ムー大陸の音楽探検

ボカロP・ムー大陸が紹介する音楽のアレやコレや

歴史ドラマ「関が原」の音楽

ムー大陸です

 

以前、アニメ「少年徳川家康」について書いた際に、私は歴史好きで、歴史モノの映画やドラマは大抵観ると言いました。

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例えば、大河ドラマ、はい、現在視聴可能なものは全て観ました。音楽も頭に入ってます。そのランキングなんかもいつかやってみたいですが、今回は別のドラマの話です。

 

かつてTBSが開局30周年記念と銘打って制作したドラマが本日のテーマ「関が原」です。原作は司馬遼太郎氏の同名小説です。原作も読みました。ちょっと前に岡田準一氏主演で映画化されました、あれと同じ話です。

 

ドラマの方は主役の石田三成加藤剛氏、その家老島左近三船敏郎氏。彼らの敵徳川家康森繁久彌氏、その側近本多正信三國連太郎氏という豪華キャスト、いや他の配役もオールスターです。記念番組だけあって相当な気合が入った作りで、三夜に渡って放送され、トータルで6時間半位のドラマでした。当然、私はリアルタイムは知りませんが、後にDVDを入手し鑑賞しました。今は何とU-Nextで配信されているのです、びっくりしました。

 

本日はその音楽の話ですが、その前に本編の内容にも少し触れておきましょう。ドラマの冒頭豊臣秀吉が病に倒れ、やがて死を迎えます。秀吉亡き後、天下簒奪を狙う家康とその野望を阻もうとする石田三成の駆け引きが始まります。

という歴史の流れはどのようなドラマでも同じですが、何ともキャラの設定が上手い。

真面目過ぎて知らぬうちに敵を作ってしまう石田三成、そうした彼の性格を見抜いて、自然と豊臣家が二つに割れるのを待つ家康。この両者を支える島左近本多正信の奮闘、智謀。全てが素晴らしいです。正直、過去大河ドラマで描かれたどの関が原の戦いよりも緻密で独創的でありながら説得力があります。

 

さて、その音楽はドラマに相応しい出来です。作ったのは山本直純氏です。彼は大河ドラマでも音楽担当したこともあるドラマチックな作風の作曲家です。ここでもその作風が存分に現れています。

 

「関が原メインテーマ」

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テーマ曲はインストです。主旋律はトランペットソロ。吹いているのがニニ・ロッソなんですよ。「夜空のトランペット」などで有名なイタリア人トランペット奏者です。彼の哀愁漂うトランペットは日本でも人気でしたから、抜擢されたのでしょうが、素晴らしい選択でした。ダイナミックな曲調と激しくも憂いを帯びた演奏が絶妙にマッチしています。

 

ただ、これ手に入りません。ニニ・ロッソのベスト盤を探したりしましたが、残念ながら、この「関が原」のテーマ曲は収録されていません。また、単発の特別ドラマでしたから、サントラもありません。あるいは山本直純氏の作品集とか歴史ドラマ、時代劇のコンピなど可能性がありそうなところは探してみましたが、どこにもありませんでした。なので、私はドラマDVDから録音したものを聴いています。是非配信とかして欲しいですね。

 

さすがに全部観ると6時間半ですから、歴史好きという訳でなければ、あまりオススメはしません。ただ、歴史ドラマ嫌いじゃないということなら、是非観てみて下さい。よく出来たドラマです。ドラマの中で何度も上述のテーマ曲がかかりますが、そのタイミングが最高です。完璧と言えるところで来ますから、非常にカッコいいです。

 

一つだけ例を挙げます。始まって8分40秒。秀吉の病状が悪化し、石田三成の家老・島左近は、医師である義理の父に相談をします。秀吉はいつ頃までもつか聞くのです。

義父は言います、

「左近殿、死期を何故知りたい?」

左近、

「乱が起こります」

義父、

「乱?太閤殿下の死を待って、乱を起こそうとしているのは?」

左近、

「江戸内大臣徳川家康!」

ここで音楽です。完璧ですね。

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私はこのドラマに影響されて、実際に関が原まで行ってしまいました。観光タクシーに乗って古戦場巡りをしました。やはり関が原近辺では大事な観光資源ですから、案内してくれる観光タクシーとかちゃんといるんです。まぁ、ガイドではないので、説明とかは詳しくないですけど。古戦場なんて何も無くて何が面白いの?と友人は聞きますが、何も無くないんです、古戦場があるんです。これが中々分かって貰えなくて。

それでは、また。

 

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新曲公開中です!是非聴いて下さい♪

「春に死のう」

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「Evergreen」

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