ムー大陸の音楽探検

ボカロP・ムー大陸が紹介する音楽のアレやコレや

洋楽至上主義30〜「Wear My Ring Around Your Neck (思い出の指環)」

ムー大陸です

 

 

私のお気に入りの洋楽を紹介しオススメする洋楽至上主義のコーナーです。早いもので、このコーナーも30回目を迎えました。皆さまのお陰です。ありがとうございます。30回目と言う事で何にしようかと考えまして、ここはエルヴィス・プレスリーを取り上げることにしました。キング・オブ・ロックンロールの話が出来て嬉しいです。

 

とは言え、エルヴィスには名曲数多あります。「Hound Dog」「Jailhouse Rock(監獄ロック)」「Heartbreak Hotel」「Don't Be Cruel(冷たくしないで)」「Love Me Tender」「(Let Me Be)Teddy Bear」などエルヴィスの50年代から60年代初めの大ヒット曲、どれも好きです。「Suspicious Mind」「In The Ghetto」「If I Can Dream(明日への願い)」などの60年代後半、復活のエルヴィス最高。「You Don't Have To Say You Love Me(この胸のときめきを)」「Burning Love」など70年代のエルヴィス、侮れません、良いですね。

とまぁ、私、エルヴィスに関して言えば、好きな曲を並べたら、本当に有名どころが中心になると思います。ただ、いつも世間とのズレを感じるところが1曲だけあるんです。つまり、エルヴィスの名曲ランキングや人気投票などにおいて、上位に顔を見せる事は滅多にないけれど、私の中では屈指の、つまりTOP5に入れるであろうというズレ。それが本日のテーマ、

 

「Wear My Ring Around Your Neck(思い出の指環)」

 

です。

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これが実に良い曲です。ポップでロックで最高です。50年代のエルヴィスはロック、ポップス、バラッド何でもこなしますが、本当にざっくり分けると3つの歌い方に分類されると個人的には考えています。

①例えば、「Hound Dog」ならしゃがれた声でハードに歌います。

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この声は正に神です。エルヴィスのモノマネをするそっくりさんは結構いますし、私も実際ライブ見た事ありますが、この声を出せる人はいません。60年代後半ではエルヴィス自身からもこの声は消えます。その代わりに、シャウトする時は「If I Can Dream」のような絶唱スタイルが入って来ます。より太くてキーが下がって、50年代の様な鋭利なシャウトではなくなります。これが1つ目。

 

②「Don't Be Cruel」なら明るく弾むような跳ねるような歌い方です。

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これがエルヴィスが最も広範囲に使う声です。低音部分にマンブリング(モゴモゴ歌う)を駆使したり、瞬間的に裏声にするヒカップも時折混ぜたりします。ポップスだけでなく「Stuck On You(本命はお前だ)」のようなミドルテンポのロックナンバーもこの声でカバーします。モノマネシンガーが出せるのはこの声の真似です。2つ目です。

「Stuck On You」

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③バラッドで使う甘い声です。「Love Me Tender」が典型です。

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②で彩りとして使うマンブリングを主軸に持って来て囁くように歌います。実はこれが一番モノマネはしやすいでしょう。

 

実は細かく聴けばエルヴィスの声は無数にあるのです。例えば、「Big Hunk O' Love(恋の大穴)」の出だしの声、分類的には①でしょうが、あれって他には無いと思うんです。

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「It's Now Or Never」のカンツォーネを意識した声、

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あれって微妙に②とは違うし。まぁ、そんなのがあっちこっちにありますから、このパターンは本当にざっくりと考えて下さい。

そして、②と③は結構近いんです。「(Let Be Me)Teddy Bear」の低音部分、「Teddy Bear〜♩」のところと「Love Me Tender」は同じ声です。でも、①はほぼ単独です。つまり、「Hound Dog」はずっとあの声でシャウトです。途中爽やかな声やマンブリングは使いません。「Jailhouse Rock」も同様です。

 

