ムー大陸の音楽探検

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名曲たちの成績表③~「Layla(いとしのレイラ)」

ムー大陸です

 

過去の名曲のチャートアクションを振り返る「名曲たちの成績表」です。

今回はロックの名曲「Layla」邦題「いとしのレイラ」です。

 

デレク&ザ・ドミノスが1971年に発表された楽曲です。アルバムに収録されるとともにシングルでも発表されました。デレク&ザ・ドミノスとはエリック・クラプトンの覆面バンドでした。割とすぐにデレクはエリックということがばれてしまったらしいですが、大々的な宣伝はしていないためか、アルバムもシングルもあまりセールスは伸びませんでした。

一般的にロック色が強い名曲はそれほどシングル向きではなく、セールス上というかチャートでは振るわないことが多いです。過去の名バンド、例えば、ハードロックのレッド・ツェッペリンなんかはアルバムの売上に比して、シングルは全く振るいません。というのも、ロックバンドたちはアルバムこそが自分たちの作品であり、シングルを重要視していないという姿勢だったからでしょう。シングルに力を入れると、まるで売れたいみたいだと思われるのが嫌だったのでしょう。売れ線であることを良しとしないところが70年代ロックにはありましたね。商売なのに面倒くさいです。

デレク&ザ・ドミノスもわざわざ覆面バンドにしているくらいなので、そういう意識があったのかも知れません。でも、このバンドはスーパーグループです。エリック・クラプトンに加え、サザンロックの雄、オールマン・ブラザーズ・バンドデュアン・オールマン、その他デラニー&ボニーのバックを務めたフレンズたちがいました。アルバムはこの曲も含め、どの曲も驚異的な演奏がなされており、ロック史に残る名盤の一つです。でも、やはり、シングルへの傾倒は薄かったと思います。

 

その上、この曲は長い。前半のクラプトンとオールマンのギターバトルのようなソロまでの激しい部分と後半のゆったりしたピアノとスライドギターの部分から構成されていて、約7分となります。これではシングルでは売りにくいとレコード会社は考え、前半部分だけのシングル盤を発売したが、当初はあまり売れず、ビルボードでは最高位51位、つまりTOP40にすらチャートイン出来ませんでした。ところが、その後、後半部分まで整ったロングバージョン、というかオリジナルバージョンを発売したところ、最高位10位まで上がりました。

 

こうした経緯のため、やはりこの曲は激しい前半と静かな後半が揃ったものが人気だし、あるべき姿であると言われるのです。ただ、私はその考え方には実は反対です。あの長い後半必要ですか?っていうか、あの後半最後まで聴きませんよ、私。ピアノが鳴り始めるところくらいまでしか聴きません。2分43秒のショートバージョン、これで十分だと思います。不遜だ!と怒られるかも知れませんが、もう何年も後半部分聴いてないです、すみません。ちなみに作曲は前半がクラプトン、有名な話ですが、親友ジョージ・ハリソンの妻パティを思って書いたものですね。後半がジム・ゴードンが書いたものとのこと。そもそも、何故クラプトンは自分の作品に他人の作品をくっつけて長くしたのかな?不思議ですね。

 

上記のごとく、この曲は最終的には10位までチャートを上がりました。1992年にはアンプラグドバージョンが12位にチャートインしました。アンプラグドはあの有名なリフなしでこの曲が成立すると示したのは見事でした。渋いですが、あまり支持しません。しかし、これで十分なんでしょうか?この名曲がTOP10に入っただけでいいんでしょうか。やはり、ヒットチャート、セールス面からのロックへのアプローチは限界があります。アルバム以上にシングルとなると、チャートでははかれない名曲がたくさんあります。この曲はその代表的なものかも知れません。

 

ショートバージョンです

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フルバージョンです

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ついでにアンプラグドバージョンです

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あなたはどれが好きですか?

それでは、また。

 

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新曲です。好評いただいてます。是非、聴いて下さい。

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