ムー大陸の音楽探検

ボカロP・ムー大陸が紹介する音楽のアレやコレや

ブライアン・ウィルソンありがとう

ムー大陸です

 

 

先日、ブライアン・ウィルソン氏がお亡くなりになりました。ビーチ・ボーイズのリーダー、ベーシストそして、音楽的頭脳。あの斬新で美しいハーモニーを作った天才。ジョージ・ガーシュインリチャード・ロジャースマーヴィン・ハムリッシュバート・バカラックというメロディメーカーの系譜に名を連ねるアメリカの至宝。

 

「Fun Fun Fun」  ビーチ・ボーイズ

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「I Get Aroud」  ビーチ・ボーイズ

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今ではポップミュージシャンをアーティストなどと呼びます。でも、1960年代、ロックは所詮若者向けの流行歌と侮られる存在でした。ロックはアートではないし、ミュージシャンはアーティストではありませんでした。でも、ブライアンはいち早くロックの可能性に気付き、芸術へと昇華すべく新たな地平を模索しました。そして、誰よりも先んじてそこに辿り着こうとしたのです。でも、それは、ビートルズとの競争を意味しました。このブライアンの闘いについてはいつか詳しく書きたいと思います。

彼はロック新時代への架け橋として「Smile」というアルバムを用意していました。しかし、それは険しい道のりでした。彼の構想は他のビーチ・ボーイズのメンバーにとってさえ新し過ぎたからです。レコード会社もメンバーも「Smile」にノーを突き付けました。今まで通りサーフィン音楽をやっていれば充分だと言う訳です。恐らく、ブライアンの一番の理解者は皮肉にもライバルのポール・マッカートニーだったでしょう。そのビートルズはワールドツアーを止めてニューアルバム「Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band」制作にチーム一丸となっていました。

孤独の闘いを強いられたブライアンは「Smile」を諦めました。そして、彼の心は壊れてしまいます。

 

「God Only Knows(神のみぞ知る)」  ビーチ・ボーイズ

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そんな60年代の彼の挑戦と挫折、80年代の心を病んだ彼の苦しみと再生をオーバーラップさせながら彼の人生を描いた映画があります。「ラブ&マーシー終わらないメロディ」というタイトルです。2014年の作品です。60年代のブライアンをポール・ダノ、80年代をジョン・キューザックが演じました。

 

映画「ラブ&マーシー終わらないメロディ」予告編

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「Love & Mercy」  ブライアン・ウィルソン

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正直地味な映画です。ブライアンが元気なのは60年代のレコーディングの場面くらい。後は苦しそうな姿が多いです。80年代になって一人の女性と出会います。彼女との出会いが彼を復活させます。彼女と結ばれるところまでが映画のストーリーです。実際に彼女と結婚し、2004年には「Smile」を完成させます。そこまで映画にしてくれれば、もう少し派手な映画になったのに。なので、それほどヒットもしませんでした。

 

Heroes & Villains(英雄と悪漢)」  ブライアン・ウィルソン

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そんな映画ですが、私が大好きな場面が二つあります。この二つの場面の台詞、これを彼への追悼の言葉にしたいと思います。

先ず一つ目、

映画の冒頭5分くらいです、80年代のブライアンが初めて彼女と出会うシーンです。ロックスターとは思えないラフな、ちょっとばかりみすぼらしい格好で車のディーラーに入ります。そこで働いているのが彼女です。ブライアンは彼女と話して車を買うと言います。そこへ彼の悪徳主治医がやって来ます。主治医は彼女に尋ねます、

「この男を知ってるか?」

ブライアン・ウィルソン

彼女は名前を言われても気付きません。

主治医が続けます、

ビーチ・ボーイズブライアン・ウィルソン

そこで初めて彼女は「ああ」という表情をして、「何も仰らないから」と言います。

それに対しブライアンは、

「名乗るほど偉くないよ」と返します。

彼女はそんなブライアンに、

 

「ご冗談を。あなたの音楽を聴いて育ったの ありがとう」

 

と言います。

最高の褒め言葉です。

 

二つ目、

あの名作「Pet Sounds」のレコーディングの場面。ビーチ・ボーイズの他のメンバーはツアー中です。明日メンバーが帰って来る。「Pet Sounds」をメンバーが気に入るか不安に思っているブライアンを励ますためドラマーが話しかけます。このドラマーはハル・ブレインです。レッキング・クルーと呼ばれた凄腕のスタジオミュージシャンの一人で、ローリングストーン誌の選ぶベストドラマー5位に選ばれています。生涯3万5000曲以上のレコーディングに参加、全米1位獲得曲だけで40曲を超えます。

その彼が、

「俺たちはプロだ。俺たちは全員とやった。

シナトラ、ディーン・マーチン、エルヴィス、フィル・スペクターサム・クック

「それでも、君は...

        君のセンスは飛び抜けている」

凄いですね。「だから、大丈夫だ、きっと彼らも気に入るよ」そう言いたかったのです。ただ、ブライアンの不安もよく分かります。そこら辺は正直当時のビーチ・ボーイズのメンバーは信用出来ないんですよね、売上、人気最優先っていう感じで。

本当にハル・ブレインがそう言ったかは知りません。しかし、上述の面々と比べてもブライアンなら遥か上を行っていると私も思います。

 

「Good Vibrations」  ビーチ・ボーイズ

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この二つの台詞、

彼の音楽が生活の中にあるくらい人々に愛されている。その一方で、どんなレジェンドと比べても先を行く感覚をも有する。つまり、誰が聴いても最高って事です。

そうです、それがブライアン・ウィルソンです。ご冥福をお祈りします。

そして、彼の音楽は不滅です。

それでは、また。

 

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Fantastic Future

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「混沌(カオス)」

 

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