ムー大陸の音楽探検

ボカロP・ムー大陸が紹介する音楽のアレやコレや

コカ・コーラCMの世界②

ムー大陸です

 

 

前回に引き続きコカ・コーラCMの世界です。

1962年にCMを開始したコカ・コーラ。そのCMは毎回キャッチコピーとオリジナル楽曲が使用され、それを様々な歌手が歌うというもの。そうした方針は1989年まで継続しました。その歴代CMソングを追いかけようという企画です。前回は1962年から1974年まで。

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今回はそのあとです。

 

⑤Coming Home

新しいテーマ曲です。これがいきなり洋楽。グレン・キャンベルを起用します。

カントリー調というかフォーク調というか。実にアメリカンです。まぁ、コークはアメリカンですけど。グレン・キャンベル盤はレコード化されました。

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ダイアナ・ロス

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スタイリスティックス盤

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カバーはどちらも完全に自分の歌になってますね。素晴らしい。スタイリスティックスは泣けますね。

 

⑥Come On In. Coke

グレン・キャンベルからB.J.トーマスへ行きました。似た傾向ですね。アメリカでコカ・コーラのCMソングを書いていた流れと思われます。いい味出てます。1976年作品。原形がこれです。翌77年からは日本のアーティストがCome On In.Cokeをテーマに歌います。トランザムHi-Fi Set、サーカス、柳ジョージ&レイニーウッド矢沢永吉氏などがそのラインナップです。このキャッチコピーが1980年まで続きました。日本のアーティストの中ではトランザムが好きです。

B.J.トーマス盤 Come On In.Coke'76

https://drive.google.com/file/d/1ygnyqd_0G2SaGyc12-FsM0iZO9hZ3xup/view?usp=drive_link

 

トランザム盤 Come On In.Coke'77

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このキャッチコピーの最後は矢沢永吉氏でした。タイトルに商品名の入ったオリジナル曲をシングルカットまでしてます。

THIS IS A SONG FOR COCA-COLA

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⑦Yes Coke Yes

新しいキャッチコピーになってあらためて矢沢永吉氏が登場します。しかし、前回と異なり、「Yes My Love」の替え歌でした。CMではタイトル部分を「Yes Coke Yes」にしています。これは「Yes My Love」を聴けば十分なので、コークのCMソングとしての価値は低いです。

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このYes Coke Yesのキャンペーンは最初が替え歌だったためか、従来のように一つのテーマ曲を競作する形になりませんでした。矢沢氏に続いて松山千春氏が起用されましたが、これは「Sing A Song」をそのまま使っていて、歌の中に「コカ・コーラ」も「コーク」も出てきません。90年以降のただのタイアップと変わりません。それでいてCMにはYes Coke Yesと表示され、松山氏自身が出演、「俺はコークだ」とか言ってます。全くダメです、まるでコークじゃありませんよね。

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続いて、早見優氏が起用され、彼女の「夏色のナンシー」の替え歌が使われます。「Yes My Love」が「Yes Coke Yes」になるのはまだ文字数、英語などの点から分からなく無いですが、「夏色のナンシー」の場合、「そんな年頃ね」のところが「そうねYes Coke Yes」になるんです。無理矢理感たっぷりです。

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上記の3者は人気もあったし、CMとしても成功したのかも知れませんが、CMソングとしては歴代の中で最低です。どれもCMとは切り離してオリジナルの方を聴きましょう。

 

ですから、このYes Coke Yesではこの後、ちょっと人気薄なミュージシャンを起用し、歌詞にYes Coke Yesが入った路線に変わっていきます。そこからが聴きどころです。

 

「Yes Coke Yes`84」ブラック・キャッツ

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秀逸なのは鈴木康博氏ですね、84年、このキャンペーンの最後の方です。

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⑧Coke Is It !

1985年から新テーマ「Coke Is It !」になるんですが、前回キャンペーン同様、最初は人気アーティストとのコラボで替え歌です。でも、SHOW-YAはデビュー曲だったので、力関係でしょうか、タイトルにもCokeが入っています。EPO氏は人気者でしたが、矢沢氏や松山氏に比べたら、そこまでじゃないです。なので、アーティスト寄りになるにしても、随分と小さくなったように感じます。まぁ、替え歌部分が長いってことです。

「素敵にダンシング(Coke Is It)」

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「太陽にPUMP PUMP!」 EPO

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86年になると、また、知名度が低いアーティストに変更し、Coke Is It !を歌詞に盛り込んだ曲を使用します。主に楠木勇有行氏が担当しています。今一つ盛り上がらなかった感じですね、CMソング的には。

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⑨I Feel Coke

さて、キャンペーンソングの歴史の最後を飾るのはI Feel Cokeです。前回までの反省を踏まえたのか、今回は最初からキャッチコピーをしっかり盛り込んだ歌詞「さわやかテイスティ I Feel Coke」がサビに来ます。基本形は佐藤竹善氏、その後、上田正樹氏、中村耕一氏、J-WAIKなどに展開していきます。久しぶりにかつてのコカ・コーラCMの世界に戻った感じがします。この後、コカ・コーラのCMソングは普通にアーティストの楽曲をそのまま使う形が主になります。結果的にI Feel Cokeが有終の美を飾ったかな と思います。佐藤氏と上田氏の「I Feel Coke」はコカ・コーラCMの一つの完成形だと感じています。

佐藤竹善

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上田正樹

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2回に渡ってコカ・コーラのCMを追いかけてみましたが、意外と駆け足になってしましましたね。大きなテーマ毎だったので、細かいシリーズなどは飛ばしてしまったところも随分ありました、ご勘弁下さい。結構YouTubeにCMの動画も上がっているようです。探してみるのも面白いですよ。

それでは、また。

 

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新曲公開中です!是非聴いて下さい♪

 

NSA

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下剋上

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「春に死のう」

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