ムー大陸です
今回は昨今話題となったストリートピアノの問題です。音楽ブログらしい話題かなと思いまして、取り上げることにしました。
先般、大阪の商業施設に設置された南港ストリートピアノに関する投稿が話題になりました。投稿はストリートピアノ施設管理者側から利用者に対する注意でした。ストリートピアノで練習はするな、下手クソの練習は周囲の人の迷惑です、という内容でした。確か、「苦音」という表現を使っていました。
この投稿は炎上し、最終的にはピアノが撤去されました。
このピアノはフードコートにあったようで、確かに食事中にピアノの練習を聴かされるのは嫌だという苦情が入る事は考えられます。そもそもの設置場所も問題があると思います。
これ以前にも兵庫県の加古川市でもストリートピアノの利用者のルール違反やマナー違反から設置後半年程度で撤去に至った事象があったと記憶しています。これは駅に設置されていましたから、通り過ぎる事は出来たでしょうが、そうだとしても、仕事で疲れているところにピアノの音が煩わしいと思うなんて人は少なからずいるでしょう。
撤去に至る経緯や理由は必ずしも同じではないと思いますが、主に
①うるさい
②下手くそ
③練習をするな
④長時間使うな
⑤歌うな
などです。
①②③は苦情が来るのでしょう、④はルールやマナーの問題、酔っ払いが弾くなんてのもあったようです。
私は音楽好きですが、ストリートピアノには否定的です。と言うか、ストリートミュージシャン全般に対して否定的です。
一番の問題というより唯一の問題は、
「聴きたくない音楽」
だという事です。
私にとっては、下手くそとか、練習をしている、うるさいとかじゃないんです。聴きたくない時に聴きたくない音楽を聴かされるのが嫌だ、これに尽きます。私は一人での外出時は必ずイヤホンで音楽を聴いています。大抵は聴いた事のない音楽が中心です。新曲あるいはアップルミュージックなどで見つけた知らないアーティストです。疲れている時には知っている曲になったりします。
それがその時私が聴きたい音楽なので、それが聴こえなくなる、もしくは聴こえにくくなるストリートミュージックは、聴きたい音楽を聴く事を邪魔しているに過ぎないのです。BGMならイヤホンでシャットアウト出来るし、生活音はやむなしと思いますが、ストリートミュージシャンはノーですね。
例えば、私が通りかかった時に私の好きなミュージシャンがストリートで偶然サプライズギグをやっていた。どうでしょう?これは嬉しい事ですか?私にとっては騒音です。お金を払って会場に聴きに行くから、今は私が聴きたい音楽を聴かせてくれ、そんな風に思います。
ヨーロッパではストリートピアノなどの文化が根付いている、日本では難しいという意見もあるようです。聴きたくない時に好きじゃない音楽を聴かされる文化を羨ましいとか、素敵だとは思いませんし、日本に根付いて欲しくないです。
また、心に余裕が無いとか、芸術を育む心が足りないなんて言うのも筋違いでしょう。自分のやり方で十分音楽を楽しんでいます。それを邪魔しないでと言っているだけです。
ただ、それは私の音楽の楽しみ方です。
それを他人に押し付けるつもりはありません。なので、本音ではストリートピアノは一切無い方がいいのですが、施設管理者がここにピアノを置くと決めたのなら、それに文句を言いません。余程生活を脅かす騒音なら行政に苦情入れるでしょうが、そうでなければ、何も言いません。南港のようにフードコートにピアノがあるなら、そのフードコートは利用しないし、駅にあるなら、ピアノが無い通路を通るか、それも難しいなら足早に立ち去るしかありません。
施設管理者は何を期待してストリートピアノを置くのでしょう。街の活性化、音楽が流れて街の雰囲気が明るくなる、音楽を通じて演奏者と聴衆の自然な交流が生まれる、などでしょうか。買い物している時に、食事をしている時に思いもよらず素敵な音楽を耳にして幸せな気分になる、そういう事も起こり得ると思います。思いますが、その何倍もの苦情が殺到することは覚悟する必要があると思います。
