ムー大陸の音楽探検

ボカロP・ムー大陸が紹介する音楽のアレやコレや

キャンディ・ポップ その1

ムー大陸です。

 

前回に続き、今回はキャンディ・ポップについてお話します。

キャンディ・ポップは1980年前後に日本で流行した洋楽で、主な特徴は、

①ガールズグループもしくはメインヴォーカルに女性がいる

 はい、あくまで、バンドではありません。全員、ヴォーカルかバックコーラスです。

 バックに男性がいたり、複数メインのうち女性が含まれているというのはOK。

②一応ディスコサウンドである

 70年代後半のディスコブームの流れに乗って、ヨーロッパ各地で生まれたマイナー

 なディスコサウンドグループが下地になっています。

 

この2つの特徴についてもう少し詳しく書きます。ディスコサウンドと言っても、実際音楽的特徴はあって無いようなものです。ドナ・サマービージーズもディスコでした。あまりにも多岐に渡ります。キャンディ・ポップは具体的には二つの系統が混ざっていると思います。一つはアバ、もう一つはボニーMです。アメリカではいざ知らず、ヨーロッパ中をそして、日本においても人気の高かったこの二つのグループを手本として現れたグループ群であるといってよいでしょう。アバはディスコなのか?と思う方もいるかも知れませんが、代表曲は「ダンシング・クイーン」ですから、間違いないでしょう。今ではアバはディスコ臭さの薄いポップスに聞こえますが、当時はあれで踊れてたんでしょうね、想像しにくいですけど。一方のボニーMはヨーロッパディスコの老舗みたいなグループです。アメリカには一切受け入れてもらえなかった下品さを有しており、ヨーロッパでは記録的な大ヒットを連発しました。ちなみに、私はアバもボニーMもキャンディ・ポップとは呼びません。たまにキャンディ・ポップのコンピアルバムなどではボニーMを入れていることがありますが、個人的には反対です。また、アバを含める人は皆無だと思います。ですから、大本はこの2系統というだけで、あくまでこの2組はキャンディ・ポップではないと言っておきます。

 

さて、ではその2系統のうちアバ系のグループから紹介します。その代表的なグループと言えば、ノーランズを筆頭に挙げます。

イギリス出身の女性4姉妹のグループ(最初は5人だった)。「ダンシング・シスター」「恋のハッピーデート」「セクシー・ミュージック」等日本でもヒットしましたし、カバーもされました。華やかなルックスと力強い歌唱力で人気を博しました。ノーランズはアバのような明るいポップスで、サウンド的にはディスコ色が薄く、それでいて歌詞的にはダンスの歌。彼女たち自身もアバへのリスペクトを口にしていたと思います。男女の違いはあれ、4人のコーラスであり、正にアバ系でしょう。彼女たちはアメリカでこそ人気を獲得出来ませんでしたが、母国イギリスではヒットを飛ばしていました。なので、マイナー洋楽が多いキャンディ・ポップにあっては、少し格上かも知れません。

「ダンシング・シスター(原題I`m In The Mood For Dancin)」

いかにもな邦題ですね、「私踊りたい気分なの」っていうのが直訳ですね。

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「恋のハッピーデート(原題Gotta Pull Myself Together)」

こちらも変な邦題です。原曲は失恋の歌。「私、しっかりしろ」ですかね。

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他にもポップで聴きやすい歌が多いです。是非ベスト盤などで聴いて下さい。

 

さて、次のグループです。アバ系統は基本的にはガールズグループが多いです。

ノーランズが筆頭なら、対抗はザ・ドゥーリーズです。

「ウォンテッド」「アイ・スパイ」「ボディ・ランゲージ」などが代表曲。ノーランズと対照的に暗めのサウンドですかね。とはいえ、陰湿なサウンドなのではなく、アバのマイナーコードの曲みたいなナンバーです。「ギミーギミーギミー」あたりに近いです。こちらもイギリスのファミリーグループで、メインボーカル3人が女性でした。個人的にはそれほど好みではありませんでした。

 

「ウォンテッド(原題Wanted)」

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その他、あまり大物はいませんね。その中で私のオススメはドリー・ドッツ

ヒットは「レディオ・ギャル」、「恋のローラースケーティング」。とは言え、そんなヒットしてないと思う。ローラースケート履いて歌っていました。光genjiよりずっと早くスケートしてました。オランダのグループです。いかにも、米英でない感じの安っぽいポップスだけど、上記2曲は好きですね。

 

「レディオ・ギャル(原題Radio)」

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「恋のローラースケーティング(原題Rollerskating)」

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あとはトリックス。彼女たちは三つ子でした。ヒット曲は「DoKi DoKiセンセーション」、「恋のキラキラ・ダンス」でした。アルゼンチンのグループです。これも英米でないうさん臭さがあって、とてもよろしい。フリオ・イグレシアスが名付け親と聞きました。どういう縁だか分からないが。多分、これもそんなヒットしてないと思う。でも、結構好きです。

 

「DoKiDoKiセンセーション(原題Just Wanna Dance Tonight)」

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「恋のキラキラ・ダンス(原題I Like Your Love)」

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はい、とりあえず、アバ系はこんなところです。

最後の方は「どこがアバ?」って感じもありますが、やはり、アバはスウェーデンのグループで、さわやかなポップスで英米以外から世界的人気を得て、遂には全米チャートで1位にも輝きました。ですから、そういう当時の英米以外のアーティストのポップな姿勢はアバに通じているのかなと感じています。

 

となると、もう一つの系統、ボニーMはいかに?それは次回。

それでは、また。

 

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新曲しました!是非聴いて下さい。

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