ムー大陸です
クラシックの世界には序列があると聞きます。
本で読んだ事があります。
やはり、一番偉いのは指揮者。
オーケストラをまとめるのは指揮者ですから、当然と言えば当然です。ましてや、マエストロなどと呼ばれるほどの名指揮者になれば、クラシック音楽界の頂点と言えるでしょう。
次に来るのは、意外かも知れませんが、歌手です。クラシックですから、基本オペラ歌手ですね。歌手は神に選ばれた人という意識があるようです。演奏家は努力してなれるけど、歌手はそうじゃない、特に声は持って生まれたもの、そういう事なのでしょう。分からなくはないですけど、独特ですね。声はたまたま手に入れただけ、努力して演奏を学んだ方が偉いとはならないんです。大物の歌手ともなれば、マエストロだって滅多な事は言えないんだそうです。つむじ曲げられたら大変なんです。ですから、一番偉いのは指揮者ではありますが、個々の格付次第では歌手最強という場面も多々あるかと思われます。
そして、次に来るのが演奏家です。その中でもソリストです。バイオリン協奏曲のバイオリンソロ、ピアノも同様です。オーケストラとコラボするある意味大物演奏家がこの位置です。上述の如く、彼らが獲得した卓越した演奏技術はやや天性の声に及ばないということらしいです。
そして、その下に来るのが演奏家、オーケストラの演奏家です。歌手の位置付けは多少難しいですが、常識的な線だと思います。オーケストラの団員が指揮者より偉い訳ないですから。
本に書かれていた序列はここまででした。
あれ?でも、これだけなのか。
本当に一番偉いのは指揮者や歌手なんでしょうか?あの人はどこに置いたらいいのでしょう。
そう、作曲家です。
やっぱり、作曲家が一番偉いよね?
だって、何も無いところからその音楽を創り上げた人ですよ。彼らがいなければ、何も始まらないんです。なのに、作曲家はどこにもいない。
多分、それがクラシック音楽の弱点、あるいは闇と言ってもいいかも知れません。
要するに作曲家がいないんです。
既に死んでしまった作曲家の作品ばかり演奏しているから、作曲家が現場の序列にいない。だって作曲家が生きていれば、自分で指揮すればいいのだから、指揮者なんか不要です。となれば、指揮者が一番なんてあり得ない。
クラシック=古典だから、作曲家は死んでいても不思議じゃない。でも、クラシックスタイルの新曲がどんどん創られて発表されるっていうのが本来のあるべきクラシック音楽界の姿であると固く信じています。他人が書いた曲を指揮して、「これが私の音楽です」って何か変な感じがする。例えば、映画音楽からでも、舞台の音楽からでも、テレビドラマの劇伴からでも、あるいはゲーム音楽からでも、交響曲が、協奏曲が、管弦楽曲が、そして歌劇が新曲として現れて、そういうものがバッハやモーツァルトと並んで演奏される、というよりプロは基本自分の曲だけをやる、ポップスの世界同様に。そうなって欲しいですね。
それには作曲家が頑張んないといけません。
やっぱり一番偉いのは作曲家ですから。
それでは、また。
YouTubeチャンネルもよろしくお願いします。
楽曲公開中です!是非聴いて下さい。
「I Sing」
「鬼火」