ムー大陸です
今回はサントリーに引き続き、コカ・コーラのCMについてです。もちろん、CM自体ではなくCMソングに注目します。サントリー同様、コカ・コーラのCMも常に話題になりました。そして、独自の世界があります。
コカ・コーラの日本上陸は1957年、1962年よりTVCMを開始しました。そこが始まり、現在に至るまでその歴史は続いています。しかし、一つの転機があります。1990年以降、使われるCMソングは基本的にタイアップに偏ります。つまり、その時々の人気アーティストの楽曲をそのままCMに使いました。
1989年以前は違います。人気者がCMソングを歌ったり、CM自体に出演するのは同じですが、楽曲自体は必ずしもアーティストのオリジナルソングではありませんでした。コカ・コーラについて歌った楽曲、歌詞に「コカ・コーラ」「コーク」などという歌詞が登場する楽曲をアーティスト達に歌ってもらうというものでした。なので、代々のキャンペーン、キャッチコピーに沿った楽曲がCMを彩りました。今回はその楽曲の歴史、オススメを取り上げたいと思います。
コカ・コーラCMソングの醍醐味はアーティストの競作にあると思います。時には全く同じ歌を異なるアーティストが歌います。時には一部メロディとキャッチコピーは同一のものだが、Aメロなどは違うケース、あるいはメロディは別だが、歌詞にはその時のキャッチコピー等を盛り込んで、各アーティストが自分らしく料理するケース。アーティストのオリジナルソングの一部歌詞をCM用に変更する(いわゆる替え歌)などパターンは色々ですが、いずれにしても、アーティストのアプローチを比較することが出来ます。そこら辺を意識して見ていきましょう。
①コカ・コーラの唄(スカッとさわやか)
これが初代CMソングです。まだ商品名連呼型ですね。時代を感じさせます。「スカッとさわやか」という歌詞が登場します。これは歴史的名作コピーです。特に「さわやか」は今後もコカ・コーラを表現する大切な言葉になります。
「コカ・コーラの唄」フォー・コインズ
コークの唄(コークと呼ぼうコカ・コーラ)
加山雄三とザ・ランチャーズ
これはコカ・コーラの唄の変化形です。
随分と垢抜けました。これ好きですね。
コカ・コーラをコークと呼ぼうというのがテーマです。これは結構大事です。現在でもマクドナルドでコークと注文する人は少数でしょうが、コーク=コカ・コーラと認識することが重要です。70年代後半からキャッチコピーには全てコーク(Coke)が入りますから。
恋がしたくて(コークを飲もうよ)
「スカッとさわやか」を歌詞に盛り込んでいるので、一応これも変化形です。でも、自由度が増しています。フォーリーブスやザ・ワイルドワンズなどのバージョンもありました。
②Big New Life(新コカ・コーラの唄)
歌がリニューアルされました。テーマがタイトルとなり、コカ・コーラの名は括弧に入りました。素敵な人生にコークのような大きなアプローチになりました。
シング・アウト盤
他にもピンキーとキラーズ盤などもありました。
The Real Life
これは上記テーマの変化形です。メロディは一緒ですが、歌詞にバリエーションがあります。
トワ・エ・モア
赤い鳥、尾崎紀世彦氏バージョンもあります。でも、トワ・エ・モア盤が一番好きです。
③コークの世界
テーマ曲が変わります。上記のような大きなアプローチは続きます。西郷輝彦氏がオリジナルです。作曲は筒美京平先生です。青い三角定規のバージョンもありました。彼らの盤は代表作「太陽がくれた季節」を思わせるイントロが笑えます。
西郷輝彦盤
https://drive.google.com/file/d/1codnK5XpEqLi9_9bFoXX57fCZEOaD6x8/view?usp=drive_link
④うるおいの世界
「コカ・コーラ〜♪うるおいの世界〜🎵」が決めです。朱里エイコ氏が基本形です。かまやつひろし氏やビリー・バンバンの変化形が力強いです。
かまやつひろし盤(友達編)
ビリー・バンバン盤(山小屋編)
ここで1974年ですから、最初から12年経過しています。
この次はいきなり洋楽志向へ様変わりします。
それは次回に。
それでは、また。
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新曲公開中です!是非聴いて下さい♪
「NSA」
「下剋上」
「春に死のう」