ムー大陸の音楽探検

ボカロP・ムー大陸が紹介する音楽のアレやコレや

洋楽至上主義32〜「Night Birds」

ムー大陸です

 

 

私のオススメ洋楽を紹介する「洋楽至上主義」のコーナーです。今回は、

 

 

「Night Birds」

 

 

です。

 

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この曲は1982年に発表されたシャカタクのヒット曲です。シャカタクはイギリスのバンド。今でも活動している息の長いバンドです。最初に売れたのは丁度第二次ブリティッシュ・インヴェイジョン華やかななりし頃ですが、彼らはロック、ポップスではなくジャズ、フュージョン系のバンドです。

ジャズ、フュージョンのみならず、例えば、R&B、ラップなどブラック・ミュージックは全般的にアメリカこそが本場と考えて間違いありません。アメリカのブラック・ミュージックは実力派揃いで、他国とはレベルが違います。例えば、アデルのように頂点に辿り着く実力派がイギリスにも現れることはありますが、それはごく稀かつ単発で、イギリスのブラック・ミュージック自体がアメリカのそれを超えることは無いと断言して良いでしょう。それはイギリスのブラック・ミュージックを担っているのが必ずしも黒人ではないというのも大きな理由だと思います。アメリカのブラック・ミュージックの影響を受けたイギリスの白人が奏でるジャズ、フュージョンR&Bはどこかアメリカのとは違いますし、アメリカのブルー・アイド・ソウルとも異なります。

 

では、イギリスのブラック・ミュージックは二流?確かにそういう面も少なからずありますが、そこはポップス先進国の底力でしょうか、「アメリカとは違う」=「質が悪い」とはならず、=「独自性がある」となるケースがちらほら見られるのです。例えば、80年代中頃イギリスに現れたスウィング・アウト・シスターというグループ、ジャンルに従えば、ブルー・アイド・ソウルだったり、アシッド・ジャズになる訳ですが、出来上がりを聴けば、洗練されたポップス以外の何物でもありません。これをブラック・ミュージックとして捉えたとすると、リズム体が人工的、グルーブが乏しい、歌もファンキーじゃないという事になるでしょう。

 

「Breakout」  スウィング・アウト・シスター

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ただ、スウィング・アウト・シスター側から言えば、いや、イギリスのブラック・ミュージック側から言えば、アメリカのブラック・ミュージックは「はいはい、歌が上手いのは分かったよ、でも、やり過ぎ」「グルーブ?既視感しか無いけど」「ソロ長くね、センス悪」「とにかく、全体的にくどいし、古い」という事になるでしょう。それが、スティーヴィー・ワンダーであろうと、マーヴィン・ゲイであろうとです。つまり、上手けりゃ良いなんて事は一切無い、むしろ迷惑。さすが、ニューウェイブ全盛のイギリスです。テクニックよりセンス、いや、無いテクニックを何で埋めるか、それこそが個性ってとこです。

 

本日のテーマ、シャカタクもジャズ・フュージョンとは言え、アメリカのそれとは一線を画します。基本的にビル・シャープのピアノがメロディを紡ぎ、サビではそこに女性コーラスが重なるという構成が彼らの売りです。「Night Birds」はロングバージョンは6分超の長さのインストですが、キャッチーなテーマを繰り返し、もちろん、相応のソロはあるもののそこに偏ることなく簡潔にまとまっています。アメリカのジャズでは考えられないような、ある意味、あっさりした感覚があります。だからでしょうか、「Night Birds」はイギリスではナショナルチャート9位まで上がったものの、アメリカでは受け入れられませんでした。

私が今回、シャカタクの「Night Birds」を取り上げたのは、そこに唯一無二を感じるからです。アメリカのフュージョンでは味わえない爽やかさと洗練、ポップ感覚があるのです。

例えば、私がフュージョンを聴きたいと思った時、シャカタクは相応しくないし、満足させてくれないでしょう。でも、シャカタクを聴きたいと思った時、他のフュージョンバンドでは代えが効かないのです。そういうグループっていうのは質の良し悪しは別にしてたまにいるのです。上述のスウィング・アウト・シスター、他にシャーデーなども多少そうかな。アメリカの本格派ならアース・ウィンド&ファイアーなんか正にそれを感じます。

 

「Smooth Operater」  シャーデー

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個々に深く掘り下げれば、一流バンドはどこも特徴はあるのは承知で言いますが、質が高く、そのジャンルを代表するバンドであっても、似ているバンドが多くいるなら、唯一無二感は薄いです。つまり、影響を受けたバンド、真似するバンドが多ければ多いほど唯一無二ではなくなります。ロックバンドはそこら辺は互換性があって、代わりが効くと感じます。

シャカタクの「Night Birds」に代わりがありません。敢えて言うなら、シャカタクの「Invitations 」です。

 

「Invitations」  シャカタク

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残念な事に、1984年頃から彼らは方向性を変えていきます。「Night Birds」のようなピアノのインスト+女性コーラス路線から女性ボーカルを前面に押し出したサウンドに変更してしまうのです。つまり、フュージョンぽい音に女性ボーカルです。インストよりその方がビジネスになるという計算かも知れませんが、フュージョンぽい女性ボーカルなんて他にいくらでもいるのです。まぁ、女性ジャズボーカルなんてある程度みんなそんなモンですから。「Night Birds」は今のシャカタクでさえ失ってしまったサウンド、本当の唯一無二です。大事にしたい一曲です。

それでは、また。

 

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「騒乱節」

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