ムー大陸です
東京も梅雨入りしました。
ジメジメして嫌ですね。梅雨が明ければもう夏がやって来ます。個人的には夏の暑さの方が梅雨より苦手です。
そんな夏も流行歌の世界において大切なテーマです。まぁ、夏そのものを描くと言うよりは、夏を舞台にしたラヴソングが主です。例えば、春なら卒業などにより好きな人との別れが訪れます。それを桜の花と共に歌にする。秋は感傷的な季節として、よく恋の終わりが描かれます。冬は雪という武器を駆使して、時にはスキーリゾートなども絡めて恋愛模様を映し出す、よく行われて来た手法です。
しかし、夏は特別です。
海、太陽など冬の雪に匹敵する武器が多数あります。長期の休みもあり、開放的な気分です。季節を舞台にした歌で圧倒的に多いのは夏、それは間違い無いでしょう。夏の歌だけで生きているバンドもいるくらいです。
とは言え、それは勝手知ったる我が日本の話です。ロックの母国、世界最大のマーケット、アメリカにおいても同じような光景があるのでしょうか。今回のテーマはそれです。
1955年ロックがヒットチャートの1位になってから70年、米国ビルボードチャートTOP40に季節の名前「Spring」「Summer」「Autumn」「Winter」をタイトルに含む曲がどれほどランクインしたのか調べてみました。桜、海、太陽、枯葉、雪と言った個別のアイテムは除きます。
結果、
Spring 2曲
Summer 68曲
Autumn 2曲
Winter 7曲
です。
ちなみに「Fall」は秋を意味しますが、秋として使われた「Fall」を冠したヒット曲はありませんでした。
やはり、夏の圧勝です。
と、それ以前に他の季節少なくないですか?
春の歌でヒットしたのが2曲だけ。確かにSpringがタイトルに入っている前提ではありますが、70年間に2曲って少ない。それも最高位37位「Springtime Mama」(1976年)と最高位39位の「Spring Rain」(1977年)と小ヒットです。日本なら「春」がタイトルにという前提でももう少し多いと思います。「春なのに」とか「春ラ!ラ!ラ!」とか。
秋も同様に2曲。いや少ない。ただ、春よりもマシなのは1955年のロジャー・ウィリアムズの大ヒット、最高位1位「Autumn Leaves(枯葉)」がある事です。これはイヴ・モンタンの歌唱で有名なシャンソンのインストカバーです。もう1曲は最高位19位「Autumn Of My Life」という1968年の作品。
「Autmun Leaves」 ロジャー・ウィリアムズ
冬はやはりもう少しインパクトが強いようです。何と言っても代表的なのはサイモン&ガーファンクルの「A Hazy Shade Of Winter(冬の散歩道)」でしょう。1968年に最高位13位、バングルスのカバーで1988年に最高位2位を記録しています。同じ曲が2回ランクインしていますから、実質6曲です。他にTOP10入りしたのはビル・パーセルの「Our Winter Love」(1963年9位)だけです。その他コニー・フランシスが「I'm Gonna' Be warm This Winter」「Blue Winter」と2曲中ヒットを飛ばしています。
「A Hazy Shade Of Winter」 サイモン&ガーファンクル
さて、夏は68曲と四季の中では圧倒的に多いですが、70年間で68曲、ほぼ1年に1曲のペースですから、これも思ったより少ない気がします。まぁ、夏前にしか発表出来ないという限定があるのでこんなものかな。内TOP10ヒットは26曲、1位獲得曲となると実は3曲しかありません。その3曲も含め代表的な楽曲を紹介しましょう。セレクトは多少好みが入ります。
「Summertime Blues」
ブルー・チア盤
フー盤
夏と言えばこの曲です。オリジナルは1958年のエディ・コクラン盤。最高位は8位です。その後、1968年ブルー・チア盤が最高位14位、1970年にフー盤が最高位27位と3回ヒットしました。個人的にはフー盤が最高です。いきなりですが今回紹介する全夏歌中でフェイボリットはコレです。
「The Theme From "A Summer Place"」
レターメン盤
1960年に9週間1位を記録した名曲です。映画の主題歌をパーシー・フェイス・オーケストラがカバーしたもので、オリジナルより定番となりました。1965年にはレターメン盤も16位まで上がりました。
