ムー大陸です
新しいコーナーです。前回の序章から立て続けに第1回です。現在米国ビルボードのヒットチャートにインしている楽曲から、私が気になる作品をピックアップするコーナーです。
今回は、
「Good Luck,Babe!」
を取り上げます。
2024年8月31日付米国ビルボードにおいて第6位にランクしている曲です。
歌っているのはチャペル・ローンという女性シンガー。作詞作曲も彼女です。少なくとも1年前には全く聞いたこともなかった名前です。少し前に、チャートをYouTube動画で確認したところ、40か50位台にこの曲が入って来て、初めて彼女のことを知りました。「誰これ？」と思いましたが、それと同時に、「これ売れそう」と本能的に感じました。
「Good Luck, Babe!」はファルセットヴォイスによるサビのリフレインが印象的です。言い方は変ですが、ヨーデルもどきと最初に感じました。あるいは、クラシックの声楽をやっているタイプかとも思いました。いずれにしても、珍しいタイプの曲だったので、注目していました。すると、徐々に上がって来て、今に至るのですが、その間にはアルバムも配信されて、他の楽曲も聴けるようになりました。例えば、同日のビルボードでは「HOT TO GO」(19位)と「Pink Pony Club」(27位)がチャートインしています。
「HOT TO GO」
「Pink Pony Club」
これらの曲やアルバムを聴いてまたビックリです。「Good Luck, Babe!」を聴いて受けた印象は吹っ飛びました。何しろどれも全く違うタイプの曲、歌い方も随分と異なります。その内、ある程度情報が入って来ます。彼女をプロデュースしたのはダン・ニグロだそうです。ダン・ニグロと言えば、今や人気絶頂オリヴィア・ロドリゴのプロデューサーです。そう言えば、彼女の登場もチャペル・ローンのような唐突さ楽曲ありました。「誰これ？」って、「Driver's License 」をチャートで見つけた時思いました。
実は2020年には「Pink Pony Club」を発表して、知る人ぞ知る存在だったようです。アメリカ人なら結構知っていたんですかね。その後、ダン・ニグロがオリヴィア・ロドリゴで忙しくなり活動が停滞したが、そっちがひと段落して、遂に彼女のターンが来たのでしょう。言われてみれば、確かに「HOT TO GO」あたりはオリヴィアのサウンドとの共通点を感じますね。
ただ、私はアルバムを聴いて、ちょっと落胆もありました。色んなタイプの曲が書けるのは素晴らしいし、今後大活躍するのに必要な才能だと思いますが、私が期待したのは「Good Luck,Babe!」のようなヨーデルもどきなんですよね。あれは他では聴くことがないものだったので、あんなのばかり並べてくれた方が私には良かったかな。
彼女自身の話では、彼女のヴォーカルスタイルは「カレン・カーペンター+スティーヴィー・ニックス+ヨーデル」だそうです。何となくスティーヴィー・ニックスは分かるような気がする、いや、本当に何となくですけど。カレン・カーペンターは全く感じません、どこら辺かな？もう少し聴き込んでみます。
後、ヨーデル。いや、私、ヨーデル好きなんです。もちろん、本物のヨーデル。このブログでも少し書いたことがあります。民族音楽の世界に踏み込んだきっかけがヨーデルだったので、それ以来ヨーデルファンです。「Good Luck, Babe!」に惹かれたのもヨーデル的な要素があったからなんですけど、あくまであれはヨーデルもどきです。明確にヨーデルと言われると、「違うだろ」とか思ってしまいますし、本物のヨーデルやられても、それは期待していません。ですから、あくまで、私が彼女に期待するのはヨーデルもどき、「Good Luck, Babe!」のような楽曲です。ただ、彼女のスタイルにヨーデルがあるのであれば、今後もそういうアプローチもあると思いますから、期待しましょう。
どうでしょう？この曲は1位になれるでしょうか？今の勢いからすると、ちょっと難しいかな。いや、上位もそんなに強くないし、ひょっとすると。
それでは、また。
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新曲公開しました！是非聴いて下さい。
「NSA」
「下剋上」
「春に死のう」
