ムー大陸です
今回はタイトルの通り、
映画「ブルース・ブラザース」
について話をしたいと思います。
予告編
元々、ブルース・ブラザーズはアメリカのコメディエンターテイメントショー「サタデー・ナイト・ライブ」のワンコーナーとして生まれました。
フロントマンはジョン・べルーシとダン・エイクロイド。彼らは義兄弟という設定でした。彼らが黒いスーツを着て、サングラスをかけて、自分たちが愛するブラックミュージックを歌います。バックを務めたのはスティーブ・クロッパーなど一流のバンドマン、番組の人気コーナーになると同時に、音楽的にも高く評価されました。
その人気から1980年映画化されました。監督はジョン・ランディス。後にマイケル・ジャクソンの「Thriller」のMVを撮った監督です。
ブルース・ブラザーズの二人はもちろん、テレビショーの時のバンドメンバーが出演し、実に充実したミュージカルコメディに仕上がっています。
ストーリーは次の通り。ブルース・ブラザーズの二人が育った孤児院が固定資産税を払えず閉鎖の危機に陥ります。彼らは教会で牧師の説教を聞いていると、神の啓示を受け、バンドを結成し金を稼ぐ事を思い付きます。バンドのメンバーを集め、楽器を取り揃え、最後はライブです。そこへ至る過程で、警察やら女やらが追いかけて来て、ドタバタが起こります。言ってしまえば、それだけの話です。
まぁ、ストーリーより音楽や他愛の無いギャグを楽しむ映画です。全編に渡って多くの曲が流れます。
ライブで歌う
「Everybody Needs Somebody To Love」
「Sweet Home Chicago」
場末のツアーで仕方なく歌う
「Rawhide」
エンディングの
「Jailhouse Rock」
などどれも素晴らしいです。サントラは絶対買いですよ。
ただ、演奏も歌も申し分無いのですが、何と言いますか、ゲストが豪華過ぎて、正直ブルース・ブラザーズの歌が霞んでいます。この映画に限って言えば、ゲストの歌を楽しむ方が遥かに大きいでしょう。
ゲストとして色んな人が出演(ジョン・リー・フッカーが路上で歌っていたり、ツイッギーがナンパされたり、スピルバーグが納税受付の職員だったり、イーグルスのジョー・ウォルシュが刑務所にいたり)しているのですが、それではなく、普通に役について出演者として登場するレジェンドシンガー、
ジェームス・ブラウン(説教する牧師)
アレサ・フランクリン(バンドメンバーの妻)
レイ・チャールズ(楽器屋の店主)
キャブ・キャロウェイ(孤児院の管理人)
この4名です。
この4名はいずれも神掛かった名唱を聴かせてくれます。先ずは牧師役のジェームス・ブラウン。説教しているうちに歌になっていくゴスペル的な入りから「The Old Landmark」が始まります。いや、あの神をも恐れないと思えるJBが割と本当の牧師に見えるから不思議。
続いて、バンドメンバーの妻を演ずるアレサ・フランクリン。彼女はレストランを夫と共に経営しており、夫がバンドに参加する事に反対します。そこで夫に向けて歌うのが「Think」です。オリジナルバージョンより速めです。踊りまで見せてくれます。いやぁ、上手い。
続いて、楽器屋のレイ・チャールズ。売ろうとする楽器がこんなに良い音が出るよとブラザーズに弾いて見せます。そこから「Shake A Tail Feather」を歌います。最高です。その上、万引少年相手に鉄砲も撃ってくれます。
彼らみんなアフレコではないそうです。後から映像に合わせて歌を録れなかったと監督ジョン・ランディスは語っています。盲目のレイ・チャールズは分かりますが、アレサもJBもそうです。彼らは同じ歌を2度と同じには歌えないのだそうです。上手過ぎて口パクに合わせられないってどういうレベルでしょう。
さて、ところが、私個人的にはそのレジェンド3人を抑えて、この映画の最大のハイライトと言えるのは、孤児院の管理人を演じたキャブ・キャロウェイです。最後のブルース・ブラザーズのコンサートの場面、彼らは警察に追われており、到着が遅れます。焦れた観客を宥める為、彼が歌います。それが彼の十八番「Minnie The Moocher」です。
いや、これは絶品ですね。過去彼が自身のアルバムに残したどのバージョンよりも良いです、音も良いし。彼自身はディスコアレンジとかしたものをやりたいと監督に言ったらしいですが、監督は丁寧に断ったそうです。それはそうですよね。
彼は監督に断られて不機嫌な状態であのパフォーマンスをしたそうです。それでもあれですから、さすがプロですね。撮影が終わると、「これでいいのか!」って怒って言うから、監督は「伝説的パフォーマンスでした」と答えたとインタビューで言っていました。いやぁ、本当にレジェンダリーなんですよ、これ。
この4名のゲストの歌は破格で、彼らと並べてしまうと、ブルース・ブラザーズのパフォーマンスはシンガーのそれではないと感じてしまいますが、それは相手が悪過ぎます。十分彼らは素敵です、観ていない方は直ぐにでも!
それでは、また。
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