「A Summer Song」
1964年最高位7位を記録したチャド&ジェレミーのヒット曲です。大変美しい曲です。フーの「Summertime Blues」に次ぐ私の夏の歌2番手はコレです。
「Summer In The City」
1966年ラヴィン・スプーンフルの作品です。これが1位獲得曲の2曲目です。印象的なイントロからドラマチックな展開の曲で、私も大好きな一曲です。
「Summer Samba(So Nice)」
ウォルター・ワンダレイ盤
ボサノヴァの名曲です。オルガン奏者ウォルター・ワンダレイのインストカバーで1966年26位に入りました。作曲者のマルコス・ヴァーリ盤はチャートインしていませんが、そちらの方が好きです。
「Hot Fun In The Summertime」
スライ・ストーン氏が先日亡くなりました。また一人巨星が去りました。御冥福をお祈りします。これはスライ&ザ・ファミリー・ストーン1969年のヒット、最高位2位でした。訃報のニュースを見ていたら、「Everyday People」などのヒットで知られたと紹介されていました。彼の偉大な業績もニュースになると味気ないです。これはその「Everyday People」の次のシングルヒットです。これまた名曲。
私にとってのスライはスティーヴィー・ワンダー、マーヴィン・ゲイより早くソウルミュージックの垣根をとっぱらった男です。勝手に60年代のモータウンと70年代のスティーヴィーを繋いでいる感覚を持っています。
「In The Summertime」
コレも素敵な曲です。マンゴ・ジェリーが1970年に放ったヒット。最高位3位でした。フックのあるメロディと愛嬌のあるアレンジが素晴らしい。
「Suddenly Last Summer」
これは意外と良いです。1983年9位を記録。モーテルズって今では殆ど話題になりませんが、結構侮れません。ベスト盤は買いですよ。気怠い感じが素敵です。
「Cruel Summer」
エイス・オブ・ベイス盤
ユーロビートに進む前のバナナラマのヒットです。1984年9位。1998年にエイス・オブ・ベイスがカバーして10位でした。一応、2回ランクインしているので、紹介しましたが、バナナラマもエイス・オブ・ベイスもこれが最高ではないと思うので、ベスト盤など聴きましょう。
「Summer Girls」
1999年LFOのヒット曲です。3位まで上がりました。バンドじゃないボーイズグループのLFOです。当時を感じさせる歌詞が面白いです。
「Summer Love」
ジャスティン・ティンバーレイク、2007年のヒットです。1位を連発していた時期の割に最高位6位でした。確かに地味な曲です。
「Summer Sixteen」
2016年ドレイクのヒットです。最高位6位でした。ドレイクは翌年にも「Summer Games」を28位に送り込んでおり、複数の夏歌をヒットさせた唯一のアーティストです。意外ですね。
「Cruel Summer」
これが夏の歌最新ヒットにして、3曲目の1位獲得曲です。2023年のテイラー・スイフトのヒット曲です。これはバナナラマのとは同名異曲です。覚えている方も多いでしょう。
70年分なので、結構紹介しましたが、それでも少ない印象です。大体毎年1曲夏歌が登場という感じで、一番多かったのが1966年の5曲です。もちろんゼロの年もあります。サマー・オブ・ラヴと言われ名作アルバムが登場した1967年は夏歌ヒットありませんでした。また、1990年代は92年から97年まで夏歌ありませんでした。
そう言えば、夏の定番ビーチ・ボーイズは一曲もタイトルに「Summer」がつくヒット曲は無いんですね。「All Summer Long」はアルバムタイトル曲であっても、シングルじゃないのです。そこまで含めたら、やはり、「All Summer Long」が私の夏歌ベストかな。
「All Summer Long」 ビーチ・ボーイズ
結果を見ると、アメリカはクリスマスのようなシーズンイベントとの結びつきはあっても季節そのものを歌に反映させるという意識は日本に比べて薄いようです。日本の感覚は万葉からのDNAなのでしょうか。
それでは、また。
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「プルトニウム」
「混沌(カオス)」