ムー大陸です
私のお気に入りの洋楽を紹介する
洋楽至上主義、今回は、
「Make Her Mine」
です。
ヒップスター・イメージというグループの曲で、1964年の作品。ただ、この曲全然ヒットしてません。なので、このグループも有名じゃありません。イギリスのモッズバンドということだけ辛うじて分かっている程度。確かに何の予備知識もなく聴くと、60年代の香り漂うサウンド、モッズ臭がします。察するに、1964年ザ・ビートルズのアメリカ上陸後、雨後のタケノコのように現れたブリティッシュバンドのうちの一組でしょうか。ザ・フーやザ・キンクスに近いモッズ系バンド。このバンド結局当時はこの1曲しかリリースせず、消えていったようです。一発屋と言われる事もある様ですが、この曲もヒットしていないので、0発屋ですね。
そんな曲が知られているのは、後にジーンズのCMに使われたからです。モッズ系のタイトなサウンドがジーンズのイメージに合ったのでしょうか。多くの人の耳馴染みになったようです。その後、日本においては、映画「スウィング・ガールズ」で上野樹里扮する主人公たちが演奏したことによって現在でもブラスバンドで取り上げられることがあるようです。この曲をググると、楽譜ありますなんていうのがヒットしますから。すみません、ここまでは全て伝聞です。というのも、私がこの曲と出会ったのは、モッズ系バンドのコンピに入っていたからであって、その時CMも見てないし、映画も随分後になって観たので、どちらも体験してないんです。ただ、初めて聴いた時、何となく聴いたことがある様な気がしたのはCMを見ていたのかも知れません。
この曲なかなかカッコいいです。ここでオススメするわけですから当たり前なんですけど。ヒットしてもおかしくない。まぁ、曲がいいだけでヒットするとは限りませんから、運が無かったんでしょう。60年代ブリティッシュらしくサビのハモリが素晴らしい。リズム隊のタイトな演奏、特にドラム好きです。
ただ、敢えて問題点を挙げるとすれば、全体的に中途半端というか不自然な気がします。イントロにサックス入ります、これが味があっていい。ああ、このバンドはモッズ系バンド+サックスをストロングポイントで押すのかと思うんですけど、その後、曲中サックス押して来ない、というか鳴ってない。サックスソロもあるにはあるけど、間奏に近いレベル。つまり、イントロと間奏だけサックスが入ってるので、取ってつけたようで浮いてる感じがするんです。むしろ、イントロもギターにして、全体的にもう少しハードな音にしたら、バンドとして一体感があったように思える。もしかすると、そんなあたりがヒットに結びつかなかった一つの原因かも。
でも、無名のバンドが一曲だけリリースして、全くヒットしなかった50年以上前の曲が、こうして日本で知られて演奏されているのは実に不思議で素敵なことです。音楽のロマンです。皆さん是非聴いて楽しんで下さい。
それでは、また。
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新曲出しました。是非聴いて下さい。
「楽しんだモン勝ち!」
「鬼火」