ムー大陸の音楽探検

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アニソン魂⑨〜「王者!侍ジャイアンツ」

ムー大陸です

 

私のオススメのアニメソングを紹介するアニソン魂のコーナーです。今回は、

 

 

「王者!侍ジャイアンツ

 

 

です。

 

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これはアニメ「侍ジャイアンツ」の主題歌です。この作品は梶原一騎氏原作の野球漫画で、タイトルを見てもお分かりになると思いますが、舞台は読売ジャイアンツです。ジャイアンツの野球漫画と言えば、同じ梶原氏原作の「巨人の星」が有名ですが、これも同作同様に魔球が登場するストーリーです。

 

それも魔球の荒唐無稽ぶりはSFと言える程に強力で、次から次へ人間業とは思えない魔球が登場します。片足で屈伸してジャンプして空中高く舞い上がり投球するハイジャンプ魔球、マウンド上で身体ごとスピンしながら投球する大回転魔球、硬球を手で潰して投球する分身魔球など絶対出来ない魔球のオンパレードです。私は個人的には大回転魔球が好きですね。大回転魔球が打たれてしまう回が一番のお気に入りです。

 

そうした荒唐無稽さはある意味シリアスさの減退、コメディ要素の導入に繋がります。よって、作品全体は「巨人の星」より明るく派手です。それは主人公のキャラにも表れていて、「巨人の星」の星飛雄馬が割と真面目で陰なキャラなのに比べて、「侍ジャイアンツ」の番場蛮は無頼派で陽気なキャラになっています。

 

でっかい面した奴が大嫌いな主人公は巨人軍も大嫌い。巨人軍に入団はしたものの、当初は反抗的でした。しかし、様々な葛藤を経て巨人軍のエースとなり、チームのために闘うようになります。

そのタイミングで主題歌が代わるんです。単なる元気な暴れん坊番場蛮からエースになった番場蛮の歌になります。その代わった後の歌がこの「王者!侍ジャイアンツ」です。25話以降最終回までがこの曲になります。

 

最初の主題歌「侍ジャイアンツ」の作詞は東京ムービー新社でした、つまりアニメ制作会社の自前です。予算が無かったんでしょう。しかし、本作はある程度人気が出た後でしたから、原作の梶原氏が作詞となっています。

やはり、さすが原作者、言葉のプロだけあって、素晴らしい仕事をします。特に「野球地獄で男を磨け」のフレーズにはやられます。スポ根漫画の大家梶原一騎らしいフレーズですよ。何でしょう?野球地獄って、アスリートは大変です。一つ気になるのはジャイアンツファンじゃない人が聴くと、ちょっとイラッとするかも知れないことですね。

 

曲の方も実にかっこいいです。ただ、作曲者は政岡一男とクレジットされていますが、よく分かりません。と言うのも、他に目立った作品が無いのです。誰か他の作曲家の別名義説もあります。渡辺岳夫氏なのではと囁かれることも。元々最初の主題歌は菊地俊輔氏でした。彼の可能性は?まぁ、それは謎です。そこは誰であろうと問題ではありません、とにかくこれは名曲です。ドラムで始まるイントロから秀逸です。

 

さて、歌はロイヤルナイツという男性コーラスグループで、テレビでは彼らのバージョンが殆ど使われていますが、新主題歌に代わった25話だけ子門真人氏のメインヴォーカルが入ったバージョンが使用されています。従って、同バージョンは幻のバージョンなのですが、聴くならこちらがオススメです。25話で使われたテレビサイズはCDでも入手可能でしたが、フルサイズはオンライン配信でしか入手出来なかったと記憶しています。

子門真人ヴォーカル盤

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番組上でメインヴォーカルの無いバージョンを聴き慣れているので、こちらでも問題ないと感じがちですが、やはりメインあった方が締まります。子門真人氏の歌はここでも見事で、もちろん、ロイヤルナイツのコーラスも残ってるいますから、一度こちらを聴いてしまうと、ロイヤルナイツのみ盤はさびしく感じるようになるでしょう。

 

何故子門真人氏の歌は25話だけで打ち切りになったのでしょう?契約の問題でしょうか?元々彼は特定のレコード会社と契約をしない方針で、契約が複雑になっていたらしい。その上、業界の人間関係に不信を持っていて、それが原因で引退したとも言われています。そんな彼ですから、この歌に関してもトラブルがあったのかも知れません。

ただ、やはり、アニメ歌手御三家とも言われるアニソン黎明期を支えた偉大な歌手です。実に疾走感のあるかっこいい歌を聴かせてくれます。この歌も大事にしていきましょう。

それでは、また。

 

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下剋上

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「春に死のう」

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