ムー大陸です
タイトルにありますように、
映画「こいつで、今夜もイート・イット アル・ヤンコビック物語」
を観ました。
予告編
ミュージシャン、アル・ヤンコビックの半生を描いた伝記映画で、監督は「ダイ・ハード」のエリック・アペル、主演は「ハリー・ポッター」シリーズでお馴染みのダニエル・ラドクリフです。アル・ヤンコビック本人も脚本に参加しているとのこと。2022年の作品です。
今の日本で、アル・ヤンコビックはどれ位知名度があるのでしょう?普通に「アル・ヤンコビック物語」というタイトルにすると、「それ誰?」となりそうなので、タイトルに「今夜もイート・イット」を盛り込み、マイケル・ジャクソンの「Beat It(今夜はビート・イット)の替え歌「Eat It (今夜もイート・イット)」を歌った男だよ、覚えてる?知ってる?という感じが見て取れます。
「Eat It」
そうです、アル・ヤンコビック、正式にはウィアード・アル・ヤンコヴィックは替え歌を生業とするシンガーです。コミック・ソングの一種で、大ヒット曲を元ネタにしてその歌詞だけを替えるスタイルです。日本にはいないですね、そういうの。アメリカは結構受け入れていて、多くはないですが、替え歌シンガーがいます。「Born In East La」(「Born In The U.S.A」の替え歌)を歌ったチーチ&チョンとか。
その中でもウィアード・アルはトップです。替え歌でTOP10ヒット1曲、TOP40ヒット4曲っていうのは立派な成績です。
日本ではマイケルのパロディで一時的に人気を獲得したコメディアンと思われがちですが、その後、10年に1曲のペースでTOP40ヒットを出している息の長いシンガーです。
その唯一のTOP10ヒットは2006年に9位を記録したカミリオネア「Rodin'」の替え歌「White & Nerdy」です。ただ、これはアメリカ国内ではヒットしましたが、彼を世界的に有名にしたのは、1984年に12位まで上がった上述の「Eat It」でしょう。衣装、セット何から何までコピーしたMVは大人気となりました。
「White & Nerdy」
まぁ、彼の替え歌がそんなに面白いのかと聞かれると、そこは微妙で、腹を抱えて笑うようなシロモノではありません。子供がやるような替え歌を大人が真剣にやっている可笑しさと、ディテールのこだわりみたいなちょっとした面白さですかね。
さて、肝心の映画の方も彼の替え歌同様微妙なんです。ネタバレありますので、これから観たいという方はご遠慮下さい。
映画は伝記映画らしく彼の少年時代から始まります。彼はその頃からお笑い好きで、替え歌も作っていました。しかし、両親は厳格でそうしたものに理解がありません。訳あって父親に内緒で購入したアコーディオンをこよなく愛し、クローゼットで練習をしていました。彼はポルカの名手でした。
しかし、それが父親にばれ、アコーディオンを破壊され、親子は決定的に決裂、家を出て音楽の道を進みます。ルームシェアの仲間たちの勧めで彼はラジオ番組に彼の替え歌「My Bologna(マイ・ボローニャ)」=ナックの「My Sharona(マイシャローナ)」を投稿すると話題になり、プロの道が開けます。
ここら辺まではミュージシャン伝記モノにある親子の葛藤や友情、そして、サクセスと全て詰まっている感があり、楽しく観れます。ところが、その後世界的人気を掴む描写となるはずの「Eat It」からストーリーは激変。先ず何よりも、この映画においては「Eat It」は彼のオリジナルになっています。替え歌ではなく。マイケル・ジャクソンが彼のパロディをしたことになっています。彼はそれこそマイケル並みのスーパースターとなり、その上、マドンナと恋人同士に。その後は書くのが面倒くさくなるような荒唐無稽な陰謀とアクションで彼は命まで狙われます。
そうです、彼は彼の伝記映画までもお笑いにしてファンを煙に巻いたのです。そこが大して面白くないところも彼らしいです。
ただ、そうなると、事実に沿っていたと感じた前半部分も実は全く違うのではと思えて来ます。あまりにも父親のキャラがわざとらしいし、ミュージシャン伝記映画あるあるな展開過ぎるので。という訳で、伝記映画としては全く信用ならないものになりました。彼曰く、「どんなミュージシャンの伝記映画でも、多少事実と違う部分はある。これもその内だ」との事です。
自身のストーリーまでもネタにする彼を面白いと思うべきか、それとも、しっかりとした伝記映画を観たかったのにと思うか、と問えば、私は後者なので、ガッカリした部分は大きいです。
ただ、一点、分かった事があります。
私は彼のベスト盤を随分前に入手したんです、それも二枚組。ヒット曲の替え歌だから、知っている曲が多いので聴きやすいのです。アルバムには替え歌に混ざってポルカのメドレーが入っていました。それ自体が何かの冗談なのか、どういう意味なのか分からず、かと言って調べようとも思わなかったので、今回ようやくその意味が分かりました。
「Polka Face」
少なくとも彼の音楽の原点がポルカ・アコーディオンだというのは事実でしょう、多分。
それでは、また。
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