でも、本日のテーマ「Wear My Ring Around Your Neck」においてはそれらが融合するのです。先ず軽快な感じの爽やかなヴォーカルで始まります。上述の②の声です。これがAメロです。そして、このAメロの最後が「Teddy Bear」の様に低音に進行します。ここは瞬間的に③になります。「Around Your Neck♩」の部分です。そこからサビに展開するとロックンローラーのエルヴィスが顔を出します。鋭利なしゃがれ声が聴けます。つまり、この曲はエルヴィスの三つの基本パターンが1曲に併存していて、全部が聴けるのです。②③①の展開、他では聴けませんよ、実にカッコいい、最高。ファルセットのコーラスとの絡み具合も素晴らしい。中々お目にかかれない名曲です。

 

ただ、エルヴィスは名曲が多い。何しろビルボードNo.1ヒットだけでも18曲。それに加えて、「That's All Right」「Blue Hawaii」「G.I.Blues」「Mystery Train」「Viva Las Vegas(ラスベガス万才)」「An American Trilogy(アメリカの祈り)」「Kentucky Rain(雨のケンタッキー)」などのチャートアクションを超えたスタンダードも多数あり、例えば、普通のベスト盤なら、それらを収録して終わりです。それでも入門編としてはよく出来たベスト盤でしょう。

 

では、本日のテーマ「Wear My Ring Around Your Neck」はどの程度ヒットしたのか?

はい、実は全米チャート最高位2位、プラチナディスクに輝く大ヒットです。予約だけでミリオンとなり、発売後すぐにチャート9位にランクイン。翌週2位になるも、デヴィッド・セヴィルの「Witch Doctor」に1位を阻まれます。カートゥーンズのカバーでご存知に方も多いでしょう。尚も上位に留まり1位を狙いますが、エヴァリー・ブラザーズの名曲「All I Have To Dream(夢を見るだけ)」に抜かれて万事休すというアクションでした。

1957年のエルヴィスのチャートアクションは圧倒的で、特に後半は「All Shook Up(恋にしびれて)」8週、「Teddy Bear」7週、「Jailhouse Rock」7週とかなり長期間1位を独占していました。それが1958年になると、ロックンロールの広がりなのでしょうか、あるいは徴兵の影響か、チャート上での支配力が弱まって来ます。「Don't」は5週、「Hard Headed Woman(冷たい女)」は2週と1位になっても、短期化しています。1959年以降は6週が最長で全体的に1位が短くなると同時に1位が減っていきます。

 

エルヴィスは1958年3月24日に徴兵により入隊しました。その直後の4月7日にそれまでの総括とも言える「ゴールデン・レコード第一集」なるベスト盤を発売するんですが、その1週間前4月1日が「Wear My Ring Around Your Neck」の発売でした。ファンはベスト盤を優先した可能性もあるかも知れません、ティーンはそんなにお金無いでしょうから。

最高位2位は立派です。ただ、エルヴィスの場合それだけでディスコグラフィの中に埋もれてしまいます。その上、他にも惜しくも最高位2位という曲が何曲かあります。それらは「Can't Help Failing Love With You(好きにならずにいられない)」「Return To Sender(心が届かぬラヴ・レター)」という全英では1位になった2曲、ディランも歌った「Fool Such As I」、そして、70年代の代表曲「Burning Love」と、かなり強力で、「Wear My Ring Around Your Neck」は最高位2位の中でも結構影が薄い存在に感じるのです。

 

なので、私としては何とかこの曲に肩入れしたい気持ちが強いのです。例えば、色んな人気投票や名曲ランキングを見ても、ランクインする事は先ずありません。少なくとも20位までには入らないでしょう、と言うか、入ったの見た事ありませんね。30位だったら、いや、自信ないですね。50位くらいまでのランキングなら、まぁ、何とか入ると思います。ちなみにアップルミュージックの「はじめてのエルヴィス」というプレイリストは60曲、この中にはありました。

でも、私の中ではTOP5、この曲より好きな曲は本当に3曲程度ですから、エルヴィス史上4位なんです。このズレが実にもどかしい。

今回エルヴィスが洋楽至上主義初登場ですから、思い入れの強い一曲を選びました。是非聴いて下さい。

それでは、また。

 

 

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