ムー大陸の音楽探検

ボカロP・ムー大陸が紹介する音楽のアレやコレや

洋楽至上主義27〜「Funky Town」

ムー大陸です

 

 

私のお気に入りの洋楽を紹介していく洋楽至上主義のコーナーです。今回は、

 

「Funky Town」

 

です。

 

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タイトルからして多少古めかしい気がします。これは1980年のリップス・インクのスマッシュヒットです。リップス・インクに他のヒット曲は無く、いわゆる一発屋と認識しています。ただし、このグループでギターを弾いているのは、後に「Kiss」などのプリンス作品の編曲で名を馳せるデヴィッド・Zだそうです。

 

さて、みなさんはこの曲を聴いて、どんな曲だと認識したでしょうか?変な質問ですみません。この曲が大ヒットした頃をリアルタイムで知りません。随分と後になって80年代のコンピレーションアルバムの1曲として聴きました。私の認識はテクノでした。1980年です、例えば、クラフト・ワークやディーヴォ、日本のイエロー・マジック・オーケストラのようなテクノ・ムーブメントの一角だと思いました。そして、これは大変キャッチーな名曲だけれども、残念なことに成功を維持出来ず消えてしまった。そんな風に捉えたのです。それは恐らく間違いだったと思います。もちろんテクノ意識した面はあるでしょうし、シンセを有効に使ってはいますが、上述のアーティストの様にムーブメントとしてのテクノの流れにいたかと言うと、ノーだと思います。むしろ、ディスコなんかに近いヒット狙いのグループというのが本当のところでしょう。コンピで聴いたため、リップス・インクの他の曲を聴いていません。他の曲を聴いていれば、どういうバンドか詳しく知る機会もあったと思いますが、ヒット曲はこれだけですから、先ず聴くことはありません。この初手での誤認が次の間違いを生みます。

 

私の第二の認識はこの「Funky Town」はインストゥルメンタルであるということ。これです。インスト、つまり、私にとってこれは歌の無い楽曲ということです。「いや、あるでしょ、歌」という声が聞こえて来そうです。はい、確かに歌あります。それでも私はこの曲がインストゥルメンタルだとずっと思っていました。今でも油断すると、そう聞こえてしまいます。今回は何故私がこの大好きな「Funky Town」をインストと思ったのかという言い訳と、インストじゃないと気付いた経緯について書く、そんな内容になります。

 

これがテクノ風ディスコではなく、本格的なテクノと捉えたところが落とし穴でした。テクノって他に比べてインスト楽曲非常に多いジャンルです。普通に聴くと、あのコンピューター・ヴォイスのように加工した声の部分が歌い出しで、Aメロになります。それ以前の部分、印象的なシンセのフレーズはイントロであり、同時にリフでもあります。

その後の「Talk About It Talk About It Talk About It 」の部分はAメロの変化なので、そこもAメロの一部でいいでしょう。そして、「Got A Move On」のところはAメロに戻ります。つまり、イントロでもあるシンセのリフと歌のAメロがセットになっている、そんな構成です。

 

ただですね、このシンセのイントロ及びリフが強力なんです。この曲はテクノであるという頭で聴くと、このシンセのイントロこそがメインのメロディに明確に聴こえてしまいます。そこに本来はメインヴォーカルのはずの歌が絡むのですが、これが加工されてコンピューターヴォイスっぽくなっているため、間違いなくコーラスにしか聴こえません。何しろテクノだと思って聴いていますから。これが明確に人間の声で歌が入れば、更生の道もあったかも知れませんが、機械混じりの声は押し出しも弱く、シンセのサウンドがメインのメロディにどうしても聴こえてしまいます。

 

いや、その後、サビがやって来ます。ここは明確に女性ヴォーカル、それもハモりなど一切無い力強い歌が入って来ます。さすがにこれはコーラスには聴こえない。いいえ、聴こえるんです。Aメロで「Talk About It Talk About It Talk About It 」のところはこの女性ヴォーカルです。こちらはハモりありですが。加工された声の流れで、女性ヴォーカルについても既にAメロの時点でコーラス認定してしまっているのです。なので、サビでソロヴォーカルを持って来ても、今更「ああ、これは歌だったんだ」とはなりようがありません。むしろ、ファンキーなギターも入って来ますから、ファンクの世界にある女性コーラスをイメージしてしまい、ブラックな女性コーラスとの認識が固まってしまいます。

例えば、当時のテクノシーンの代表的なグループ、YMOの「Technopolis」を聴くと、冒頭に機械の声で「Tokio Tokio」と言いますね。あれを聴いてもヴォーカルありとは思いません。この曲においても加工した声がコーラスであるという位置付けを最初に決めてしまったので、それが女性ヴォーカルに変わっても、コーラスであることは既定で、コーラスの音色に変化をつけたと受け取りました。そんな訳で完全に私の中ではインストとして生き続けることとなりました。

 

まぁ、誰かに迷惑をかける訳でもありませんから、何事も無くずっとこの曲を聴いていましたが、後でこの曲のカバーを聴くことになります。私が「Funky Town」のオリジナルを聴いた80年代のコンピは評判が良かったのか、その後も続き、第6弾だか第7弾くらいで、そのカバーが収録されます。スード・エコーというロックバンドのカバーで、1986年に全米ビルボードチャートで最高位6位を記録しています。

スード・エコー盤

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こちらは完全にバンドサウンドになっています。シンセのイントロもいかにもロックバンドのキーボードが弾いているちょっと安っぽい音。そこから何の加工も無いナチュラルな男性ヴォーカル楽曲入ります。これを聴いて誰もインストとは思いません。私もこのカバーをインストとは思いませんでした。

では、その時私は気付いた?いえ、すみません、気付きませんでした。私はこう考えました。このスード・エコーのカバーは、元々インストの曲のコーラス部分を上手くメインヴォーカルにしてバンドアレンジしたナイスアイディアだと。そこまで私のインスト洗脳は強かったのです。この期に及んでも私は「Funky Town」はインストであるとの思いを変えませんでした。

 

それから更に数年、何事も無くインストとして「Funky Town」を聴いていました。いつの頃か、YouTubeでリップス・インクのライブ映像を観たのです。「Funky Town」を演奏する彼ら、真ん中で歌う女性ヴォーカルはどう見てもメインでした。「あれ?これってヴォーカル」と思いました。ひょっとして、「Funky Town」ってインストじゃないのでは、初めてそう思いました。まぁ、百聞は一見に如かずとは正にこれです。

ただ、私も一応確認しました。リップス・インクのアルバム「Mouth To Mouth」を入手したんです。他の曲を聴けば分かる事もあると思いまして。例えば、「Rock It」という曲、完全にあの女性ヴォーカルはメインで張り切っています。そして、彼ら、リップス・インクは決してテクノではない、ディスコなんだこれはと明確に理解出来ました。はい、「Funky Town」はインストじゃなかったんだ、ようやくそんな結論に辿り着いたのです。

それでも、最初にも書きましたが、油断すると今でもインストに聴こえますよ。まぁ、どっちでも良いって話ですが、みなさんはどうです、インストに聴こえませんか?

それでは、また。

 

 

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