると、サビが歌えない。ハモリでどこを歌っていいのか分からない。それで必死になって聴く、そんな事を繰り返してるうちに、一日に何度も繰り返し聴くようになってました。中学生当時一番のお気に入りでした。

赤盤がこれほど素晴らしいのだから、さぞかし青盤もと思って聴いた一曲目「Strawberry Fields Forever」の不自然感。「何コレ?」と思いました。あの赤盤の充実感はありませんでした。その落胆、期待外れ感は大きなものでした。でも、青盤にも赤盤で感じたような名曲はいくつもあって、特にポールの作品「Let It Be」や「Get Back」には救われました。でも、その内「Strawberry Fields Forever」の良さに気づくと、「ビートルズはやはり後期」とか言い出す。ところが、後期に馴染んで来ると、今度は赤盤の頃の活の良さが再び新鮮に感じるようになる。そのループを経験し、ビートルズの偉大さを知る、そんな多くの人が通って来た道を私も歩んで来ました。

なので、赤盤青盤の曲目、曲順は耳に染み付いてます。新赤盤では「Please Please Me」の次に「I Saw Her Standing There」が来ます。私は「Please Please Me」のエンディングの時点で「From Me To You」の出だしのジョンの「ダララーララ ドゥンドゥンダー🎵」が聴こえてしまいます。それほど頭にこびりついてます。

ですから、本来であれば、この曲目、曲順をいじくるのはやめて欲しい。ただ、アップルミュージックなどを見ると、今のところ以前のバージョンも普通に聴けるようです。それなら、2023バージョンということで別に出すぶんには何も文句はありません。

それにしても、商魂逞しいですね、「Now And Then」売ってお仕舞いじゃない。アルバムまで売ろうとしてる。祭りだね、本当に。

 

さて、追加曲についてです。

コレが、また、微妙なんですよ。

何故この曲なのっていうのが。基準みたいのが全然感じられない。近しい関係者によって円満に選ばれたと聞きます。ポールとリンゴが中心で選んだんでしょうか。積極的に選ぶのと許可するのじゃ随分違います、どっちかな。また、元々赤盤青盤にはジョージの曲が少なかったから収録したという話も聞きました。後はリマスターの状況も絡んでるのかな、今後の予定もあるでしょうし。

ポール・マッカートニーは私が最も尊敬するアーティストですから、彼が選んだのなら間違いないと、言いたいとこなんですが、意外とそうでもないんですよ。ソロやウィングスのベスト盤における彼のセレクトしたものの独特感、ソロ活動のシングルカット曲の選び方の意外性、これらを経験しているので、必ずしもしっくり来ないこともあるんです。と言うか多いです。

 

赤盤青盤はベスト盤なので、シングルA面は外しません。B面の名曲前向きに収録したいです。アルバム内の名曲ここが難しいです、選択が。ただ、従来の世間的な評価を考えて、出来る限り定番になるように作るべきと考えます。個人の好き嫌いを超えて、名曲を並べたいです。考えようによっては従来の収録曲を削ってもいいのではと思います。

 

次回、実際の追加曲を見ながら、ムー大陸の新赤盤青盤を考えます。個人の好き嫌いを超えてと言いつつ、所詮妄想ですから、やはり自分の好みをしっかり入れたものになるでしょう。そこは大事です。

それでは、また。

 

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洋楽至上主義⑧〜「On And On And On」

ムー大陸です

 

私のお気に入りの洋楽をオススメする「洋楽至上主義」のコーナーです。

今回は、

 

「On And On And On」

 

です。

 

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これはあのアバの曲です。

なので、ご存知の方も多いと思います。アバは驚異的な売上を誇る世界的に人気のグループです。アメリカやイギリスといったポップス先進国ではないスウェーデン出身の四人組。男性と女性2名ずつの絶妙なハーモニーが魅力です。

彼らの代表作「Dancing Queen」、アメリカでもヒットした「Take A Chance On Me」など、明るく軽いポップスの名曲が揃っています。

 

