ムー大陸です
洋楽の邦題
これが今回のテーマです。
もう最近では見かけなくななりました。
50年代以降洋楽が日本でヒットするようなる一方で、日本人の英語に対する知識は今と比べると、まだまだ浅く、少しでも長いものになるとタイトルの意味さえ理解出来ないケースも多かった。そんな背景から、洋楽や洋画には邦題、すなわち日本マーケット独自のタイトルがつけられるようになりました。「I 'm gonna knock on your door」が「恋の売り込み」になります、これ一例ですが。もちろん、「Diana」のように短く単純なものは「ダイアナ」でいいのです。
それは商慣習的に80年代になっても続きます。随分と酷いものも多く、失笑を買うようなものもありました。面白い邦題については色んな方が例を挙げて記事を書いてるので、私は遠慮します。それらを見てみて下さい。
私も邦題は好みません。原曲が英語の場合、英語が義務教育化している現状では、カタカナ表記も出来ればやめた方がいいとさえ思います。
まぁ、そうは言ってもここは日本ですから、日本語表記は必要で、カタカナ表記やむなしとは思いますし、分かりやすいケースもあるでしょう。なので、原題の英語のまま、もしくは原題をそのままカタカナ表記と言うのが私のスタンスです。ただ、このブログでは邦題があるものはそれも紹介するようにしてます。
もちろん、馴染みの薄い英語以外の言語、文字の場合、邦題もやむなしと思います。ただ、上記の如く英語曲に関しては、私はすべての邦題が好きではありません。マニアさえも唸らせる傑作邦題というのも存在するようですが、それすらも嫌ですね。シカゴの「Hard To Say I'm Sorry 」が「素直になれなくて」なんかは評判いいんですが、受け入れがたいです。
そんな私ですが、一つ邦題を擁護したいと思います。「ハイスクールはダンステリア」、はい、これです。これが大変な問題作でして。原題は「Girls Just Want To Have Fun」、シンディ・ローパーの1983年の大ヒットです。発売当時は上記の邦題で発売されました。ところが、数年後、シンディ・ローパー本人がこの邦題の意味を知り、あまりにも原題とかけ離れていると抗議するに至り、現在ではカタカナ表記になっているそうです。その上、そうした経緯から、邦題自体が減少するきっかけとなったとも聞いていますから、歴史的な邦題とも言えますね。
確かに酷いタイトルつけたもんです。本当なら私も攻撃したいところです。しかしながら、80年代前半はMTVの影響で、かなり洋楽人気高かったですし、変な邦題が多かった。その中でこれが一際酷いものなのか?と思うのです。シンディはどこまで日本語タイトルの真意を理解したのでしょう。原題を直訳すると「女の子は楽しみたいだけ」とか「女の子だって楽しみたい」ということでしょう。これだったら良かったのか?うーん、味気ないですね。そして、シンディ自身が出演したPVでは高校生らしき女の子たちと踊りながら街を闊歩するのです。こうした状況から、Girls→女の子→女子高生→ハイスクールとなり、Want To Have Fun→楽しみたい+踊ってるPV→ダンステリアとなった。決してかけ離れてはいない。この邦題を単なるダンス曲、ディスコ曲のつもりでつけた訳ではないのです。シンディは日本スタッフが音楽的に間違ったアプローチをしたと誤解したのではと勘繰ってしまいます。
確かにこの曲は女性の社会的地位に対する賛歌という深い意味合いも含んでいるとされてますから、この邦題だとそう言うニュアンスはありません。でも、それをタイトルに入れる必要はないです。歌の中で聴かせてればいい。そもそもそこら辺は後付けで、もう少し無邪気な反逆という歌だと私は解釈してますし。
ですから、私はシンディも大人気ないと若干感じます。意味がかけ離れてるから、ではなく邦題自体ダメっていうなら大賛成なんですけどね。例えば、同時期シンディよりも人気があったプリンス。私大好きです。彼の代表作の一つ「When Doves Cry」の邦題は「ビートに抱かれて」。許せません。これこそ抗議してほしかったよ、プリンスに。これ直訳すると、「鳩が泣く時」です。鳴くじゃなく泣くです。これは彼主演の映画「パープルレイン」の一曲。仲違いした両親のように愛は続かない、その時鳩が泣くような音がするという歌詞。ビートには抱かれないんです。かけ離れてるとはこう言うのかと思います。今回は別に擁護しなくていいものを擁護してしまいました。一応、PV貼っときます。「かけ離れてない」ご確認下さい。
それでは、また。
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新曲出しました。是非聴いて下さい♪
「混沌(カオス)」
「プルトニウム」