ムー大陸です
私のオススメ洋楽を紹介する洋楽至上主義、
今回はフレンチポップの鉄板
「Poupée de cire, poupée de son(夢見るシャンソン人形)」
です。
これを初めて聴いたのは随分と前に話で、
いつ頃かは覚えてないのですが、私はとりあえずミシェル・ポルナレフを聴き、その後、シルヴィ・バルタンと出会うという日本人としてごく平均的なフレンチポップとの出会いを果たしました。
特にシルヴィ・バルタンの「La plus belle pour aller danser(アイドルを探せ)」や「Irrésistiblement(あなたのとりこ)」がお気に入りだった私は更にフランスの女性アイドルシンガーを求めました。ただ、どんなシンガーがいるか全く知識の無かったため、コンピレーション盤を探して、お手軽に複数の女性アイドルが聴けたらいいななどと都合のいい事を考え、CDを物色していたのです。
すると、「フランス・ギャル グレイテスト・ヒッツ」こんなタイトルのCDが目に入って来ました。私は即座にこれを買い、思った通りのコンピが見つかり、いい買い物が出来たと満足しました。
家に帰ってそのCDを聴きました。その一曲目がこの曲です。何となく聴いたことがあった。
歌はお世辞にも上手いとは言えないが、曲は素晴らしかった。その時私が聴きたいと思ったフレンチポップそのものだった。一体何ていう歌手がこれを歌っているのかとライナーノーツを見て、アレ?はい、そうです。フランス・ギャルという歌手です。フランス・ギャルは固有名詞でした。私が買ったそのアルバムは、フランスのギャルのコンピでも何でもなく彼女のベスト盤でした。作曲は巨匠セルジュ・ゲンズブール。硬軟多彩なディスコグラフィーを持つ彼ですが、私はこの曲を彼の最高傑作に押します。ファンの方はお怒りになるでしょう。しかし、私の中では、この曲は2位を大きく引き離して圧倒的な1位です。ちなみに2位はフランソワ・アルディに書いた「Comment te dire adieu(さよならを教えて)」。すみません、とことん、軟派で。
まぁ、私の思惑とは異なりましたが、アルバム買ってよかった。何しろこの曲に出会えた。他にもいくつかいい曲がありました。この曲以外でお気に入りと言えば、「Laisse Tomber Les Filles(娘たちにかまわないで)」ですね。これも貼っておきます。これは後にエイプリル・マーチがカバーしましたね、それもオススメです。
さて、この邦題、一体何でしょう?「夢見るシャンソン人形」。シャンソン人形って何なのでしょうね。確かに歌詞の意味的には、大人の愛を夢見るおが屑の入った人形というものです。つまり、人形は子供の玩具、少女の象徴で、少女が大人の恋への憧れ、「いつか私も」という思いを歌った歌です。ですから、「夢見る人形」だったら、内容に沿っていますが、シャンソンは意味不明です。多分、フランスだからシャンソンという安易な思いつきに違いないでしょう。これがイタリア・ギャルだったら、「夢見るカンツォーネ人形」、スペイン・ギャルだったら、「夢見るフラメンコ人形」、モンゴル・ギャルだったら、「夢見るホーミー人形」…、いや、止めときましょう。ちなみにギャルというのは本名らしいですよ。
いずれにせよ、これは世紀の名曲です。
是非聴いて、楽しんで下さい。
「Poupée de cire, poupée de son(夢見るシャンソン人形)」
「Laisse Tomber Les Filles(娘たちにかまわないで)」
それでは、また。
私のYouTubeチャンネルもよろしくお願いします。
新曲出しました。是非聴いて下さい♪
「混沌(カオス)」
「プルトニウム」
「Evergreen」