そんな中で私の一番のお気に入りが「On And On And On」です。上述のヒット曲に比べると、かなり知名度は落ちるんですが、素晴らしい曲ですよ。これはアルバム「Super Trooper」に収録されています。このアルバム自体がやや全盛期を過ぎた感が多少ありました。欧州はまだしもアメリカでは80年代に入るとヒットは出にくかったです。そんな時期の一曲なのではありますが、一応ベスト盤にも入ってます。

 

曲は意外とロックンロールなんです。アバが欧州全域で大人気だったにも関わらず、アメリカでの大ヒットが限られている、もっと言うと、欧州や日本では大ヒットしたのに、大体ヒットチャート20位以下までしか上がらない曲が多いのは、やはりサウンドが甘過ぎるというのがあると思うのです。つまり、もう少しロックな一面が強ければ、受け入れられたような気がします。まぁ、逆に世界的には売上を落としたでしょうけど。

70年代当時、やはりロック色が強いとかソウルフルであるなんていうのが本格派と認識される傾向が高かったです。ポップスというだけでもうワンランク下みたいな感じでした。

 

ところが、この曲は違います。中々ロックです。Bメロの辺りはリトル・リチャードの「Lucille」のベースラインを彷彿とさせます。もちろん、ギターサウンドのハードさなんかは無くて、あくまでロックではなく、ポップスの範疇は出ませんが、アバのヒット曲は多少私には甘過ぎると感じられるので、この曲はベストバランスです。また、いつも通りハーモニーは素晴らしく、ロック色を強めても意外と合うと思います。特に女性ヴォーカルの低い方フリーダはロックに向いてると思います。

 

さて、サビのところに歌詞的にはタイトルの「On And On And On」が来ます。これがね、長いことそう聞こえませんでした。何て言ってるのか分からない。随分後になって、「ああ、これタイトル歌ってんだ」と気付いた次第で。そう気付いてからでさえ、どうしても「オナノナノ」としか聞こえないですね。最近はもう慣れたけど。これは「続いていく」っていう意味なんでしょう。

 

アバはこうした繰り返し言葉を使うの好きですよね。「Money Money Money」「Gimme! Gimme! Gimme!」「I Do,I Do,I Do,IDo,I Do」「Honey,Honey」「Ring Ring」「Knowing Me,Knowing You」「One Man,One Woman」など。って、これ異様に多くないですか?一つのメソッドとしてやっていたのか、英語に問題があったのか、いささか安易な気がします。

 

アバは今でも簡単に入手出来ます。

洋楽は苦手とか、昔の音楽だし、なんて抵抗がある人は先ずここからじゃないでしょうか。ある意味、ビートルズよりも入りやすいかも知れません。その中で最初に来るのは「Dancing Queen」かな。でも、次に来るのは「On And On And On」でお願いします。

それでは、また。

 

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「死ぬまで生きてくんです」

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バンド名はどこまで使えるのか?

ムー大陸です

 

 

前回、ストーンズのニューアルバムについて書きました。その時に思ったんです。今回のニューアルバムはチャーリー・ワッツの死後初めて出たアルバム。

チャーリー・ワッツのいないストーンズは果たしてストーンズなのでしょうか?例えば、ビル・ワイマンは自ら脱退しました。であれば、彼がいなくても、ストーンズ存続というのはアリだと思います。でも、オリジナルメンバーのワッツが亡くなっても、ストーンズは続くものなのでしょうか。

 

The Rolling Stones 「Angry」

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いや、ワッツのいないストーンズなんてストーンズじゃないと言いたいのでは無いんです。

ただ、私はロックレジェンドにはロッカーらしくあってほしい。彼らも商売でやっていることは百も承知ですが、若い頃から、ロックな自分を押し出して来たわけですし、やはり、憧れの存在ですから、いつまでもらしくあって欲しいのです。

 

ストーンズのメンバーは一人になってもストーンズを名乗っていいのだと思います。でも、過去のバンド名で商売し続けるのが果たしてロックなのでしょうか?メンバーが何らかの理由でいなくなったり、解散することになったのなら、新しいバンドやソロでもう一回成功して見せるってのがロックだと思うのです。

