ムー大陸の音楽探検

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ミック・ジャガーは本当に歌が上手いのか?

ムー大陸です

 

今回のテーマはタイトルの通りです。

ミック・ジャガーは歌が上手いのか?です。

 

あのザ・ローリングストーンズのヴォーカリスト、2008年ローリングストーン誌が選んだ偉大なシンガーベスト100においても16位に選出された誰もが知っているあの人に向かって「歌が上手いのか?」だと!とお叱りの声が聞こえてきそうです。まぁ、これはミック・ジャガーは実は歌が上手くないんだよという話をしたいのではありません、私は長いこと彼の歌の上手さを理解出来なかったという、あくまで私の側の問題として捉えていただけると幸いです。

 

ただ、実際、最初にザ・ローリングストーンズを聴いて以来、私は本当にミック・ジャガーの歌が上手いと感じたことがありませんでした。何というか、微妙に音が外れているというか、しっかり捉え切れていないというか、イマイチしっくりきませんでした。例えば、上記の偉大なシンガーベスト100の1位、アレサ・フランクリンを聴けば、すぐに分かるんですよ、これは掛け値なしに上手いと。2位のレイ・チャールズ、はい、これも分かりやすいですね、縦横無尽のフェイク、すごいです。まぁ、その他、プレスリーやらサム・クックやら、彼らは誰を聴いても、上手いんです、よく分かるんです。でも、ミック・ジャガーは違う。

 

今にして思えば、簡単なことです。上手いと感じたシンガーは皆きっちり音を外さずに歌うんです。もちろん、レイ・チャールズなんかは微妙に外してきますけど、そこも分かりやすいんですよ、カッコよさが。でも、ミックの場合、未熟な私には本当に外れているんじゃないかと思えたってことです。友人にも何度か言ったことがあります。「ミック・ジャガーって歌うまいと思う?」って。大体、ソッコー「上手いだろ」って返されて終わりなんですけど。

 

もういつだったかは覚えていないですけど、オーティス・レディングを聴いた時のことです。先の偉大なシンガーベスト100では8位に入っています。彼は実はザ・ローリングストーンズの「サティスファクション」をカバーしているんです。私が聴いた彼のベスト盤にはそれが収録されていたんですね。その「サティスファクション」が素晴らしい。そして、私は思いました、ストーンズのよりいいと。繰り返し聴きましたね。そうすると、不思議なんですけど、ミック・ジャガーの歌うストーンズの「サティスファクション」の上手さが見えてきたんですね。

 

白人のミックは、彼らのスタイルからして、色々なものを黒人シンガーから借りてきているわけですけど、まぁ、オーティス・レディングなどはその本家であり、大家の一人。彼が分かりやすく「サティスファクション」を歌ってくれたおかげで、私はミック・ジャガーがやろうとしていたことが、ようやく分かったのです。「なるほど、そういうことか」と遂に辿り着くことが出来ました。今では、自分が作った歌を歌う時にミック・ジャガー風に歌うことも出来るようになりました。ただ、同時に分かったのは、やはり、微妙に外してはいるものの、外れ気味であることは間違いないということです。それを味として良しとしているんですね、本人も、ファンも。

ストーンズオーティス・レディングの「サティスファクション」貼っておきます。聴き比べて下さい。

 

ザ・ローリングストーンズ「サティスファクション」

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オーティス・レディング「サティスファクション」

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皆さんの中にもいませんか?実はミック・ジャガーの歌の上手さを疑っていた人。

それでは、また。

 

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私の新曲です。是非聴いて下さい。

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