ムー大陸です
今まで何度か「私はロックよりポップスが好き」とこのブログで書いて来ました。ポップス、つまり、サウンド的にそれほどハードではない楽曲、バンド、アーティストをより好むという意味です。そんな流れで、バブルガム・ポップやユーロビートの話もしました。
今回は
と呼ばれる音楽についてです。
ただし、今回はちょっと趣きが違います。バブルガム・ロック、ユーロビートなどの場合、世間的には決して高く評価されているとは言い難い部分はあるものの、そこを思い切り前向きに捉えるというのが企画意図でした。
しかし、パワー・ポップについてはそうではありません。正直、前向きにとらえていません。そもそもがパワー・ポップとは何なのかよく分からないのです。今回はそう言った部分も踏まえてパワー・ポップを考察し、一応私の偏った定義も紹介していこうと思います。
私はロックよりポップスが好きと言うものの、基本二つは同じ音楽です。その激しさやサウンドの方向性の差異によって色分けしていますが、明確にここからがロックなんてラインが存在する訳がありません。また、一人のアーティストが色んなタイプの曲を制作するのは当然ですから、そこは大まかなサウンドの傾向に沿ってロック、ポップスとざっくりしておけばいいのです。
その中でパワー・ポップとわざわざパワフルなポップを細分化するならば、そこには明確なラインを設けるべきと思うのです。ポップ・ロックという名称もあります。パワフルなポップとポップなロック、これでは実態が掴めません。
wikiによれば、パワー・ポップはフーが自分達のサウンドを称した言葉だと言います。それは事実でしょう。ただ、それは彼らが自身の目指す音楽性を表したものです。恐らく彼らはハードな中にもキャッチーな一面を持つロックバンドたらんとしていたと受け取っています。それは彼らのキャッチコピーのようなものです。では、フーはパワー・ポップなのか?そうだとすれば、パワー・ポップはロックとほぼ同義、ヘヴィメタルは除くとしても、ロックそのものとしか言いようがありません。
そうしたいい加減さを表すかの様に、wikiのパワー・ポップに分類されるバンドは多種多様。ふと見ると、ベイ・シティ・ローラーズとベン・フォールズ・ファイブが並んでいます。はい、そうです、パワー・ポップという言葉はあるが、実態は無いのです。あったとしても、それは人によって大きく異なり、意思の疎通はかなり難しいと思われます。何しろ、ローラーズを想定してパワー・ポップと言う人とベン・フォールズを前提にパワー・ポップを語る人は分かり合えると思えません。
そんな訳で、多種多様な解釈の中の一つとして私の定義を紹介します。かなり偏ったものと自負しているので、話半分で聞いて頂けると幸いです。
個人的にパワー・ポップと聞いて一つ思い浮かべるのは、90年代以降に登場したキャッチーなメロディと激しいビートを組み合わせたバンド群です。しかし、これはちゃんとメロディック・パンク、ポップ・パンクとかメロコアと分かりやすく名付けられていますし、そちらの方が妥当だと思います。代表的なところはもちろん、グリーン・デイです。彼らはパワー・ポップではないと考えています。
私が考えるパワー・ポップは70年代に存在したいくつかのロックバンドです。そもそも、パワー・ポップはパワフルなポップではないと思っています。パワフルでポップなロックです。あくまでもロックバンドを細分化する言葉です。つまり、ポップ・ロックにパワーが付いたものです。
「ポップ」という言葉は上述のポップ・パンクにしてもそうですが、「メロディアス」「売れ線」「フックがある」「親しみ易い」という意味と考えましょう。
そこにパワーが付きます。パワフルなんです。ここが最重要ですが、パワーの源はエレキギターです。パワー・ポップはメロディアスで売れ線の楽曲を中心にしています。通常、それが「ポップス」と呼ばれるには、アレンジとしてピアノ、ストリングス、ブラスなどが駆使され彩りを生みます。ギターももちろん活躍しますが、それはあくまでマイルドな音色、ディストーション控えめ、リズム隊として利用であったりと前面押し出て来ないところです。例えば、1970年代にはエジソン・ライトハウス、クリスティーなど、ポップスバンドが存在していました。「ロックよりポップスを好む」私が言うポップスです。
「Love Glows(恋のほのお)」
「Yellow River」
そこを敢えて他の楽器を使わずギター中心に構成し、メロディアスでキャッチーな楽曲であってもロックバンド感を強く漂わせるのです。つまり、彼らはポップスになる事を拒否してギターの音色でロックを保った、私はそんな風に捉えています。具体的には、ラズベリーズ、バッド・フィンガー、ドワイト・トゥイリー・バンドあたりでしょうか。日本から人気になった頃のチープ・トリックなんかも含まれるでしょう。
「Go All The Way」 ラズベリーズ
「No Matter What」 バッド・フィンガー
「I`m On Fire」 ドワイト・ドゥイリー・バンド
トム・ロビンソン・バンドを挙げる人もいますが、あれはパンクの括りだし、ナックは普通にロックバンドです。ギターサウンドが他の楽器になると想定出来ないものはパワー・ポップとは呼びません。ナックの「My Sharona」のリフはギター以外に置き換え不可と思いますから。
「2-4-6-8 Motorway」 トム・ロビンソン・バンド
「My Sharona」
一番象徴的と感じるのはラズベリーズですね。ポップス指向の私からすると、「何故ストリングス入れないの?」「ギターうるさ過ぎ」などと思う事が多々あるバンド、楽曲はキャッチーなのに、それを活かし切れていないアレンジと思えて仕方がないのです。つまり、彼らは敢えて私が好む方向に行く事を拒否していて、それをギターで示していると感じます。なので、聴いていてもどかしい。
私のパワー・ポップの定義、
「70年代に登場した
メロディアスでキャッチーだけど
ギターサウンドを押し出したバンド」
です。
彼らはロックバンドたらんとしたが故に、結果的にポップス好きの私にとって割と遠くにいる感覚のバンドです。本当は一番ポップスに近いロックバンドなのかも知れませんが、「なりそうでならない」感じが苦手です。
とは言え、この定義は私の個人的なものです。
何しろ私の定義だとそれほど大きなジャンルではありません。細分化された末端の一派に過ぎません。
ところが、ジェリー・フィッシュやウィーザーなどは世間的にはパワー・ポップらしいです。大勢力です。繰り返しますが、それは殆どロックと同義になり、パワー・ポップと呼ぶ意義が薄いと思うのです。とは言え、う〜ん、私の考え方はたぶん少数派でしょう。
それでは、また。
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「呪い歌」
「騒乱節」