 

フレディ・マーキュリーのいないクイーンは果たしてクイーンなのでしょうか?クイーンはワンマンバンドじゃない。メンバー全員がクリエイティブです。だから彼ら全員がクイーンを名乗る権利も資格もある。それはそうでしょう。でも、顔が無いクイーンである事も事実。

ストーンズはまだ顔を失っていない。ミックとキース、どちらかが消えたら、それが最期なんでしょうか。

 

厳密に言えば、オリジナルメンバーを失えば、つまり、ブライアン・ジョーンズが死んだ時にストーンズじゃなくなったとも言えます。でも、死亡も含めメンバーの移り変わりは業界の常でしょう。メンバーの入れ替わりが激しいバンドなんてゴマンとあります。そこにいちいち反応していたら、どこのバンドも成立しなくなります。だから、今回のストーンズは私にとって普通にストーンズです。

 

ただ、個人的な基準はあります。

上記の顔、もしくは頭脳を失った時にそのバンドは元のバンドじゃなくなると判断しています。そう判断した場合、それは違うバンドを聴いていると思うし、元のバンドを名乗って欲しくないと感じます。

 

なので、上述のクイーンはフレディの死とともに私の中では終わっています。フレディのいないクイーンは私にはクイーンではありません。

 

例えば、ディープ・パープルの顔はイアン・ギランとも言えますが、彼は第二期のヴォーカル。やはり、リッチー・ブラックモアこそが顔であり、頭脳。再結成の話になると、この二人が揉めて流れたりしました。私は常にリッチーの味方でしたね。つまり、リッチーがいない、ギランだけのパープルは私のパープルではないのです。

 

あるいは、70年代後半、ドゥービー・ブラザーズマイケル・マクドナルドが加入したことがありました。それまでバンドの中心であったトム・ジョンストンが病気で脱退。あれは頭脳が入れ替わった事を意味しました。サウンドもウェストコーストからアダルトコンテンポラリーへ様変わり。あれは解散でも、メンバーの死でもなく、円満にバンドは継続していながら別のバンドになったと思います。私的にはドゥービーを名乗って欲しくなかった。

 

先日のビートルズの新曲、あれはどうでしょうか。そもそもビートルズが再結成しなかったのは、ジョンの死があったからだと思います。もし、存命であれば人間関係も修復され、高い確率で再結成したと考えてます。でも今ビートルズの名義で何かするなら、あの形しか無いんでしょう。一応、個人的には、不自然ではありますが顔と頭脳が揃っていますから、ビートルズと認めています。

 

The Beatles 「Now And Then」

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繰り返しになりますが、メンバーは全員、そのバンドを名乗る権利も資格もあると思います。

でも、権利を主張して、メンバー間で争ったり、過去のビッグネームに執着したりするレジェンドを見たくないですね。憧れにはいつまでもカッコ良くいて欲しいです。

それでは、また。

 

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ローリング・ストーンズ18年ぶり新作

ムー大陸です

 

 

前回、ビートルズの新曲「Now And Then」について書きました。複雑な心境も含めて。

さて流れで今回はローリング・ストーンズのニューアルバムについも書いてみようと思います。しかし、2023年は凄い年ですね、ビートルズストーンズの新曲が聴けるんですから。

 

ストーンズのニューアルバムは「Hackney Diamonds」。10月23日に発売されました。オリジナル楽曲によるアルバムとしては18年ぶりだそうです。これがかなり評判が良いんです。彼らの長いディスコグラフィの中でも傑作だとの声を聞きます。

The Rolling Stones  「Angry」

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実際、聴きました、私も。上記の評判などを知らずに何の予備知識も無いまま。

