ムー大陸です
現在米国ビルボードのヒットチャートにインしている楽曲から、私が気になる作品をピックアップするコーナーです。
今回は、
「Lose Control」
を取り上げます。
2024年9月14日付米国ビルボードチャートにおいて9位にランクしているこの曲ですが、実はもう1年以上前にリリースされて、50週以上チャートにランクインしているロングセラーなので、「今を聴く」とは言い難いのですが、次のシングル「The Door」もランクインして来たタイミングという事で取り上げました。
これを歌っているのはテディ・スイムズというシンガーです。作詞作曲も本人がやっています。2019年から2020年頃、YouTubeにカバー曲の動画をアップして話題になりました。その後、メジャーデビューを果たし、2022年前後には結構有名なアーティストともコラボしています。日本においてはONE OK ROCKとのコラボがありましたから、ご存知の方も多いでしょう。
と、まぁ、しれっと説明していますが、私が彼を知ったのは2023年です。この「Lose Control」がチャートインしたタイミングですから、上述の活動はリアルタイムで知りませんでした。YouTubeのカバー曲の動画も後で見ました。なので、予備知識が全く無くテディ・スイムズを聴いたため、色々驚きが多かったです。
先ず、「Lose Control」を聴いて驚いたこと。あまりにもクラシカルなソウルミュージックだったことです、そして、それが売れたこと。私は普通に「チャートの中で浮いてる」と思いました。全然、他の曲と違ってました。いや、もちろん、悪い意味ではありません。昔ならよくあるサウンドでしょうが、今ではオンリーワンに聴こえました。
印象はパーシー・スレッジの「When A Man Loves A Woman(男が女を愛する時)」みたいな感じ。泥臭くベタ、清々しいまでの売れ線のソウル。テディ・スイムズの姿を知らない私は普通に黒人シンガーだと思いました。
ところが、映像を見てビックリ。
最初に見たのは動画じゃありません、写真でした。刺青と銀歯が印象的な白人男性でした。何とブルーアイドソウルだったのです。本来、あくまでブルーアイドソウルは本格的ではないのです。ブラックミュージックほど泥臭くなく、本物ではない、だからこそ、黒人には出せない味があるというものと思っていましたが、いや、もう全然黒い、真っ黒です。強いて言えば、ジョー・コッカー辺りに近いのかな。
写真は顔だけでしたが、後に動画を見ると、かなり恰幅の良い体格でした。私は「このおっさんは自分が青春時代を過ごした頃のブラックミュージックが好きで、ああいうクラシックソウルを作っているんだ」と思いました。つまり、結構な年齢だと思ったのです、見た目から。
でも、彼は31歳なんです。
いや〜、私は、50代か下手すると還暦とか思ったのですが、アリアナ・グランデと同い年でした、すみません。これが一番驚いたかもしれない。
という事で、音楽性に驚き、売れたことに驚き、白人で驚き、年齢に驚きました。私が勝手に抱いたイメージをことごとく打ち砕きました。もちろん、良い意味で。
その後、カバー動画を楽しみました。
確かに、圧倒的に歌が上手く、声がちょっとしゃがれて特徴があるので、何を歌っても、自分の歌になります。程なく動画が話題になったのも当然でしょう。やはり、実力があれば、目を付けてくれるものなんですね。
また、選曲も中々微妙な線を突いています。ソウルの名曲や大ヒットから少し外してるところも無難でした。有名どころだと、「What's Going On」や「Rock With Me」がありましたが、さすがに、マーヴィン・ゲイやマイケル・ジャクソンは荷が重いと感じました。歌唱力は十分ですが、オリジナルの個性に慣れすぎているのでしょう。中には「マイケルも天国で喜んでいるでしょう」なんてコメントもありましたが、私はマイケルを代弁する図々しさは無いので、荷が重いとだけ言っておきます。
「What`s Going On」
「Rock With You」
この手のしゃがれたソウルシンガーは久し振りです。男性版アデルのような存在になってくれると嬉しいです。これからの活躍に期待です。
それでは、また。
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「NSA」
「下剋上」