ムー大陸です
今日は漫画とアニメの話です
タイトルの「日本が誇る文化です」、漫画やアニメについて、今ではそう言う表現がされますね。確かに、クールジャパンだなんだと随分と持ち上げられて来ました。でも、ずっと漫画を愛読して来た者としては非常に違和感があるんです。一昔前、今でもよく覚えてますが、とある政治評論家という肩書の文化人がこんな事を言ってました。
「いい大人が電車の中で漫画を読むのは日本だけ」
コレです。私は普通に電車の中で漫画読みます。雑誌より単行本ですね。雑誌を追いかけるより、単行本で揃えたい派なんで。この評論家曰く、それは恥ずかしい事なんだ、外国では大人はそんな事しないぞ、だって漫画は子供が読むものだからね。と、まぁ、そう言う意味なんでしょう。
違いますよ。日本で大人が電車の中で漫画を読むのは、日本の漫画が面白いからなんです。この世界で日本の漫画だけが大人の鑑賞に耐え得るクオリティを実現したんです。日本の漫画が特別なのは当たり前です、だって、手塚治虫が日本に生まれたのだから。
手塚氏や彼に影響を受けたトキワ荘世代の漫画家たちは、最初は子供たちに向けて作品を描いていました。でも、その内思う、今の読者たちも成長する、大人になる。大人になった彼らに自分たちの漫画は必要ないのか?いや、そんな筈がない。
漫画家だけじゃない、編集者や出版社も同じように考える。そして、手塚、石森、白土、水木、サイトウという執筆陣でビッグコミックが誕生しました。
いい大人が漫画を読むのは、なんて事が言えるのは漫画を読んでないからなんでしょう。読めばすぐ分かると思いますけどね。だって、ずっと私は知ってましたよ、漫画は日本が誇る文化だって。要するに読んでもいない奴らに侮られていたんです、ずっとね。
アニメも同様です。ジャパニメーションなどと言って、今では世界屈指のアニメ先進国でありますが、アニメも漫画と同じく、子供向けという位置付けで、低く見られていました。それを端的に表すのがアニメソング、アニソンです。昨今、大ヒット曲はアニメの主題歌から、これってもう常識ですよね。アニソンだけを歌うシンガーだって珍しくない。でも、かつてはアニメソングや特撮ソングといった子供向けの歌を歌うのは大人向けのシンガーとしては芽が出ず、やむを得ずやるものでした。また、一旦は成功した歌手がアニソンを歌った場合、それは落ちぶれたことを意味していました。
でも、その中身は全然違う。
当時のアニソン。これは他に例を見ないものです。何でも歌にしてしまう精神が躍動してます。必殺技の名前を叫ぶ、キャラの名前を連呼する。ストーリーや設定に合わせて何でも歌詞に乗せてしまう。音楽性はロック、ジャズ、民族音楽、時には軍歌、何でも貪欲に取り入れます。昭和の時代、大半がラブソングである普通の歌謡曲、フォークソングじゃ考えられないほど懐が深い。
アニメが漫画につれて大人にも訴求するようになり、必殺技の名前を叫ぶことはなくなり、そうしたタイプのアニソンは絶滅危惧種となりつつあります。しかし、アニソンの精神は受け継がれてる。今年最大のヒット曲アニメ「推しの子」の主題歌「アイドル」は充分それが分かると思います。
さて、私は漫画もアニメも大好きです。
ムー大陸の動画のイラスト、一応自作なんです。下手であんまり描きたくないんですけど、頼める人もいなくて、自分で描いてます。
そんな私が勧めるアニソンを紹介していくコーナーを始めたいと思います。特に上述の絶滅危惧種に該当するアニソンを中心に名曲をピックアップするつもりです。これまで「洋楽至上主義」「名曲たちの成績表」「ビバ!歌謡曲」と3つシリーズを走らせて来ました。今後は4本体制です。宜しくお願いします。
それでは、また。
私のYouTubeチャンネルもよろしくお願いします。
新曲公開しました。是非聴いて下さい!
「楽しんだモン勝ち!」
「鬼火」