ムー大陸です
化粧品CMの世界~資生堂VSカネボウ10年戦争の2回目です。
前回は両社のCMソングが大ヒットした1978年の夏のキャンペーンまで話しました。従って、今回は1978年秋からスタートです。ただ、年4回あるキャンペーンを毎年追いかけていくのは多すぎるので、音楽ブログらしく年毎にヒットに至ったキャンペーンを中心に取り上げたいと思います。
1978年
秋 資生堂「君のひとみは10000ボルト」
この年、夏はいい勝負でしたが、その後秋冬は資生堂圧勝でした。もちろん、この頃アリスは人気でしたが、ここで堀内氏のソロというのもキャンペーンの発掘精神のようなものを感じます。
1979年
夏 資生堂「燃えろいい女」ツイスト
秋 カネボウ「セクシャルバイオレットNo.1」
桑名正博
CM動画無しです。
カネボウ優勢でした。楽曲的にもカネボウの2曲は名曲ですね。桑名正博氏の起用も大胆です。資生堂の春は映画「ベルサイユのばら」とのコラボでした。たまに映画とのコラボをするんですが、音楽的にはあまり上手く行かない事が多いようです。この年ポーラ化粧品のCMソングで「私のハートはストップモーション」がヒットしました。
1980年
互角ですね。両社譲らず。特に春の激突は良いですね。どちらもいい曲です。この年は一般的には資生堂、個人的にはややカネボウか。
1981年
秋 カネボウ「キッスは目にして」
ザ・ヴィーナス
冬 資生堂「A面で恋をして」
ヒットしたのはカネボウですが、個人的には資生堂かな。どちらも人選がいいですね。ザ・ヴィーナスはこの曲で有名になったくらいですから、大抜擢だったはず。よくぞ選んだと褒めたいです。
1982年
春 資生堂「い・け・な・いルージュマジッ
CM動画無しです。
春 カネボウ「浮気な、パレットキャット」
資生堂の春いいですが、1982年全体ではカネボウ圧勝です。相変わらずアーティストの選考にも進取の精神を感じます。実はコーセー化粧品の春はザ・タイガース「色つきの女でいてくれよ」でした。他のメーカーからもヒット曲が出るようになってます。
1983年
夏 資生堂「め組のひと」ラッツ&スター
秋 資生堂「恋は、ご多忙申し上げます」
CM動画無しです。
いい勝負でした、特に夏は。何とか資生堂が前年のリベンジを果たしたでしょうか。個人的には藤村美樹氏推します。
この年くらいまでの約5年間がこの化粧品キャンペーンの絶頂期ではないでしょうか。フォーク、ロック、アイドル、歌謡曲色んなジャンルから多種多様なヒット曲が生まれています。特に今売れている人をただ使うという発想ではありません。意外なコラボ、微妙な人選も少なくない。そこには単に人気者に頼るキャンペーンじゃないという意気込みを感じます。また、モデルを務めた女性たちは後に女優として成功するケースも増え、もはや、単なる化粧品のCMの域を超えて、芸能界にとって欠くことの出来ない、ある意味目指すべきものになって来ました。
これがずっと続くかと思われましたが、この後、色々変化が訪れます。
それは次回。
それでは、また。
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「カラキリクルコロ」
「下剋上」
「春に死のう」