ムー大陸の音楽探検

ボカロP・ムー大陸が紹介する音楽のアレやコレや

007シリーズの主題歌たちの成績表③

ムー大陸です

 

 

前回、前々回に続き歴代007シリーズの主題歌を、世界最大の音楽マーケット米国におけるヒットチャートのアクションから追いかけていこうと思います。今回が最終回です。

前回は第18作目まで振り返りました。今回は19作目から最新25作目まで。

 

19.「007/ワールド・イズ・ノット・イナフ」(1999年)

ここ数作ベテランシンガー起用が続き、ヒットも遠のいていました。だが、本作ではロックバンドのガービッジを起用。随分と思い切りました。ただ、ちょっと極端でした。ガービッジは当時まだそこまで人気じゃありませんでしたから。結果、主題歌は「The World Is Not Enough」はヒットしませんでした。チャートインも無し。バンド本来のサウンドから随分と映画寄りでしたが、結構私は好きでした。こういう線をもうちょい人気バンドでやればヒットに繋がるかも知れません。

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20.「007/ダイ・アナザー・デイ」(2002年)

記念すべき20作目だからでしょうか、主題歌「Die Another Day」にはマドンナが起用されました。旬ではありませんが世界のスーパースターですし、依然として人気でした。結果、米国ビルボードで最高位8位を記録します。デュラン・デュラン以来英米でチャートインを果たしました。やはり、アーティストの人気の影響は大きいですね。マドンナは脇で出演もしました。ただ、この曲、ミックスの問題なのか、マドンナの声っぽくないんです。あまり好みじゃありません。

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21.「007/カジノ・ロワイヤル」(2006年)

主題歌「You Know My Name」を歌ったのはクリス・コーネルでした。彼は素晴らしいシンガーで、抜擢は悪くないですが、商業ベースでは力不足でした。米国ビルボードでは81位にとどまりました。映画タイトルと同じにしなくて正解でした。結構、好きです、オープニングカッコいいと思います。

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22.「007/慰めの報酬」(2008年)

本作の主題歌は初のデュエットです。考えてみれば、22作目で初です。もう少し前に思いついても良かった。アリシア・キーズとジャック・ホワイトです。サウンドはかなりジャック・ホワイトに寄った印象です。歴代主題歌でも好きな方ですけど、007シリーズ感は薄いか。残念ながら、ネームヴァリューはそこまでではなく、米国ビルボードで最高位81位に終わりました。

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23.「007/スカイフォール」(2012年)

2011年「Rolling In The Deep」で米国ビルボードで年間1位を獲得したアデルが起用されました。彼女は当代きっての実力派シンガー、その上、旬です。主題歌「Skyfall」は米国ビルボードで最高位8位、英米でヒットしました。当然でしょう。彼女は歌が上手い、この主題歌も最高だとの評価を聞きます。映画自体も調子良かったですし。ただ、当時の彼女だったらもっと売れたと思います。それは曲が今ひとつだということを意味していると思うのですが、いかがでしょう。

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24.「007 スペクター」(2015年)

主題歌は映画タイトルと異なる「Writing's On The Wall」です。サム・スミスが歌いました。イギリスではシリーズ史上初の1位を獲得しましたが、米国では最高71位とヒットしませんでした。サム・スミスが大きくブレイクした2014年の翌年ですから、もう少しヒットしてもおかしくありませんでした。ただ、楽曲が普通のバラッドでフックが弱いし、一方で007シリーズ感も少ないという中途半端な感じでした。

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25.「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」(2021年)

今のところシリーズ最新作です。もう4年前ですね。主題歌はビリー・アイリッシュです。「No Time To Die」は英米でヒットし、イギリスでは1位になりましたが、アメリカでは最高位16位と今ひとつでした。彼女は音楽界の期待の新星ですが、今に至るまで、意外とチャートアクションは良くないんです。と言うか1位が取れないんです。ややポップさに欠けるからでしょうか。個人的にはあまり映画と合ってない気がしました。

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最近は映画自体の制作費用なども大きくなり、主題歌も話題の最新アーティストに依頼する傾向が強まりました。それでも必ずヒットするという訳ではなく、難しさがあります。

①旬のアーティストを使う

②楽曲自体アーティストに寄せる

③ほんの少し007シリーズを感じさせる

ここら辺が必要なんですが、90年代以前は①②をしっかりやっていなかったために売れなかった面がありました。

ただ、最近はそれをやっても米国でヒットに結びつきにくいです。また、イギリス発だから、アメリカでは売れにくい面はあると思いますが、主題歌にアメリカ人を起用しても売れないこともあります。映画関係の主題歌賞などは獲得し一定に評価は受けていますが、一般大衆の心を広く掴むには至っていない様です。

 

思ったほどヒットが出ない理由、難しいですが、個人的には「James Bond Theme」にあるのではないかと思っています。

James Bond Theme」は、第1作のテーマのみならず、その後もシリーズ全体のテーマとして今尚君臨しており、映画の良い場面で度々使用されます。個々の主題歌以上に圧倒的に効果的に使われています。結局、映画が終わってみれば、主題歌は印象に残らず、「James Bond Theme」だけが頭に響くのです。

例えば、日本の「男はつらいよ」シリーズは一つの主題歌で通しています。あのイントロを聴くと、「ああ、寅さん」と思うのです。仮にあのシリーズに作品毎のエンディングテーマを制作したとしても、「ああ、寅さん」を覆すのは非常に困難です。

同様に「James Bond Theme」にも魔力があるのです。あの曲がかかるやいなや、「ああ、ボンド」と思います。その中で別の主題歌を印象付けるのは至難の業です。余程の名曲なら何とかなるでしょうが、残念ながら歴代主題歌にそこまでの曲はない、と言うか、今ひとつの曲が殆どです。まぁ、すみません、あくまで個人的な仮説です。

 

ちなみに私のシリーズ史上最高の主題歌はウィングスの「Live And Let Die」ですね。ポール・マッカートニーファンなので、贔屓もあります、明確に。

駆け足で振り返ったので、不足する点も多いでしょう。評価がおかしいと思う人もいるでしょう。そこは個人的趣味とお許し下さい。

それでは、また。

 

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