ムー大陸の音楽探検

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洋楽至上主義24〜「Un buco nella sabbia(砂に消えた涙)」

ムー大陸です

 

 

私のお気に入りの洋楽をオススメする洋楽至上主義のコーナーです。今回は、

 

「Un buco nella sabbia(砂に消えた涙)」

 

です。

 

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これは1964年のミーナによるヒット曲です。

英米以外のポップスではフレンチ・ポップスを何度か取り上げましたが、今回はイタリアン・ポップスです。以前から一度イタリアン・ポップスを取り上げたいと思っていました。

1960年代前半日本のポップスはまだ黎明期でした。戦後のジャズ人気からの流れで海外のポップスはそのまま人気でしたし、ある種憧れでした。もちろん、アメリカン・ポップスが中心でしたが、結構広く何でも受け入れていました。フレンチ、イタリアン、ラテンとごった煮状態でした、いや、いい意味で。

ミーナは当時イタリアンを代表するアイドル歌手で人気でした。特に「Tintarella di luna(月影のナポリ)「Ecllise twist(太陽はひとりぼっち)」、そして、本日のテーマ「砂に消えた涙」が有名どころでしょう。

「月影のナポリ

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「太陽はひとりぼっち」

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また、当時はそうした人気の曲を日本人歌手が日本語でカバーするというのが常套手段でした。上記の3曲も各々森山加代子氏、園まり氏、そして、弘田三枝子氏がカバーしていましたから、ミーナの人気が分かると思います。

 

しかし、ビートルズの登場で世界の音楽事情は大きく変わります。日本も同様です。ビートルズは上述の「外国語の日本語カバー」を排除してしまいます。最初は今までのように東京ビートルズなるグループを作ったりして日本語カバーを試みたのですが、「アレ?これは違うぞ」という事になります。結局、日本のポップスはカバーから、楽曲は日本オリジナルだけどスタイルやコンセプトを真似するグループサウンズへ移っていきました。

なので、ミーナはその後日本では人気になることはなく、60年代のアイドルとして記憶されている訳ですが、実は大違いなんです。彼女は母国イタリアではその後もずっと活躍を続け、累計1億5千万枚以上を売り上げたイタリア屈指の偉大な女性シンガーです。今なお84歳にして現役です。

日本でも知られた楽曲で言うと、ダリダとアラン・ドロンがデュエットして世界的ヒットとなった「Paroles Paroles(あまい囁き)」は元々はフレンチではなくイタリアンです。オリジナルの女性パートを歌ったのがミーナでした。

「あまい囁き」

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アップルミュージックには彼女のアルバムが多数アップされていて、その長い活躍を堪能する事が出来ます。彼女の写真が掲載されていますが、アイドル時代の面影はありません。結構怖いです。ミーナなんてよくある名前ですから「砂に消えた涙」のミーナとは別人だと思ったほどです。でも、ちゃんと同曲もアップされています。随分と印象が変わりました。言ってみれば、コニー・フランシスシルヴィ・バルタンが今でも現役って話と一緒ですから、恐れ入るしかありません。

さて、ミーナの有名どころはどれも良い曲です。でも、「砂に消えた涙」がイチオシです。曲は派手なサビがあるとかではないのですが、どこを切ってもキャッチーなメロディです。アレンジは今となっては古臭い部分もありますが、それもレトロ感覚で良しとしましょう。フレンチだと「アイドルを探せ」などに匹敵する名曲と思っています。

歌詞はイタリア語なので、聴いても意味は分かりません。ただ意味が分からない分、言葉が音として響きます。カタカナとして耳に入る音が面白いです。「スコンベレ」「イークァンドー」「ルーナー」「ビアンチェレ」など、日本人にとって結構ゴツイ響きが甘いメロディに乗って、そのアンバランスが楽しいです。これはフレンチにも通じる非英語の外国語ソングを聴く時の醍醐味の一つだと思っています。もちろん、ミーナの歌は素敵なんですが、意外とイタリア語の響きも相まってこぶしが回っているようにも聞こえます。

私は主にミーナのオリジナルばかりを聴いていますが、この歌には上述したように日本語カバーが存在します。英語の歌なら多少カバーはし易いでしょうが、イタリア語はハードル高いです。でも皆んな好きなんです、この歌が、歌いたいんです。なので、大人気です、日本語歌詞。64年当時カバーしたのは上記の如く弘田三枝子氏です。彼女のカバーはちょっと苦手ですね。割と歌い方が元気なんですよね。跳ねているというか、まぁ、彼女らしいのですが。歌詞は悲しい失恋の歌ですから、雰囲気違うと感じています。

弘田三枝子

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実はミーナ自身もこの日本語バージョンに挑戦しています。ただ、これはあまりオススメしません。一度は聴いてみて下さい。そして忘れましょう。ミーナの心意気は買いますが、日本語バージョンは無謀でした。

ミーナ日本語盤

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その後現在に至るまで、黛ジュン氏、伊東ゆかり氏、坂本冬美氏、矢沢永吉氏、桑田佳祐氏、竹内まりや氏など錚々たる面々がジャンルを超えてこの曲を日本語カバーしています。これぞ名曲の証と素直に喜びましょう。どのカバーも各々の個性が出ていますが、一番好きなのは竹内まりや盤でしょうか。オリジナルにかなり寄せています。微妙にこぶしを回してるのもオリジナルを意識してわざとでしょう。マニアックですね、竹内氏は。

 

竹内まりや

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一通りカバーを聴いたら、やはり、ミーナのオリジナルに戻って来ましょう。あ、もちろん、イタリア語の方です。

それでは、また。

 

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新曲公開しました!是非聴いて下さい。

Fantastic Future

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「あやかし」

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「I Sing」

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