ムー大陸の音楽探検

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映画「仕掛人・藤枝梅安」を観ました

ムー大陸です

 

 

本日はタイトル通り、

映画「仕掛人・藤枝梅安」を観たという話です。2023年に公開された映画です。監督は河毛俊策氏、トレンディドラマで名を馳せたテレビの演出家です。主演は豊川悦司氏です。公開から随分経って今更ではありますが、Amazonプライムでの配信で観たので、このタイミングとなりました。ご容赦下さい。

予告編

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私の公開している楽曲「葬送無用」は必殺シリーズに対する熱いオマージュです。私は必殺シリーズが大好きなんです。池波正太郎氏の「仕掛人・藤枝梅安」はその必殺シリーズの第一作「必殺仕掛人」の原作でもあります。

この映画より前にも藤枝梅安モノの映画は4作品作られています。その内3作は「必殺仕掛人」の映画として作られたものです。「必殺仕掛人」はあくまで必殺を掲げていますから、テレビシリーズの劇場版の位置付けです。原作とは登場人物が異なります。「必殺仕掛人」は「仕掛人・藤枝梅安」に加え、同じ池波正太郎氏の短編「殺しの掟」を原作としています。従って、その主人公である西村佐内が登場し、藤枝梅安とチームを組むことになります。ストーリー的には「殺しの掟」の方がベースになっているため、あくまで主演は西村佐内を演じた林与一氏となっています。

それに対し、原作「仕掛人・藤枝梅安」に忠実に映画化すると、当然、藤枝梅安が主人公であり、相棒として彦次郎と言う仕掛人が登場します。そのような映画化は過去1作、1981年「仕掛人梅安」という映画だけです。ですから、今回は池波原作の忠実な映画化としては2回目となります。

必殺シリーズ好きの私としては似て非なるものなのは重々承知しながらも、やはり梅安の姿を観たくなるのです。では、それを観てどう思ったか?こっから先は思い切りネタバレありますので、ご承知おき下さい。

 

先ず、良いところから話しましょう。

何よりも素晴らしいのは殺しのシーンです。必殺シリーズの殺しは活劇です。あの素敵なテーマ曲が鳴って悪党をカッコよく屠る。それに対して、この映画の殺しのシーンは正に暗殺、静かな殺しです。梅安は表の顔は針医者です。殺しの技も針です。本気で病死に見せる、つまり後で検死があった時に医師が病死と判断する暗殺を描いているし、それを見事に示していました。彦次郎の毒針も同様でした。

ただ、一方で、ストーリーの方は全く酷いものです。

基本的には「おんなごろし」という原作です。最終的には梅安が生き別れた妹を殺すという結末です。要するに妹もヤクザな道を歩んで来たという事です。その偶然は許しましょう、これを認めないと話が進みませんから。ただ、その生き別れた妹は、彦次郎が昔いた盗賊団の頭の娘になっていたという偶然。梅安がかつて殺した料亭の女将の後に女将になったのが妹とという偶然。他にも数え切れないくらいの偶然が重なり合ってストーリーは成立しています。

そんなストーリーを象徴するような展開が最後に訪れます。訳あって梅安と彦次郎は京都へ向かいます。その道中、彦次郎はかつて自分の妻子を殺した浪人者を見かけます。「あの侍は俺の女房と子供の仇だ」と彦次郎は言い、浪人の後を追い、梅安も共に行きます。その仇討ちがパート2のメインストーリーになるにでしょう。探してもいないのに旅先で見つかる。さすがにそんな偶然ありますか?とにかく全編偶然の積み重ねで辟易としました。パート2は観なくてもいいとさえ思いました。

 

音楽ブログなので、音楽にも触れておきます。

音楽担当は川井憲次氏です。劇伴のプロ、息の長い売れっ子です。今回のサウンドトラックも「活劇でない仕掛人」に合っていました。

ただ、雰囲気は合っているとは言え、そこは何となくという感じです。劇中印象的に使われる「Red Moon」という女性のスキャット仕掛人なのかと考えると、他のドラマでも合ってしまいそうな無難な出来だと思いました。しっとり落ち着いた雰囲気の作品であれば、ジャンルを問わず大体ハマるような汎用性の高い劇伴です。それはそれで凄いけど。

結論として、私としてはあまり人に勧められるような映画ではないかなと思います。正直、無料配信で良かったと思いました。好きな方には申し訳ありません。

それでは、また。

 

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