ムー大陸の音楽探検

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アニソン魂13〜「ルパン三世のテーマ」

ムー大陸です

 

 

私のオススメのアニメソングを紹介するアニソン魂のコーナーです。今回はアニソン定番のこの曲、

 

 

ルパン三世のテーマ」

 

 

です。

 

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皆さん良くご存知のこの曲を今更勧めてどうする?というところはありますが、今回はあくまでも、アニソンという観点、つまりヴォーカル付きバージョンに絞ってお話ししたいと思います。

 

以前「ゲゲゲの鬼太郎」の主題歌について取り上げた時、6回のアニメ化に際して主題歌の地位を譲らなかったと書きました。この「ルパン三世」も過去6回TVアニメ化されています。2回目のアニメの時に書き下ろされた主題曲がこの「ルパン三世のテーマ」です。作曲はジャズミュージシャンの大野雄二氏です。

1回目のアニメについては音楽担当は山下毅雄氏でした。この第1期の音楽も名作で根強いファンが多いです。これについてもいずれ書きたいと思います。

なので、大野雄二氏が音楽を担当したのは第2期からだった為、「ゲゲゲの鬼太郎」の様に全てのシリーズで主題曲の地位を譲らなかったとはいきませんでした。しかし、第2期のアニメ化以降、つまり、この曲が登場して以降、主題曲であり続けています。また、通常のTVシリーズに加え、単発のTVスペシャル27作全て、更に劇場版のいくつかにおいても主題曲として使われている事から、決してその偉大さは「ゲゲゲの鬼太郎」に劣るものではありません。

 

それほどに多くの作品で主題曲として使われている事から、必然的に多数の異なるアレンジ、多数のバージョンが存在する事になります。ご存知の様に元々この曲はインストゥルメンタルです。第2期アニメの開始時に登場したものがオリジナルとしましょう。ただ、この第2期アニメにおいてさえ、4種類のバージョンが登場しています。それ以降作品を重ねる毎に新しいアレンジが施され繰り返し使用されて来ました。それだけではなく、アニメ作品とは関係なく大野氏が自身のアルバム用に演奏したものなども含めると、バージョンは相当数に上ります。

 

オリジナルバージョン

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とは言え、それらを具に追いかける事が今回の趣旨ではありません。あくまでアニソン魂ですから、最初に言った通り歌のあるバージョンについて話したいと思います。

ご批判を覚悟で言いますが、

 

私は数あるバージョンの中でヴォーカルバージョンが一番好きです。

 

申し訳ありません、センス無くって。大野雄二氏も不快になるかも知れませんね。でも、好きなんです、このヴォーカルバージョン。

 

歌を歌っているのはピートマック・ジュニアという人。「ルパン三世」はこういう外国人の名前のマイナーなシンガーをよく見つけて来ます。第1期のチャーリー・コーセー氏しかりです。ピートマック・ジュニア氏もアメリカ系日本人の歌手です。こういう方々は例外なく実力派で、「ルパン三世のテーマ」についても見事な歌を聴かせてくれます。

当初はエンディングテーマを担当した水木一郎アニキが歌う予定で、レコーディングまで済ませていましたが、突然ボツにされたとのこと。アニキの歌はいつも通り素晴らしいですが、この歌に関して言えば、ピートマック・ジュニア氏の無国籍性とでも言うんでしょうか、それが「ルパン三世」と実に合っていますし、そういう感じが第1期からの流れでもあるので、彼の起用は正解だったと思います。

 

第2期アニメの中で、主題曲の4種類のバージョンが登場したと言いましたが、最初のオリジナルバージョンの次に登場したのがこのヴォーカルバージョンです。

番組が始まってある程度時間が経過し安定した頃、ありがちな企画ですが、インストのオリジナルバージョンに歌詞をつけようとなりました。それも視聴者から応募しようというもの。ただ、「ルパン三世」は多少大人向けの要素はあっても、アニメですし、そこは少年少女へ向けた作品です。応募はしたものの、大した作品が集まらず、結局は作詞家の千家和也氏の手に委ねられました。

 

私がこのヴォーカルバージョンが好きなのは、もちろん、ピートマック・ジュニア氏の歌もさることながら、千家氏による歌詞が刺さったからです。

この歌詞、確かにベタです。本当にモンキー・パンチ氏の描いた「ルパン三世」のハードボイルドな世界とマッチしているのかと問われれば、自信を持って肯定しづらいです。

しかし、少なくとも、この第2期アニメのルパンならこれが最適と思います。第1期ならちょっと違うかと感じます。でも、今現在に続くアニメのルパン、悪党だけど外道でないルパン、人殺しをしないルパン、ある意味優しすぎるルパン、「カリオストロの城」はやり過ぎなのではと思っていても、あり得てしまうルパンならば、この歌詞、このヴォーカルバージョンだと思います。

千家和也氏は、やはり山口百恵氏の初期、「青い果実」や「ひと夏の経験」などの青い性路線のイメージが強かったですが、こういう事も出来るのですね、さすがプロです。

 

曲の方は言うまでもない名曲です。本当に曲を楽しみたいと思ったら、ヴォーカルバージョンよりインストを聴いた方がいいと思いますが、とにかく、私のオススメはヴォーカルバージョンです。出来ることなら、TVスペシャルでも劇場版でもいいから、ヴォーカルバージョンの新作を作って、使ってもらいたいです。もうインストのリアレンジは充分です。新作ですから、有名な歌手を起用して、あらためて「ルパン三世のテーマ」を歌ってもらうのです。2019年に松崎しげる氏のカバーがありました。歌唱力充分でしたが、個人的にはちょっと違う感じなんですよね。

 

松崎しげるバージョン

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私のイメージでは佐野元春氏、あるいは山崎まさよし氏あたりなんですけど、まぁ、引き受けてくれないかな。

それでは、また。

 

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