ムー大陸の音楽探検

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名曲たちの成績表31〜「Smoke On The Water」

ムー大陸です

 

 

過去の名曲をチャートアクションから紐解いていく「名曲たちの成績表」のコーナーです。

今回は、

 

「Smoke On The Water」

 

を取り上げます。

 

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「バッバッバー バッバッババー♩」

このイントロ、誰もが一度は聴いた事があるでしょう。1973年に発表されたディープ・パープルの名盤「Machine Head」の中の一曲、ロック史上に残る名曲です。恐らく「Smoke On The Water」ってどんな曲?って聞かれて、殆どの人は歌メロで答えないでしょう、それほどのイントロです。

この名曲をチャートアクションからアプローチするのは正直適切とは言い難いと思います。80年代なら別ですが、70年代前半となれば、イギリスのハード・ロックバンドやプログレ・ロックバンドのチャートアクションはバンドの真価と大きくかけ離れています。アルバムは評価されますが、シングルヒットにはほぼ縁がありません。まぁ、シングルヒットなんて売れ線アーティストがやるべき事で、カッコ悪いという考え方もあったでしょう。

例えば、レッド・ツェッペリンのTOP10ヒットは最高位4位の「Whole Lotta Love(胸いっぱいの愛を)」だけ、ブラック・サバスはありません。実はそんな中、ディープ・パープルは2曲のTOP10ヒットがあります。1曲目は最高位4位の「Hush」、2曲目が今回のテーマ「Smoke On The Water」です。ただし「Hush」は第1期パープル時代のヒット、つまり、ハード・ロックではありません。つまり、第2期以降のハード・ロック時代には「Smoke On The Water」のみですから、レッド・ツェッペリンと変わりません。何と言うか、当時のハード・ロックはあまりにも評価が低過ぎますね。

ちょっとここで細かいチャートアクションをお話します。1973年7月28日付ビルボードで「Smoke On The Water」は最高位の4位を記録します。

この時、1位ジム・クロウチの「Bad, Bad Leroy Brown」、2位カーペンターズの「Yesterday Once More」、3位スリー・ドッグ・ナイトの「Shambala」でした。

翌週「Bad, Bad Leroy Brown」が2位に落ち、2位の「Yesterday Once More」は5位へ。3位の「Shambala」は10位に落ちましたから、上位に力無く、もう一押しでTOP3、ここで粘れば1位も展望出来るかとも思われます。

しかし、残念ながら、一気に9位からモーリン・マクガヴァンの「The Morning After」が1位に、3位にはポール・マッカートニー&ウィングスの「Live And Let Die(死ぬのは奴らだ)」が前週21位から飛び込んで来て、結局4位を維持したものの、翌週には6位に後退してしまいました。

下位から勢いよく上がって来た2曲は映画「ポセイドン・アドベンチャー」と「007 死ぬのは奴らだ」の主題歌でした。特に「The Morning After」は思わぬ伏兵で、映画も面白かったし、「Live And Let Die」の1位まで阻みました。ちょっと相手が悪かったですね。もう少しズレていれば、ひょっとしてハード・ロック初の全米1位?なんて事も、いや、さすがにそれは難しいか。

 

以前、アメリカ人の友人から「日本人はディープ・パープル好きだよね」と言われた事があります。日本においてディープ・パープルがレッド・ツェッペリンと並び立つ両横綱のように位置付けられているのが不自然だと言うのです。確かに、シングルは別にして、彼らの真価が問われるであろうアルバムの売上においては圧倒的に開きがあり、レッド・ツェッペリンハード・ロックのキングです。一方、ディープ・パープルはその他大勢のうちの一つでしかないというのが現実でしょう。

ただ、それはアルバムセールスの問題であって、音楽的な評価は日本に習うべき、アメリカにおけるパープルの評価はやや低過ぎるように感じます。また、リッチー・ブラックモアのギタリストとしての評価も同様です。

以前、このブログでハード・ロックヘヴィメタルについて書いた際に言いました。ハード・ロックの始まりはレッド・ツェッペリン的なものでしたが、80年代以降の再興期にはパープル的、サバス的な要素が重要視されたのです。ホワイト・スネイクなどはパープル的要素がシングルヒットという形で商業的にも開花したものと考えています。なので、ツェッペリン、パープル、サバスは御三家的な存在と捉えるのが私の歴史観なのです。日本的ですよね。

その中でも妙にディープ・パープルはアメリカで忘れられがちな気がしますね。日本人はディープ・パープルが好きなのは確かです。彼らのライブの名盤が「Made In Japan(ライブ・イン・ジャパン)」なのも、「Woman From Tokyo」なんて曲があるのも親近感が湧く原因かも知れません。でも、殊更に日本が彼らを高く評価しているとは思いません。逆です、世界はもう少しディープ・パープルをしっかり評価して欲しいです。

ローリング・ストーン誌のベストギタリストのランキングで、リッチーは50位です(因みにジミー・ペイジは3位、トニー・アイオミは25位)。これはさすがリッチーと考えるべきでしょうか?いやいや、私にとってリッチー・ブラックモアはベストギタリストのベスト10に入ります。それこそクラプトン、ベック、ペイジという3大ギタリスト(そもそも彼らが3大かは疑問)やら、ジミヘン、リチャーズなんかにも決して引けをとらない実力と、ロック史における実績があると考えています。

 

「Smoke On The Water」は、アルバム「Machine Head」のレコーディングのためスイスに行った際のエピソードを歌っていて、歌詞も面白く、それがまたこの曲の風格を上げています。当然ですが、ベストテイクはアルバムに収録されているバージョンです。また、「Made In Japan」では彼らのライブパフォーマンスの素晴らしさも味わえます。

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反対の声も多いかも知れませんが、私は第3期のライブパフォーマンスも結構好きです。デヴィッド・カヴァーデイルとグレン・ヒューズのツイン・ヴォーカルで、1番、2番を各々が歌い、3番を歌わずに再度1番を歌います。二人でハモるんです。歌詞のストーリーは崩れてしまうのが残念ですが、声質の異なる二人のハーモニーはなかなかです。曲の速さやイントロのアレンジも多少変わっています。これを聴くなら「Live In London」あたりでしょう。

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不滅の名曲に相応しいチャートアクションでないのは淋しいですが、当時のハード・ロックの不遇を考えれば、よくぞここまでと言えるでしょう。

それでは、また。

 

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