ムー大陸の音楽探検

ボカロP・ムー大陸が紹介する音楽のアレやコレや

007シリーズの主題歌たちの成績表①

ムー大陸です

 

 

今回はタイトルの通り、映画007シリーズの歴代主題歌を米国ビルボードのチャートアクションから振り返るというものです。

007シリーズはイギリス情報機関のスパイ、ジェームス・ボンドの活躍を描く小説です。ここではその映像化作品のアクション映画について話をします。60年代以降不定期に作品が連なり、今では25作に及び、大人気のシリーズです。海外ではジェームズ・ボンドシリーズと呼ぶようです。これに関しては007シリーズという日本の呼称もイケてると思っています。

 

大人気のシリーズですから、その主題歌は常に大ヒットと思われるかも知れませんが、意外とそうでもないのです。007シリーズの主題歌だったら、何でもヒットする、いや、そんな甘い世界じゃありません。人気映画の主題歌とは言え、ヒットさせるにはその為の努力、準備が必要です。あらかじめ言っておきますが、映画の中でどれくらいカッコよく使われたかという視点は他の方に任せます。あくまでチャートアクション第一です。そこら辺を踏まえて、主題歌を追いかけていきましょう。シリーズが25作あるということは主題歌も25曲です。駆け足になりますが、1曲ずついきます。

 

1.「007は殺しの番号」(1962年)

記念すべき第1作です。原題は「Dr.No」です。邦題も後に「007/ドクター・ノオ」になりました。何故かノーではなくノオ。

主題歌は御馴染みの「Janes Bond Theme」です。モンティ・ノーマン作曲、ジョン・バリー編曲の不滅の名曲ですね。これをチャートで語るのは野暮と承知ですが、お許し下さい。

この名曲、イギリスではそこそこヒットしましたが、アメリカでは無風でした。インストですから、仕方ないです。第1作で知名度もまだまだでしたので。でも、最初にもかかわらず、アメリカでサントラアルバムがヒットしています。それはこの曲の力だと思います。シングルよりサントラで聴きたいと思いませんか?

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2.「007/危機一発」(1963年)

今では「007/ロシアより愛をこめて」と改題。そちらの方が有名ですね。マット・モンローが歌う主題歌も「From Russia With Love」、これまたイギリスでは中ヒット、アメリカではヒットせず。何と言いますか、古式ゆかしい映画主題歌と言った風情ですが、メロディにフックがありません。ところが、日本では大ヒットでした。西洋への憧れでしょうか?

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3.「007/ゴールドフィンガー」(1964年)

シリーズ初期の傑作です。シャーリー・バッシーの歌う主題歌は前作同様古臭いですが、歌い出しから強烈なフックがありますね。また、途中で「James Bond Theme」のメロに展開するのも心憎いです。シリーズの知名度が上がり、何より映画の内容が素晴らしかったのもあって、米国で大ヒットしました。ビルボードでは8位まで上がりました。シリーズ初のチャートインです。サントラはアルバムチャート1位獲得です、シリーズ唯一です。この第3作は色んな意味でシリーズの基礎を固めました。

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4.「007/サンダーボール作戦」(1965年)

前作が映画、主題歌共に大ヒットしたことから、同じ路線です。ただ、トム・ジョーンズの主題歌は映画ほどはヒットしませんでした。米国ビルボードで25位という中ヒットです。基本的に曲が古臭いまま、音楽的な面白さはありません。トム・ジョーンズの熱唱は素晴らしいですが、多少くどいです。

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5.「007は二度死ぬ」(1967年)

本作は日本を舞台にしています。ジェームス・ボンドが日本で大活躍です。主題歌はナンシー・シナトラでしたが、何故かアメリカではシングルのB面として発表され、ビルボード最高位44位に終わっています。あまり盛り上がらないバラッドだと思っています。当時人気のナンシー・シナトラとは言え、A面でもそんなにヒットしなかったと思います。

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6.「女王陛下の007」(1969年)

この映画の主題歌はジョン・バリーのインスト「On Her Majesty's Secret Service(女王陛下の007)」です。そのタイトルで主題歌が書けなかったという事らしいです。挿入歌としてルイ・アームストロングの歌う「We Have All The Time In The World(愛はすべてを越えて)」が使われています。サッチモの歌はさすがですが、007を感じません。牧歌的でメロも弱いです。結局、主題歌、挿入歌両方ヒットしませんでした。

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7.「007/ダイアモンドは永遠に」(1971年)

主題歌「Diamonds Are Forever(ダイアモンドは永遠に)」には「Goldfinger」を歌ったシャーリー・バッシー起用です。ストーリー的にも同作と繋がりがあるのと、もう一度ヒットさせようという思いでしょうか。ただ、相変わらず特徴の薄いバラッドです。ビルボードでは最高位57位でした。

制作側に007シリーズの主題歌はこうあるべきという思いが強くあるのかも知れません。もちろん、映画の中でどう使われるかが優先でしょうし、音楽的な冒険や新しいサウンドを求めている訳ではないのです。その為、同傾向の作品が続きヒットに結びつきにくいのです。

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8.「007/死ぬのは奴らだ」(1973年)

ボンド役が変わったからか、一気に主題歌の傾向も変わりました。ポール・マッカートニー率いるウィングスを抜擢、主題歌「Live And Let Die(死ぬのは奴らだ)」は、従来の一昔前のディナーショーが似合う楽曲ではなく、シンフォニックでありながら激しいロックへ移行しました。それでいて007シリーズの雰囲気を残しているのは、さすがポールです。ビルボードでは最高位2位。シリーズで初めて英米両方でTOP10入りしました。ポールの人気もあるでしょうが、やはり、従来の主題歌が古臭いため売れなかったというのが実際のところではと思いたくなります。

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9.「007/黄金銃を持つ男」(1974年)

前作で音楽的な転換が図られたと思いましたが、本作では後退。主題歌「The Man With The Golden Gun(黄金銃を持つ男)」は過去の主題歌のようなバラッドよりは激しいですが、サウンドは元に戻ってしまいました。イギリスではヒットしましたが、アメリカではチャートイン出来ませんでした。主題歌を歌ったルルは既に旬とは言えないシンガーで、母国イギリスでは通用してもアメリカでは苦戦を強いられました。

また、映画と主題歌のタイトルを同じにすると、時に荒唐無稽な歌にならざるを得なくなります。「黄金銃を持つ男」という歌はどうしても活劇的なニュアンスが入りますから。そこも見直しを迫られて来ます。

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ここまで、9作見てきました。

その内、アメリカでTOP10に入ったのは2曲だけです。「Goldfinger」は正に007シリーズの主題歌然とした作品で、これがチャートインしたのは、このシリーズの主題歌が音楽として受け入れられたと考えています。ただ、それと同じ事は通用しないのです。パターン読まれるし、飽きられるし。残念ながら、その後工夫無く同じ傾向の曲を続け過ぎました。

そこからロックへ舵を切った「Live And Let Die 」は見事でした。しかし、それはポール・マッカートニーの力量によるものだった面が強いです。シリーズ開始から10年を超えましたが、主題歌は意外と結構暗中模索の状態だと感じます。

次回は10作目からです。

それでは、また。

 

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