一曲目「Angry」、「Start Me Up」思い浮かべました。そういう声多いようです。かなり強烈な出だし。ミック・ジャガーの声よく出てる。スタジオワークとは言え、60年代とは言わないまでも、少なくとも80年代前半の声と遜色無いレベル。チャーリー・ワッツのいないアルバムだが、彼の残した音も聴ける。その後の全ての曲が良い、捨て曲無しという表現が相応しい傑作であると感じました。少なくとも80年代に発表した「Undercover」以降のどのアルバムよりも評価します。参加ミュージシャンも豪華ですね、さすがストーンズポール・マッカートニーエルトン・ジョンスティーヴィー・ワンダーが歌無しで楽器演奏のみで参加。いいね、演奏も素晴らしい。ビル・ワイマンも参加してる。レディー・ガガの参加には一抹の不安を感じたが、素晴らしかった。そこでもミックの歌良かった。

 

何が良いのか?と問われれば、それは明確で、

実にストーンズらしいのです。往時のストーンズがやっと帰って来た、そんなところです。ミュージシャンの創造性は誰もやっていない新しい事をやること、それはそうでしょう。でも、少なくとも私はそれをストーンズに求めていません。60年代、70年代に見せてくれたストーンズを再現すること、これだけを求めてきました。上記の80年代以降のアルバムはどれもらしく無い、求めているものといつも違うのです、もどかしさと言うか欲求不満を抱えていました。その内にアルバム自体出さなくなる。カバーアルバムも期待してなかった、オリジナルアルバム出せよとしか思わなかった。

 

正直、周年でベスト盤を出す、そこに2曲程度新曲を入れる、ニューアルバム出さないけど、ツアーはやるとか、そういうベテランバンドを軽蔑してます。ここ何年かのストーンズはその典型で、失望してました。ビル・ワイマンは抜け、ワッツは死に、もうストーンズのアルバムは聴けないと思ってました。そこへ現れたアルバムには何と待ちに待った当時のストーンズがいたのです。だから、これを傑作と感じたのです。私と同じようにストーンズらしいストーンズを感じた人は少なからずいて、評判が高いのだと推察します。

 

しかし、だから嬉しいというのは一切無いです。18年間書き溜めた作品を12曲だけ出すんだから、ある意味内容濃くて当たり前だとさえ言いたい。

ミックもキースもロン・ウッドも80歳近い訳です。なのに凄いよね、いや、そんな事も言いたくない。ロック・レジェンドなんだから、いつまでもロックしてくれなきゃ困る。

ロックするっていうのは、ライブじゃないよ、新作だよ、新作。これで来日も可能性があると言う声を聞きます。

個人的かつ極少数、極端な意見と分かって言いますが、ライブを求めていません。来日期待してません。

 

出来る事なら、すぐに次のアルバムの制作に取りかかって下さい。ここから3年連続くらいニューアルバムを出して欲しい。そうすれば、20年間に3枚のアルバムを出したことになる。それでも少ないが、大御所なので、仕方がないでしょう。18年間書き溜めたものは全て吐き出してもらいたいな。

これで有終の美なんてダメですよ。

だって彼らはストーンズなんだから。

ロックバンドの中のロックバンドです。

まだまだロックしてほしいなぁ。

わがままなファンですみません。

それでは、また。

 

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「あやかし」

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「死ぬまで生きてくんです」

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「Now And Then」聴きましたか?

ムー大陸です

 

 

11月3日に配信開始となったビートルズの新曲「Now And Then」について書きます。

皆さんはもう聴きましたか?私はアップルミュージックであらかじめDLしておいて、配信開始と同時に聴けるようにしてました。やはり、私もビートルズファンですから、取り敢えず時流に乗って楽しみました。何度も聴いて耳にも馴染んで来た頃なので、今回取り上げます。

 

「Now And Then」 The Beatles

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この曲の経緯については専門家を含めた色んな方が説明しているので、私は特に触れる事はしません、私個人の感想を中心に書きたいと思います。

 

そもそも、こういう企画、つまり、故人となった偉大なアーティストの未発表曲、未発表テイクが発見され、後日それがファンの手に届くというのは珍しくありません。マイルス・デイヴィスなどで随分味わいました。

 

