ムー大陸です
前回に続き、ベスト盤についてです。
前回は、私が待っているベスト盤のポイントその①、そのアーティストのヒット曲が網羅されていることが必須である、しかし、それも意外と難しいんだよと書きました。
そして、
待っているポイント②
ヒット曲はヒットした時の状態で収録する、コレです。これ結構大事です。
「ヒットした時の状態」とはヒットしたヴァージョンということ。つまり、変なリミックスが施してあったり、再録されたヴァージョン、アレンジが異なるヴァージョン、ライブヴァージョンなどではないという意味です。音質だけが良化するリマスターはアリです。
これもそんなの当たり前だと思うんですが、意外と難しいんです。最近のアーティストなら問題無いと思います。だが、活動歴が長いと色々あります。例えば、レコード会社の移籍。これがあると権利関係で、移籍前のヒット曲を収録出来ない場合がある。そうすると、その曲は再録やライブバージョンということになる。それじゃまるでダメです。
あるいは、リミックス、コレが厄介です。2023Remixとか言って、ヒットしたバージョンから変わったものを入れる。これはアーティストは好意でやっている。もしくは、既にヒット曲を持っているファンに新しいベスト盤を買う意義を与えようとしている。でも、私のようなベスト盤だけでそのアーティストに出会おうと画策する者にとってはありがた迷惑でしかありません。余計なことを考えずにヒットしたヴァージョンを収録して欲しい。
アーティスト本人がヒットしたヴァージョンに満足していないケース。これも困りますね。出世作を録音した時はまだ駆け出しで、歌の技術も未熟だった。成長した今ならもっと上手く歌える。それは事実でしょう。現に再録したバージョンはオリジナルより上手く歌えている。だから何だ?上手く歌っているものが欲しいんじゃない、ヒットしたヴァージョンが欲しいんだ。そして、そういう再録ヴァージョンは上手くても魅力に乏しいものが殆ど。歌謡曲系の全曲集に多い。
まとめると、大事なのは2点だけ、ヒット曲や話題曲は全て収録する、そして、それはオリジナルのヴァージョンを収録する。これだけなんです。なのに、それが必ずしも上手く行かないという現実。不思議な話ですよ。
ベスト盤も色んな呼び名がありますね。それこそ、そのままベスト、グレイテスト・ヒッツ、アンソロジー、シングルズ、コレクションなど。本来なら私の中では違うものです、これらは。グレイテスト・ヒッツはその名の通りヒット曲だけを入れる。ヒットしてないアルバム中の名曲とか収録しない。シングルズも同様、シングルカットしたヒット曲のみ入れる。コレクションはベストより曲数が多い、マニアなファン向けのボックスセットみたいなもの。アンソロジーは発表順に時系列で並べたもの、曲目はヒット曲以外の話題曲もあり。その中でベストっていうネーミングのものは自由度が高く、話題曲までをコンパクトに網羅出来るものと位置付けています。理想はそうなんですけど、簡単そうで難しいです。
とは言え、最近はベスト盤の需要も減って来たかも知れません。サブスクで聴けばいいんだから。有名アーティストならプレイリストもあるし、その方が全て網羅してるかも。曲数制限も無いし。多少寂しい気もしますが、便利な時代になりました。
それでは、また。
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新曲出しました。是非聴いて下さい!
「楽しんだモン勝ち!」
「鬼火」