音楽は魔法じゃありません。誰かにとって素敵な音楽が他の人にとっては無価値であることは普通にある事です。と言うか、だから音楽は自由で素晴らしいのだと思います。また、TPOを弁えないと、無価値どころか害悪にすら簡単になってしまうでしょう。音楽で街を活性化したいと本気で思うなら、賛成派の10倍は登場するであろうアンチを苦情の都度説得していく熱意が必要です。どうせやるならそこまで腹を括ってやらないとやり遂げられないでしょう。
そして、腹を括るなら、ルールは出来るだけ緩くした方がいいです。もちろん、練習OK、歌大歓迎、酔っ払いは歓迎しませんが、ハプニングとして想定して下さい。ルールは独占してはいけないなどの利用者間のそれを徹底すれば充分でしょう。騒音と思えるような演奏が多数で、苦情も来るでしょうが、その際にはプレイヤー側に立って苦情に対応するというスタンスを貫いて下さい。間違っても利用者に「苦音」などと言ってはいけません。そうすれば、時間と共に管理者側の覚悟が伝わるかも知れません。あくまで、そこも「かも」です。ただ、施設管理者側にそこまでの熱意があるかは疑問です。職員にとってもこの上ない負担でしょう。そんな覚悟を求めるのは酷な話だと思います。まぁ、そこまでやるつもりは無いのなら、初めからピアノ置かない方がいいと思います。決して軽い気持ちで置くべきものではないです。
ストリートピアノの問題で、一つ気になる声がありました。住環境の問題などで、家で練習が出来ない人が練習に使っている。それは大切な事だという意見です。そんな人がどれほどいるかは知りませんが、もし、そういうピアニストを援助する意味があるなら、ストリートピアノより練習用ピアノを何処か屋内に設置して、使ってもらえばいいと思います。私もそういう方が目的が明確で有意義だと思います。練習用とストリートピアノ二つを置くと、言い方も変わって来るかも知れません。「練習は練習用ピアノでやって下さい」と言えばいいので。
最後にストリートピアノ系YouTuberについてです。随分と再生回数を伸ばしている一方で、何故か結構嫌われているのですね、彼らは。ストリートピアノの問題に絡めて彼らに対する批判をよく見ました。私は上述の如くストリートミュージシャン全般に対し否定的ですから、そうしたYouTuberについても個人的には迷惑な人たちではありますが、私が行動する範囲に彼らが現れた事がないので、あまり嫌悪感はありません。
彼らはピアノを独占するなどマナーが悪いとの情報もありましたが、確認した訳ではありませんし、そもそもストリートピアノ全否定の私にとっては二の次の話です。また、どこかでロケしたものをYouTubeで流す分には私としては別に何も問題ありません、その時点ではもう録音されたものですから。恐らくは、これみよがしにピアノを弾いている人、そして、それをネタにYouTubeで稼いでいる人への嫉妬という面が大きいのかなと感じました。とは言え、私は彼らの動画見ませんけど。以前、いくつか見たら、既存の有名曲を弾いて賞賛を浴びるというものでしたから、あらためて見る程のものではないと感じそれから見ていません。
このYouTuberに対する意見でも、「そんなに上手くない」という攻撃と「上手い人しか弾いちゃダメって雰囲気になる」という批判がありました。つまり、下手くそなピアノは聴きたくないという人、上手い人だけのものじゃないという人がいます。ストリートピアノに対する捉え方が真逆です。これだけ人によって違うのですから、ある人の絶賛も別の人の苦情に繋がる事は当然でしょう。ですから、繰り返しになりますが、施設管理者の方々は、もしストリートピアノで街の活性化を図りたいと思うなら、心底それを望んで、何があっても辿り着こうとする覚悟でやって下さい。そうでないなら、最初からやらない方がいいでしょう。ストリートピアノ全否定の私としてはその方が好都合ですが。
それでは、また。
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