ムー大陸の音楽探検

ボカロP・ムー大陸が紹介する音楽のアレやコレや

今を聴く④〜クリスマスソング特集

ムー大陸です

 

 

最新のアメリカのヒットチャートにランキングしている曲にフォーカスする「今を聴く」のコーナーです。

今回はクリスマスソング特集です。

 

最近ではこの時期恒例、季節の風物詩です、ヒットチャートに多くのクリスマスソングが入って来ます。12月21日付ビルボードチャートもクリスマスソングで溢れています。TOP40の内20曲がクリスマスソング、丁度半分です。次週はもっと多くなるかも知れません。

 

シャブージーの「A Bar Song」の記録達成の話の回にも書きましたが、これは音楽を聴く環境の変化、それに応じてチャートの基準そのものが変わっていることに由来します。

レコードやCDを購入して音楽を聴いていた時代は、例えばマライヤ・キャリーの「All I Want For Christmas Is You(恋人たちのクリスマス)」を聴こうと思ったら、彼女のCDを購入することになります。それはヒットチャートに反映されます。翌年のクリスマスにそれをまた聴きたくなったら、そのCDを聴くだけなので、それはチャートには反映されません。

「All I Want For Christmas Is You」  

マライヤ・キャリー

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しかし、今は違います。多くの人がクリスマスソングをサブスクで聴いてますから、毎年それを聴く度にカウントされ、この時期になると爆発的ニーズが増えてチャートを席巻するのです。あくまで以前は家でCDをかけていた回数を反映していると考えていいでしょう。

また過去にはシングルカットされた曲だけがチャートインの対象でしたが、現在はアルバムの全ての曲が対象となっているため、あらゆるクリスマスソングにチャートインの門戸が開かれていることになります。

 

さて、その12月21日付ビルボードTOP40にチャートインした20曲は以下の通りです、

1位  All I Want For Christmas Is You   

    マライヤ・キャリー

2位  Rockin' Around The Christmas Tree 

    ブレンダ・リー

3位  Jingle Bell Rock

    ボビー・ヘルムズ

4位  Last Christmas 

    ワム!
5位  A Holly Jolly Christmas

    バール・アイブス

11位   It's The Most Wonderful Time 

    Of The Year 

    アンディ・ウィリアムス

12位  Let It Snow  Let It Snow  Let It Snow 

    ディーン・マーティン

14位  Santa Tell Me 

    アリアナ・グランデ

15位  Underneath The Tree

    ケリー・クラークソン

16位  The Christmas Song

    ナット・キング・コール

18位  Sleigh Ride

    ロネッツ

21位  It's beginning To Look A Lot Like

               Christmas 

    マイケル・ブーブレ

22位  Filiz Navidad

    ホセ・フェリシアーノ

27位  it's Beginning To Look A Lot Like 

    Christmas 

    ペリー・コモ&フォンテーン・

    シスターズ

28位  Run Rudolph Run

    チャック・ベリー

31位  Christmas 

    ダーレン・ラブ

32位  White Christmas

    ビング・クロスビー

33位  Jingle Bells

    フランク・シナトラ

38位  Deck The Halls

    ナット・キング・コール

39位  Here Comes Santa Claus

    ジーン・オートリー

 

先ず、何故この銘柄か?

クリスマスソングの多くはスタンダードです。ですから、多くの歌手が同じ歌を歌っています。オリジナルが明確なものはそれでいいでしょう。マライヤやワム!、古典であってもクロスビーの「White Christmas」やコールの「The Christmas Song」などは選ばれて当然と思います。一方で、「Jingle Bells」はシナトラのものがチャートインしていますが、それは彼のものが決定版だからなのでしょうか?そこは意見が分かれるところだと思いますが、個人的には「Jingle Bells」はビング・クロスビーとアンドリュー・シスターズのものを推したいです。逆に、「Let It Snow」についてはヒットしたディーン・マーティンよりシナトラの方が好きです。また、「The Christmas Song」は一番好きなクリスマスソングですが、ヒットしたコールのものは歌い回しがくどくて苦手です。作曲者のメル・トーメの盤をオススメしたいです。

「Jingle Bells」  フランク・シナトラ

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「Jingle Bells」  ビング・クロスビー&アンドリュー・シスターズ

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とまぁ、様々な意見がある中でどの曲も必ずしも決定版と言えるものがチャートインしている訳ではありません。恐らくチャートインしている楽曲は強いこだわりや好みによって選ばれたというよりは、色んな配信サービスのプレイリストに影響を受けたものと思われます。例えば、アップルミュージックには「定番洋楽クリスマスソング」というプレイリストがあります。私もこの時期よく使います。上記のチャートインした20曲の内18曲がこのプレイリストにあります。言うなれば、「Jingle Bells」がシナトラなのはプレイリストにあるからなのです。また、Spotifyやその他の配信サービスも同様のサービスをしていて、そこで紹介されたものを上の方から順に聴いていくことにより出来上がっているのが今のチャートだと思っています。その上で、毎年マライヤが1位になるなどの個々の曲の強弱はありますが、根本的にはプレイリストの影響が強い偏ったチャートだと感じます。

 

個人的にはジャクソン5のクリスマスソング、特に「Santa Claus Is Coming To Town」や「I Saw Mommy Kissing Santa Claus」は最高で、どうせならチャートインしてほしいし、プレイリストにも載せておくべきと思うのですが、少なくともアップルミュージックには無いですね。権利関係とかその他しがらみがあるのでしょうか。

 

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なので、正直なところ、私が聴きたいクリスマスソングとプレイリストのそれは必ずしも一致しないので、ヒットチャートも私の好みとはやや異なるものになっています。ただ、それはそれで良いところもあります。と言うのも、今のようにヒットチャートにクリスマスソングが入って来るようになって新たな発見があったからです。

 

それは「このクリスマスソングはそんなに定番だったのか」という驚きを込めた発見です。例えば、「Jingle Bells」や「Silent Night」は誰でも定番と思うでしょう。マライヤやワム!のようにヒットしたものも浸透しているでしょう。ただ、そこまで有名ではなくそんなに定番だと思っていなかった歌が結構チャートインしています。日本にいると分からない感覚なのかと強く思いましたね。チャートインした曲で言うと、ある意味クリスマスソング作曲家の第一人者ジョニー・マークスの2作品「Rockin' Around The Christmas Tree」「A Holly Jolly Christmas」、タイトルにクリスマスやサンタが無いタイプの「It's The Most Wonderful Of The Year」、スペイン語のタイトルで意味が分かりずらい「Filiz Navidad」あたりです。以前から聴いたことはありましたが、もっと地味な存在だと勝手に思ってました。これほど定着しているクリスマスソングと初めて知りました。

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とは言え、クリスマスソングが毎年チャートインするのはどうかと思っています。もちろん、その時期の実情を反映しているのは理解しますが、それならホリデイソングチャートもあるわけですから、そちらで充分だと思います。新曲であれば、クリスマスソングでも総合チャートの対象とするとしてほしいです。

それでは、また。

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