ムー大陸の音楽探検

ボカロP・ムー大陸が紹介する音楽のアレやコレや

映画「エマニエル夫人」シリーズの音楽

ムー大陸です

 

 

今回はタイトル通り映画「エマニエル夫人」シリーズの音楽について話をしていきます。

「エマニエル夫人」は1974年公開のソフトポルノの魁となったフランス映画です。監督は写真家のジュスト・ジャカン氏、主演は当時無名だったモデルのシルビア・クリステル氏が抜擢されました。さすがに写真家らしく映像は美しく、何よりもシルビア・クリステル氏は魅力に溢れています。映画はソフトポルノにも関わらず、ファッショナブルに仕上がり、社会現象となる程世界中で人気となりました。日本でも大ヒットし、女性向けポルノとして話題となり、観客の7割以上が女性だったと言われています。

エマニエルは外交官の若妻です。赴任する夫と共にタイのバンコクを訪れます。そこで彼女は自由な性に目覚め、女性として大きく生まれ変わります。映画ではフリーセックスや同性愛などが描かれています。ただ、今観るとそこまで過激な表現でもないと思います。

 

大ヒットを受けて続編が作られます。それが「続エマニエル夫人」「さよならエマニエル夫人」です。主演は変わらずシルビア・クリステル氏です。

「続エマニエル夫人」は、前作で性の深淵を知ったエマニエルが更なる快楽を追求しつつ、若い女性に性の指南をするという内容。前作より内容が希薄な分エロが増した印象です。

「さよならエマニエル夫人」は、奔放に性の悦びを満喫していたエマニエルが真実の愛に出会い、夫から離れて新たな恋人と旅立ちます。これが連作の最終話となります。

この後も同じように「エマニエル」あるいは「エマニュエル」のタイトルを冠した作品がいくつも作られていきます。2024年にも「燃える女の肖像」のノエミ・メルラン主演で作られました。しかし、ここで「エマニエル夫人」シリーズと言っているのは上述のシルビア・クリステル氏主演の三作のことです。

 

さて、シリーズの音楽と言っても、音楽の担当は全て違います。ですから、共通のテーマ曲などもありません。大ヒットした最初の「エマニエル夫人」は当初は予算も少なく、有名な女優には全て出演を断られ、無名のシルビア氏を抜擢せざるを得ませんでした。

音楽も同様だったと考えます。担当したのはピエール・バシュレ氏です。彼は当時売れっ子ではありませんでした。その後有名になりますが、とは言え、この「エマニエル夫人」が代表作と言っていいシンガーソングライターです。テーマ曲が弾き語りなのも予算が影響しているのではと勘繰ってしまいます。同じフランス映画「禁じられた遊び」のテーマが予算の関係でオーケストラを使えずギターの独奏になったのは有名です。そんな感じかなと勝手に思っています。ただ、どちらにも言えることですが、オーケストラ使わないで良かったです。なかなかのハマり具合だと思います。

 

「エマニエル夫人のテーマ」   ピエール・バシュレ

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サントラとしては、その主題歌をアレンジしたインスト。加えてエロシーンに流れる劇伴の2曲が中心です。アレンジがいくつかあるとはいえ、元々2曲ですから、バリエーションに乏しく主題歌ほどの冴えは感じません。

「続エマニエル夫人」になると、監督が変わります。ジュスト・ジャカン氏は「続エマニエル夫人」のストーリーが気に食わず、監督を断りました。彼は芸術志向で、エロ増しの続編が嫌だったようです。彼は別のソフトポルノ「O嬢の物語」を制作、音楽のピエール・バシュレ氏もそこに参加します。もし、バシュレ氏が引き続き音楽担当だったら、主題歌がシリーズ通しで使われて、顔になった可能性もあったのかも。それは実現しませんでした。

そこで音楽は何と映画音楽の巨匠、フランスの至宝、フランシス・レイ氏が担当することになります。恐らく、格段に予算が増えたという事でしょう。その上、主題歌についてはシルビア・クリステル氏が歌い、そこにフランシス・レイ氏がデュエットで入ります。巨匠も美女との共演でノリノリで歌っています。これが実に美しい曲で、インストバージョンは全編に流れます。また、「イングリットの記憶」「バリ島の誘惑」「エマニエルの幻想」といった劇伴も素晴らしく、サントラ全体のレベルが一つ上がったように思います。本編の出来は云々出来ませんが、サントラは「続エマニエル夫人」の方が遥かに優れています。さすがフランシス・レイ氏です。

 

「続エマニエル夫人のテーマ」   シルビア・クリステル&フランシス・レイ

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そして、「さよならエマニエル夫人」になると、音楽はこれまた巨匠セルジュ・ゲンズブール氏に委ねられます。この巨匠のリレーこそが今回このシリーズを取り上げた理由です。原題は何故か英語で「Goodbye Emmanelle」です。主題歌も同じタイトルで、「Emmanuelle Emmanuelle Emmanuelle Goodbye♩」というサビは聴くと意外と頭に残ります。ちょっとR&Bを感じます。やはり、ゲンズブール氏は侮り難しか?歌っているのはジェーン・バーキン氏とゲンズブール氏です。何とも豪華。

 

「さよならエマニエル夫人のテーマ」 セルジュ・ゲンズブールジェーン・バーキン

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これに加えてエンディングテーマも用意しています。サントラはこの両テーマ曲のインストバージョン、セイシェルが舞台なのでトロピカルな楽曲複数、そして、何故かカントリー調の楽曲複数の構成です。中でも「Black Pepper」という曲は佳曲です。

 

フランシス・レイセルジュ・ゲンズブール

この二大巨匠のサントラは是非聴いて欲しいですが、サントラなんて退屈という方は主題歌だけでもお楽しみ下さい。

個人的には映画音楽の専門のフランシス・レイ氏の「続エマニエル夫人」のサントラが一際素晴らしいと思います。また、主題歌もシルビア・クリステル氏本人の声が聴ける「続エマニエル夫人」を推します。決して上手いとは思いませんが、貴重な歌声です。是非聴いてみて下さい。

それでは、また。

 

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