ムー大陸です
AORについての話の第2回です。
前回総論として、
AORとは70年代後半から80年代初頭に流行した「都会の夜」「リゾートの休日」に合った音楽と定義付けました。そして、その代表的な有名アーティストの作品をいくつか紹介しました。
しかし、本当にコアなAORは風景やムードに溶け込むものなのです。それにはアーティストの顔が見えない方がいいのです。前回紹介した有名アーティストより、むしろ知名度では劣るアーティストこそ真のAORと言って差し支えないでしょう。今回はそんなアーティストを紹介していきます。その中でも今回はアメリカビルボードチャートでランクインを果たしたヒット曲を紹介していきます。つまり、アーティストは有名ではないが、曲はヒットした、そんなパターンです。
「What You Won't Do For Love」 ボビー・コールドウェル
この曲は全米チャート最高9位を記録。彼にとって唯一のヒット曲です。でも、日本では次の曲の方が有名でしょう。
「Heart Of Mine」 ボビー・コールドウェル
CMなどで使われ、AORスタンダード最強とも言える1曲です。1曲目は都会派、2曲目はリゾート派です。どちらかのアーティストが多い中、どちらも行けます。何しろ彼は人呼んでAORの帝王です。
「Escape」 ルパート・ホルムズ
1979年に全米1位です。ここで紹介する中で唯一のナンバーワンです。彼はこの他にも「Him」という全米6位のヒットがあります。AOR的にはこちらの方が定番かも知れませんね。彼は都会派です。
「Him」 ルパート・ホルムズ
「Just When I Needed You Most」 ランディ・ヴァンウォーマー
こちらも同じく79年に4位を記録した彼の唯一のヒット曲。しかし、これが美しい曲です。日本ではCMなどで使われAORの定番です。こちらはリゾート派。「アメリカン・モーニング」という邦題は似つかわしいように思えますが、内容は振られた男の愚痴です。
「I Go Crazy」 ポール・デイヴィス
1978年最高位7位のヒット曲です。その上年間12位のロングヒットでした。美しいバラッドで、一応都会派に属するでしょう。TOP10ヒットがこの曲含め2曲ですが、TOP40ヒットとなると8曲あります。地味に頑張ってます。
「Just The Two Of Us」 グローヴァー・ワシントンJr.
邦題「クリスタルの恋人たち」は忘れましょう。全米最高位2位の大ヒット。そして、彼はジャズ界の大物ですから、AORで括っては申し訳ないですが、知名度的にはここで紹介するのが丁度良いと思います。多くの人が真似をするコード進行は見事です。彼はサックスで、ゲストヴォーカルは「Lean On Me」のビル・ウィザースです。都会派ですね。
「Steal Away」 ロビー・デュプリー
1980年最高位6位のヒット曲です。邦題「ふたりだけの夜」ですから、一応都会派です。個人的にはあんまり合っている気がしないですが、AORの定番の一つでしょう。イントロが印象的です。
「Personally」 カーラ・ボノフ
1982年最高位19位でした。そして彼女の唯一のヒット曲。何故かAORって男性シンガーが圧倒的に多いです。一応都会派で括られています、ウェストコーストサウンドですけど。
「Wham Bam Shang-A-Lang」 シルヴァー
1976年に16位を記録した曲です。彼らの唯一のヒット曲です。この曲より同じアルバムの「Musician」など方がAORコンピに収録されてるかも知れませんが、チャートインを重要視してこちらを。まぁ、AORブームの時にはいなくなってましたから、この括りは無理があるかとも思います。逆にこうでもしないと聴いて貰えないバンドなので、取り上げました。
「You'er Only Lonely」 J.D.サウザー
1979年に最高位7位を記録。彼唯一のTOP10ヒットです。これもAORの定番でしょうか。もう一人のイーグルスと呼ばれるほど、イーグルスを裏で支えたミュージシャンです。リゾート派でしょう。
「Do You Wanna Make Love」 ピーター・マッキャン
こちらは1977年とAORでは魁となる作品です。非常に美しいバラッドです。全米5位となった曲です。この後更にAOR色を強めて行きますが、ヒットはしませんでした。そこら辺は都会派に近付きますが、この曲はリゾートの朝っぽいです。
さすがにキャッチーな曲が多いです。
これぞAORと言えるラインナップでしょう。
やはりと言うべきでしょうか、上記のアーティストは殆どがヒット曲が1曲だけなのです。多くても2曲。つまり、アーティストの人気ではなく曲の魅力で売れたのですが、残念ながらそれは続かず、アーティストとして大物になるには至りませんでした。私も彼らの顔が思い浮かびません。大体、AORのコンピなんて都市の夜景とか海岸通りの風景です。多くがむさ苦しいオッサンです。声だけの存在以上にはなれませんでした。
ただ、その分AORの括りでないと触れる機会が無いアーティストも多いです。ボビー・コールドウェルなんてAORの帝王でなければ、忘れ去られるでしょう。少なくとも「Heart Of Mine」を忘れるのは忍び無い。ランディ・ヴァンウォーマーも是非AOR括りで思い出してあげましょう。「Just When I Needed You Most」最高です。次回は更に掘って、アメリカではチャートインしていないAORを紹介する予定です。
それでは、また。
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「騒乱節」
「頑張ってって言わないで」