ムー大陸です
前回「セクシー・バス・ストップ」の話をした時、少しだけフィラデルフィア・ソウル、略してフィリー・ソウルに触れました。そんな流れで、今回はフィリー・ソウルについてです。
例えば、サザン・ロックがアメリカ南部の土地柄と結びついている感が強い、では、フィラデルフィアというのはソウルミュージックが元々盛んなのか?そういう訳ではありません。フィリー・ソウルの発祥がフィラデルフィア・インターナショナル・レコード(以下PIR)という会社だったから、そうなったということでしょう。
60年代にヒットファクトリーだったモータウンは70年代もその勢いは衰えないと思えました。70年にはジャクソン5がデビュー、ソロになったダイアナ・ロスも好調でした。しかし、モータウンのソウルは変化の波に飲まれます。スティービー・ワンダー、マーヴィン・ゲイのような天才がセルフプロデュース作品を作るようになります。芸術性、実験、社会へのメッセージなどに重点が置かれ、60年代のような明るい無邪気なだけの作品と意思を持って決別します。それがベトナムを経験したアメリカなのでしょうね。こうした動きはモータウンのみならずポップミュージック全体にあった傾向です。
一方で、60年代のモータウンに憧れて、あのような明るい無邪気な曲を作ろうとするフォロワーがいました。そうした連中が、前述のPIRに集まります。まず、ケニー・ギャンブルとレオン・ハフの作曲チーム、彼らギャンブル&ハフのコンビは後に数々の大ヒットを生み出します。そして、アレンジャーのトム・ベルです。フィリー・ソウルと言えば、何と言っても、華麗なストリングスアレンジです。これを生み出したのがトム・ベルですから、実質的には彼こそがフィリー・ソウルの生みの親でしょう。ギャンブル、ハフ、ベルをマイティー3と呼ぶそうです。
それに加えて、優秀な演奏家達がやって来ます。モータウンのザ・ファンク・ブラザーズのような職人集団がマザー、ファーザー、シスター、ブラザー(以下MFSB)です。ストリングス、ホーン、コーラスまで揃った総勢30名を超えるビッグバンドでした。彼らはPIRの専属で、しっかりクレジットもされており、60年代のモータウンとは異なります。
これだけのタレントが揃いました。70年代中盤まで数多くのヒットを飛ばしました。代表的なアーティストはオージェイズ、スピナーズ、スタイリスティックス、テディ・ペンダーグラス、ビリー・ポールなどなど。上記のMFSBもインストのヒットを飛ばしました。その名も「TSOP」The Sound Of Philadelphia =フィラデルフィアの音です。邦題は「ソウルトレインのテーマ」ですけど。この曲はある意味フィリー・ソウルを象徴するものかも知れません。
さて、ここまで随分と長く書いてきて、ちゃぶ台返しするつもりではないんですが、私はそれほどフィリー・ソウルがそれほど好きって訳じゃありません。えっ?今までの話は何だったの!すみません、それが本音です。
やはり、60年代のモータウンの方が好きです。フィリー・ソウルのストリングスアレンジは好きですけど、やはり、楽曲のレベルはモータウンの方がかなり上と感じています。
フィリー・ソウルの私が最も好きなのは、
スタイリスティックスですね。
「You Are Everything」「Rockin' Roll Baby」あたりです、馴染むのは。
是非聴いてみてください。
「You Are Everything」
「Rockin` Roll Baby」
それでは、また。
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新曲出しました。是非聴いて下さい!
「鬼火」
「混沌(カオス)」
「プルトニウム」