ムー大陸です
私のお気に入り洋楽を紹介する洋楽至上主義のコーナーです。20回目の今回は、
「Have You Never Been Mellow(そよ風の誘惑)」
です。
1975年のオリビア・ニュートン=ジョンのヒット曲です。オリビア・ニュートン=ジョンは70年代前半から80年代前半の約10年間活躍した女性シンガー。元々はカントリーシンガーでしたが、売れてからはより広くポップシンガーへと転身しました。丁度、テイラー・スイフトのような感じでしょうか。
ただ、オリビアの場合、かなりアイドル的要素が強かったと思います。キュートなルックスと優しい声でティーンの心を掴みました。以前、このブログでアイドルの歌唱力についてお話しした際、アメリカにはアイドル歌手が存在しないと書きました。アメリカで10代の若者が歌を歌って人気者になるのは、天才的な若者が登場することを意味します。お人形さんのようなアイドルが10代でデビューして、ティーンアイドルになるというのは、50年代ならそれも通用したかも知れませんが、基本あり得ません。
そんな中、オリビアはそこのバランスを絶妙に保っていました。デビュー時は23歳、この曲がヒットした頃は27歳ですから、ティーンではありませんが、ルックス的には充分アイドルとしていけてました。現に1978年の映画「グリース」では、30歳にして女子高生役をこなしていましたから。
そんなアメリカ音楽界にはあり得ないアイドルを見せてくれた彼女の歌は評論筋には大変評判の悪いものであったのは想像に難くありません。デビュー曲がボブ・ディランのカバー「If Not For You」だったのも彼らを刺激したかも知れません。「歓楽に飽きたように解釈して歌っている」と痛烈に批判していました。
「If Not For You」
彼女の歌唱力は日本のアイドルのように音が取れないとかそういうレベルではありません。声を聴けばすぐ彼女だと分かる個性もあります。ただ、マーケットで大量に消費されるお手軽な音楽と攻撃され、「ささやくようなファッションモデルの声」、要は声量が無いなどと揶揄されました。
しかし、「Have You Never Been Mellow」を歌った当時でさえ、ライブでは見事に歌いこなしています、声も充分出ています。マーケットで大量に消費されるのは簡単ではありません。魅力が必要なんです。アイドル的存在として10年ショービズ界で売れ続けたのはルックス、歌唱力、楽曲が高いレベルでまとまっているからです。評論筋の悪評を跳ね返し、長く残って欲しいので、ここで強く推したいと思い取り上げました。
「Have You Never Been Mellow」ライブバージョン
一貫して彼女の音楽的ブレインはジョン・ファーラーです。彼女のヒット曲の多くを手掛けています。「Have You Never Been Mellow」も彼の作品です。前作シングル「I Honestly Love You(愛の告白)」で米国ビルボードチャートで1位を獲得、この曲も連続して1位に輝き、トップスターの地位を盤石にしました。カントリーの香りを残した美しいメロディ、当時のオリビアにピッタリです。歌詞も素敵です。あくせくして苦しそうな人に「優しい気持ちになった事があるでしょう?」「音楽を聴いて幸せに感じた事があるでしょう?」と問いかけ、それを思い出してという内容です。歌詞もオリビアの優しい声とベストマッチです。残念ながら「そよ風の誘惑」という邦題は的外れであると分かって頂けると思います。
「I Honestly Love You」
1975年に人気を確立した彼女は、この後2度ほど人気のピークを迎えます。次は1978年から始まるミュージカル映画出演です。映画「グリース」では、ディスコブームの寵児ジョン・トラボルタと共演、同映画からは彼とのデュエット「You Are The One That I Want(恋のデュエット)」が、続く映画「ザナドゥ」からは「Magic」が全米1位になっています。どちらも名曲ですね。2つの映画からは他にもいくつかヒット楽曲出ています。「You Are The One That I Want 」は個人的には彼女の最高傑作だと思っています。デュエットなので、今回タイトルにはしませんでしたが。
「You Are The One That I Want 」
「Magic」
そして、3度目のピーク。82年にアルバム「Phisical(虹色の扉)」を発表、アルバムタイトル曲が10週に渡り全米チャート1位となり、年間でも1位となりました。直訳すると、「肉体的になりましょう」という歌詞です。アイドルのオリビアがやや過激な内容を歌って話題になりました。
「Phisical」
80年代中頃から会社経営や慈善活動に注力するようになり、表舞台からは消えてしまいます。そちらの情熱が勝ったのか、アイドル的存在として限界を感じたか、彼女は老いる前に活動を縮小した印象がありました。なので、積極的に近年のライブ映像とかを見ない限り、割と永遠のアイドル感が強いですね。
今回、「Have You Never Been Mellow」を取り上げましたが、1位獲得した5曲は全て貼っておきます。名曲揃いです。ベスト盤は必携です。
それでは、また。
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「飛べ! ワタシ 飛べ!」
「カラキリクルコロ」