ただ、その時も思ったんです。これってひょっとして本人は気に入らなくてボツにしたものなんじゃないか?本人は決してファンに聴いて欲しいと思ってないんじゃないか?なんて。未発表曲は将来正式にレコーディング予定の可能性は十分あるでしょうが、未発表テイクとなると、未完成、制作途中あるいはボツという可能性が高いと思います。

 

でもね、聴きたい。聴きたいんです。未発表テイク、「ああ、ファーストテイクからこのレベルかよ」なんて震える経験したいんです。ビートルズのアンソロジーで、ジョン・レノンの歌についてはそういう事が何度もありました。本当のアーティストの結論はOKテイクのはずなのにね。

 

ましてや、未発表曲ともなれば、聴かない訳にはいきません。突然亡くなってしまったジョンだから、本当は発表したかったはずだと言い訳しつつ、と言うか、「ごめんなさい、でも、あなたはジョン・レノンだから」と許しを乞い、結局は聴くんです。

 

ただ、アンソロジーで発表した2曲「Free As A Bird」「Real Love」も含めて、ジョン・レノンはソロ作品として発表するつもりだったんだと思うんです。私は、YouTubeなどで誰でも聴ける、ジョンがピアノの弾き語りで歌っているヴァージョンが聴けた時点で既に満足してました。私の「Now And Then」はその時終わっておりました。とてもジョンらしい変なフレーズ(もちろん褒めてます)、長短調の行き来が特徴の素敵な曲です。

「Now And Then(Demo)」 John Lennon

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なので、これはビートルズ最後の新曲と言われると不自然ですね。ジョンの作品のカバーみたいな感覚です。

例えば、「Free As A Bird」はビートルズの総合力が感じられました。ブリッジと言うのか、ポールのヴォーカルパート良かったです。ジョンのパートへの繋がり具合も最高です。ブリッジ自体はジョンの作でしょう、デモにもあったし。ただ、繋がるところはポールの発想ですかね、デモには無かったと思う。「ああ、ビートルズだなぁ」と感じました。それこそ「A Day In The Life」のブリッジからジョンのヴォーカルへの繋がりを感じさせるほど好きですね。それに2回目の同パートではジョージのヴォーカルも聴けたし。なので、ビートルズの作品として受け入れられた。

「Real Love」は私の中ではビートルズ色が薄く、ジョンのソロという印象が強いですね。ジョンのソロアルバムにリンゴやジョージが参加した感覚。ポールの出番が少なめだったからでしょうか。

 

そして、「Now And Then」はジョンのソロから改変されているのです。私の好きなBメロが消えてしまった。これはポールとリンゴの判断なんでしょうが、正直、デモテープの構成の方が好きです。そのまま仕上げたのが聴きたかった。そうすると、多分、「Real Love」以上にまるでジョンのソロ作品に仕上がるのは間違いないでしょう。結局、ジョンのソロ作品をビートルズ作品として装飾して商売するという祭りだと割り切るなら、発表された形が無難なのかも知れません。

 

しかし、やはりビートルズって特別じゃないですか。普通のアーティストの傑作だって平均以下レベルになりかねない。くだらない曲なんて一曲もレコーディングしてないんです。そういうバンドです。

だから、4人のメンバーのソロと比べてさえ特別だと思うんです。「Now And Then」はビートルズ前期の活の良さではなく、後期を感じるアレンジになる。だとすると、ジョンのその頃の傑作って、シンプルに行くなら、「Come Together」、複雑に行くなら、「I Am The Walrus」とかですよ、あのレベルを期待してしまうのです。

 

今回の「Now And Then」をビートルズ名義で発表し、最後の新曲として盛り上げられると、じゃあ、その最後の曲はビートルズとしての傑作なのか?とどうしても問うてしまうし、傑作で幕を閉じて欲しいと期待してしまう。

残念ながら、ビートルズ作品群の中で名作と呼ぶほどではないと思え、それは叶わなかったと言わざるを得ないです。やはり、繰り返しですが、ジョンのソロとして、フルの構成で聴きたかったな。

それでは、また。

 

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