ムー大陸です
前回、ストーンズのニューアルバムについて書きました。その時に思ったんです。今回のニューアルバムはチャーリー・ワッツの死後初めて出たアルバム。
チャーリー・ワッツのいないストーンズは果たしてストーンズなのでしょうか?例えば、ビル・ワイマンは自ら脱退しました。であれば、彼がいなくても、ストーンズ存続というのはアリだと思います。でも、オリジナルメンバーのワッツが亡くなっても、ストーンズは続くものなのでしょうか。
The Rolling Stones 「Angry」
いや、ワッツのいないストーンズなんてストーンズじゃないと言いたいのでは無いんです。
ただ、私はロックレジェンドにはロッカーらしくあってほしい。彼らも商売でやっていることは百も承知ですが、若い頃から、ロックな自分を押し出して来たわけですし、やはり、憧れの存在ですから、いつまでもらしくあって欲しいのです。
ストーンズのメンバーは一人になってもストーンズを名乗っていいのだと思います。でも、過去のバンド名で商売し続けるのが果たしてロックなのでしょうか?メンバーが何らかの理由でいなくなったり、解散することになったのなら、新しいバンドやソロでもう一回成功して見せるってのがロックだと思うのです。
フレディ・マーキュリーのいないクイーンは果たしてクイーンなのでしょうか?クイーンはワンマンバンドじゃない。メンバー全員がクリエイティブです。だから彼ら全員がクイーンを名乗る権利も資格もある。それはそうでしょう。でも、顔が無いクイーンである事も事実。
ストーンズはまだ顔を失っていない。ミックとキース、どちらかが消えたら、それが最期なんでしょうか。
厳密に言えば、オリジナルメンバーを失えば、つまり、ブライアン・ジョーンズが死んだ時にストーンズじゃなくなったとも言えます。でも、死亡も含めメンバーの移り変わりは業界の常でしょう。メンバーの入れ替わりが激しいバンドなんてゴマンとあります。そこにいちいち反応していたら、どこのバンドも成立しなくなります。だから、今回のストーンズは私にとって普通にストーンズです。
ただ、個人的な基準はあります。
上記の顔、もしくは頭脳を失った時にそのバンドは元のバンドじゃなくなると判断しています。そう判断した場合、それは違うバンドを聴いていると思うし、元のバンドを名乗って欲しくないと感じます。
なので、上述のクイーンはフレディの死とともに私の中では終わっています。フレディのいないクイーンは私にはクイーンではありません。
例えば、ディープ・パープルの顔はイアン・ギランとも言えますが、彼は第二期のヴォーカル。やはり、リッチー・ブラックモアこそが顔であり、頭脳。再結成の話になると、この二人が揉めて流れたりしました。私は常にリッチーの味方でしたね。つまり、リッチーがいない、ギランだけのパープルは私のパープルではないのです。
あるいは、70年代後半、ドゥービー・ブラザーズにマイケル・マクドナルドが加入したことがありました。それまでバンドの中心であったトム・ジョンストンが病気で脱退。あれは頭脳が入れ替わった事を意味しました。サウンドもウェストコーストからアダルトコンテンポラリーへ様変わり。あれは解散でも、メンバーの死でもなく、円満にバンドは継続していながら別のバンドになったと思います。私的にはドゥービーを名乗って欲しくなかった。
先日のビートルズの新曲、あれはどうでしょうか。そもそもビートルズが再結成しなかったのは、ジョンの死があったからだと思います。もし、存命であれば人間関係も修復され、高い確率で再結成したと考えてます。でも今ビートルズの名義で何かするなら、あの形しか無いんでしょう。一応、個人的には、不自然ではありますが顔と頭脳が揃っていますから、ビートルズと認めています。
The Beatles 「Now And Then」
繰り返しになりますが、メンバーは全員、そのバンドを名乗る権利も資格もあると思います。
でも、権利を主張して、メンバー間で争ったり、過去のビッグネームに執着したりするレジェンドを見たくないですね。憧れにはいつまでもカッコ良くいて欲しいです。
それでは、また。
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新曲公開しました!是非聴いて下さい。
「あやかし」
「死ぬまで生きてくんです」