ムー大陸の音楽探検

ボカロP・ムー大陸が紹介する音楽のアレやコレや

プログレッシブ・ロックは本当にプログレか?

ムー大陸です

 

 

今日のテーマはタイトルの通り、

 

 

プログレッシブ・ロック

 

 

についてです。

 

プログレッシブ・ロックは1970年代前半に大きな潮流の一つとなったロックのムーブメントです。プログレッシブとは「進歩的」「発展的」という意味です。何に対して「進歩的」なのか?と考えれば、恐らく、それは従来のロックに対してということになるでしょう。プログレは1960年代後半に始まったムーブメントです。それまでの単なる子供向けのポップス、流行っては消えて行く泡のような存在から、人の心に残るもっと大きなものへ昇華する、それを「進歩的」と呼んだかも知れません。つまりは、ビートルズが「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band 」でやろうとした事とほぼ同じでしょう。ロックの新しい地平、可能性を探るということ。

 

ただ、やり方は随分と異なります。このプログレッシブ・ロックの特徴は、

①アルバム重視 コンセプト重視

②曲が長い 大作主義

③インストが多い ソロが長い

④曲が複雑 

⑤クラシックやジャズとの融合

⑥最新の電子楽器を使う

などです。

 

そして、代表的なバンドと言えば、キング・クリムゾンピンク・フロイド、イエスジェネシスELPなど、これらを総称してプログレ5大バンドと呼びます。私はこれらのバンドが大好きです。

 

ただ、5大バンドもポップな面があります。私はそういう彼らが好きなんです。例えば、イエスならば、名曲「Owner Of A Lonely Heart」や「Leave It」支持します。

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彼らみたいな実力派がしっかりポップすると良いんですよね。でも、70年代の名盤とされる「Close To The Edge(危機)」は苦手。

もっと言うと、「Roundabout」好きだけど、アルバム「Fragile(こわれもの)」は弱いです。

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キング・クリムゾンの「21st Century Schizoid Man」大好きです、最高!、でも、アルバム「The Curt Of Crimson King(クリムゾン・キングの宮殿)」はそれほどでも。

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ピンク・フロイドの「Another Brick In The Wall」いいなぁ、アルバム「The Wall」は重いけど。「Money」も好き。アルバム「Dark Side Of The Moon(狂気)」は疲れるけど。

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他のバンドについてもそんな感じです。コアなプログレファンには目くじら立てて怒られるでしょうね。何も分かっていないと。

 

はい、そうです。つまり、私はプログレ5大バンド大好きですけど、プログレッシブ・ロックが好きではないのです。それは何故か?上記のプログレッシブ・ロックの特徴、正にこれが苦痛だからです。

 

もう一度見て下さい、①のアルバム重視、コンセプト重視はいいでしょう。プログレに限ったことではありません。問題は②③④です。曲が長くて複雑。インストが多く、歌があったとしてもソロが長い。つまり、これは演奏技術重視の姿勢です。併せて3分程度のポップスとの差別化であり、ビートルズのような一世代前との差別化でもあるでしょう。ビートルズは何でもやって来ましたが、長々とソロをやるイメージはありませんから。

そんな彼らの曲は10分超えも当たり前、それを見事なテクニックで演奏します。ただね、10分、20分あるその曲が隅から隅まで美しいのかと問われれば、全くそんな事は無い訳で、つまり、もっと短くて充分なんじゃないかと私には思えて仕方がないのです。

彼らは何故そんなに長尺にこだわるのでしょう。それが⑤です。クラシックやジャズの影響です。プログレバンドにも色々あります。ソフト・マシーンなんかのようにモダンジャズの影響大のバンドもいますが、5大バンドはやはりクラシックの影響が大きいと思います。そうした音楽的素養もあって、そういう方向性を目指すのでしょう。ただ、どうですか?単純に楽器の技術的な面、あるいは楽曲の音楽的緻密さなどは、クラシックのそれに比べようもない程差があると思います。むしろ、それはコンプレックスの裏返しに感じてしまう。第一「進歩的」と銘打って「古典」に回帰っておかしくないですか?私たち普通にクラシックだって聴ける訳ですし。

そして、⑥、楽器は最新の電子楽器。クラシックそのものではなく、プログレを聴く一つの意味ではあります。

つまり、クラシックを気取って、長尺の難しい曲やソロを最新の音色で弾く、それだけです。アルバムのコンセプトはありますが、それほど明快に音楽とテーマがマッチしていません、何となく感じるだけです。

 

正直、私にはこれのどこが「進歩的」なのか理解に苦しむのです。例えば、ロックの新しい地平へ向けてブライアン・ウィルソンが作ったアルバム「Smile」。あそこには長尺はありません。でも、メロディの展開が従来のロックと比べて異質ではないだろうか?「Wonderful」、どうしてこんなメロディ書けるのか?むしろ、そこに「進歩」を感じます。

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つまり、「進歩的」「発展的」なロックとは「難しい」や「複雑」である必要はないのです、ましてや「長い」や「歌が無い」などは無関係。どこかに「新しい」があれば、それでいいのです。

 

もちろん、ロックの名盤に数えられるプログレバンドのアルバムはどれも聴きましたよ。でも、あれを一度も素晴らしいと思った事がありません。ファンの方には申し訳ないですが。

でも、プログレバンドは5大バンド以外も好きです。ムーディー・ブルースシン・リジィとか。でも、私は彼らのポップな面がいいところだと思うんだよね。

それでは、また。

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「カラキリクルコロ」

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