ムー大陸です
私のお気に入りの洋楽をオススメする洋楽至上主義のコーナーです。今回は、
「While You See A Chance」
です。
これはスティーブ・ウィンウッドの1981年のヒット曲です。彼にとっては初めてのTop10ヒット(最高位7位)。スティーブ・ウィンウッドの代表作と言えば、世間的にはグラミー賞を獲得した「Higher Love」という事になるのかも知れませんが、この曲の方が断然好きです。
そもそもスティーブ・ウィンウッドはそうしたヒット曲や受賞歴などで測れるような存在ではありません。彼はれっきとしたロックレジェンドであります。
その経歴はスペンサー・デイヴィス・グループから始まります。当時彼は15歳で、天才少年と呼ばれていました。いや、まるで見てきたように言ってますけど、当然リアルタイムでは知りません。でも、同グループのアルバムを聴けば分かりますが、このバンドの中心は彼です。彼の歌とオルガンは実に味があって、これが15歳かよと感心しますよ。白人のソウル、いわゆるブルーアイドソウルと言うと、私は個人的にはスティーブ・ウィンウッドが最初に思い浮かびます。次にヴァン・モリソンあたりかな。
その後、彼はトラフィックを結成。これまた伝説のバンドなのかな、今では。実験的な作品が多く、ファーストアルバム「Mr.Fantasy」とか面白いですが、中々付いていくのが難しいバンドですね。個人的には苦手です。
トラフィック在籍中にエリック・クラプトンとブラインド・フェイス結成。スーパーグループと話題になりました。って、もちろん、リアルタイムでは見てません。1枚だけ出したアルバムは大ヒットしました。その中の1曲「Presence Of The Lord」好きですね。
「Presence Of The Lord」
その後ブラインド・フェイスはあえなく空中分解。スーパーグループはエゴのぶつかり合いなんでしょうか?長持ちしませんでした。
再開したトラフィックも間もなく解散に至り、ソロ活動に入ります。
ただ、彼は何でも出来ますから、プロデュースやら歌やら引っ張りだこでした。
満を持して出したソロアルバムのセカンド「Arc Of A Diver」からヒットしたのがこの曲です、アルバムも大ヒットでした。
トラフィック時代の印象が強かったので、ソロアルバム敬遠して聴かなかった期間長かったんですよ、いやぁ損した。ソロの作品はどれもポップ、それでいてタイト。程良いバランスの、ロックではなくポップスに仕上がっていて最高です。
その最たる存在がこの曲。シンセの音が印象的です、ゴスペルを思わせる入り。歌は安定の上手さです。大サビへの展開かっこいいです。歌詞もね「チャンスを見つけたら、掴み取れ」。安直ですが、定番と考えましょう。
そして、この曲何より素敵なのがタンバリンなんですよ。ずっと16ビート刻むタンバリン、とにかく入るタイミング絶妙です、「そこかぁ」と唸りました。私が自分の曲でタンバリン使う場合、大抵この曲のタンバリンを参考にしてます。
そして、1986年アルバム「Back In The High Life」から「Higer Love」が全米1位に。
「Higher Love」
グラミーの最優秀レコード賞も獲得しました。さすがレジェンドですね、結構この頃は守りに入ってた感もありましたが、きっちりヒットさせるあたりはやはり実力があるんですね。
長々とスティーブ・ウィンウッドについて書いてしまいました。彼はロックレジェンドなんですが、その割に日本での知名度は今ひとつ、もっと評価されてほしいとの思いで、つい筆が走りました。私の中では、エリック・クラプトンあたりと同格ですから、是非皆さんにも聴いていただき、その真価を分かってほしいです。その第一歩はこの曲で。
それでは、また。
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「ノンフィクションロード」
「Have Fun Tonight」